※つまみは別売です。
早速火入れ。確かに音は液晶モニターのスピーカーとは比べ物にならない程の豊かな音。暫く使用していたが、いかんせん電源投入時のポップ音が酷い。バスンという音と共にスピーカーが目に見えるほど飛び出す。気になりだすとどうしようもない。という訳でミュート回路をつける事にした。
回路を調べると19番のFAULTと接続されている。muteはこのピンがHighになると働く様だ。
FAULTはスピーカーが短絡などするとHighに信号があがるようであるが、利用しなくても特に問題ないだろう。
まずはFAULT出力ピンを足あげして断ち切る。
12番ピンからMUTE信号を取り出す。この基板、NC部分はシルクで-と表示されている。
SOT-23パッケージなので、デバッグ用にマイコンを変換基板に載せたものと、半田付けしていない変換基板で書き込み治具を製作。
この上にウマい事マイコンを載せて、上からピンセットなどで押さえつけながら書き込む寸法。
プログラムシーケンスは、電源が入ったらMUTEをHighにして、2秒後にLowにし、その後sleepで永久に眠るプログラムとした。
プログラムはこちらの倉庫に公開。
さて、動作結果。電源を入れて2秒後に、対策前のポップノイズ同様の音が出ただけである。
sleepピンなども操作してみたが、改善する兆しなし。
これはスピーカーを切るしかないだろうな。
というわけで、第2案。muteが動作している時は音が出ないので、電源が投入されたら、MUTE端子をHighにして、スピーカーを切り、1秒後にMUTEを解除、その2秒後にスピーカを入れる方法にしてみた。
リレーは手持ちの
941H-2C-5Dという5Vリレーしか無かったが、このリレーの電流は約30mAで動作するので、TA2024の1番ピンから生成されている5V出力を使って動作させられそうだ。
ちなみに、TA2024の5V生成の容量値は、残念ながらスペックシートに記載されていない。
電源投入時の3秒間だけリレーを引かせる電力を使って、その後はリレーが動作しない事を考えると、恐らく大丈夫だろうと考えて利用することにした。
通常動作時は、リレー動作オフで音が出た方が、省電力的にも有利である。スピーカー配線はノマリークローズ側に配線する。
別にこんな小さなチップを使うことも無かったのだが、単に私の趣味という事で。
電源はC3から取れる。PICの1番ピンは入力にしているが、半田付けのしやすさから、1,2をGNDに配線している。
作り終わってから分かったのだが、PICは1ピンあたり25mA吸い込み流せられるので、空いているピンを並列接続して、プログラムで2つのピンを同時オンオフすれば、デジトラも省けるだろう。その際の論理は反転するので注意。プログラムでも注意が必要で、同時にポートを操作するようにして、ビット操作で行わないようにする。
基板に実装もせず、空中配線。リレーは両面テープで貼り付け。
スピーカーの出力はコネクターの根元で2箇所カットし、そこにスピーカー接点を配線。
やっつけ仕事にも程があるが・・・ 早く動かしたい気持ちが先走る。
リレーももっと内側に置けるのだが、リレーの雑な配線で出っ張った状態。
さて、スタッドを立てて、端切れのポリウレタン板に取り付ける。
モニターの裏に丁度引っ掛けられる部分があるのでそこに置いてテスト。
おおっ! これは凄く調子がいい。電源を素早く入切すると、さすがポップノイズが出るが、通常に使う分には全く問題がない。快適だ。
私の場合、かなりやっつけ仕事をしてしまったが、小さい部品を無理して使わず、専用基板を作った方が良いだろう。
今回はaitendoの基板だったが、SP01.JPで取り扱っている同等品にも同じ現象があると思われるので、もしポップノイズが気になるようであれば、ミュート回路を取り付ける事を提案したい。
単なるミュート回路であれば、タイマーICなどの利用があるが、2系統のタイミングを作るのは結構大変。
10F200はDIPでは秋月で35円と電解コンデンサー1個並の激安のマイコン。マイコンはこういう用途にうってつけである。
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