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Atom搭載の超小型コンピュータ インテル「Edison」を買ってきた2014/11/01 22:57:10



10/25にインテルからAtom搭載の超小型コンピュータ「Edison」が発売された。
秋葉原では秋月電子通商、ソフマップ、ドスパラなどで扱っているとのこと。



この写真は、10/26に急いで秋葉原に買いに行った帰りの飲み屋で待ちきれずに封を切って撮った物だw 予想を超えて小さい基板。これがIOTかw


Atom搭載の超小型コンピュータ「Edison」

という訳で、手に入れてから一週間以上が過ぎてしまったのだが、市場では一時品薄だったのが解消されて、また手に入れられるようだ。
本当に小さいコンピューター。



大きさはSDカードよりも少し大きい。これでWiFiを搭載しているんだから驚くよな。



裏側。70ピンのコネクタが並んでいる。ちなみに、このボードだけでは正直なにもできないので、Mini Breakout Board付きかAruduinoボードタイプを購入することになる。



edisonとarduino Duemilanoveとの大きさを比較。時代はここまで来たのだ。



さて、これがI/Oと電源のアクセスにマストな基板のMini Breakout Boardだ。
マイクロUSBが2つあり、一つが給電用、一つが電源用。マイクロUSBケーブルは2本必要になる。



IOのアクセスはこのピンから行う。普通の2.54mmピッチなのでユニバーサル基板があれば簡単にアクセスできるだろう。



IOボードどCPUボードは、付属のこのネジで固定すれば、ソケットのストレスがなく、確実に接続ができる。細かい部分なのだが、インテルのこの細かいところへの配慮には脱帽だ。



基板の厚みは、CPUが0.8mmに対して、IOボードは2.2mmと厚めな設計。



通信インターフェースはFTDIのFT232RQを使用。こちらをパソコンにデータ通信として接続。115200bpsでTeraTermなどに接続すれば、ログイン画面が表示される。


という訳で、まずは外観の紹介をしてみたが、詳しい情報やレビューは以下のリンクを参考に。



また、最初にどうしたら良いかとか、何からやればいいかという情報は、以下のサイトを参照。


進化した IoTを触ってみようぜ!



100均のアナログ時計を逆回転させたりするノウハウ2013/11/11 23:22:50


100均の時計が逆転も自由自在(格安ステッピングモータに!)

いつも懇親頂いているラジオペンチさんのブログを覗いていると、何と100円均一で売っている時計が、パルスの初動をちょっと変化させてあげるだけで逆転できることを知る。





105円という破格値で、正転逆転の可能なステッピングモータが手に入る画期的なアイテムだ。
動画の速度が最速で動かした場合との事だが、速度が遅くていい表示系の用途には申し分ない動き。秒針を使えば60刻みの表示、分針も利用すれば細かい気圧計などの応用も考えられそうだ。arduinoスケッチを公開されているので、実験してみるのも面白い。



時計つながりで、もう一つ。これは、昼を12分長く使えるFakeな時計w 11時台の1時間から12分間だけ間引いて、それを12時~13時に少しずつ足して表示する仕組み。見た目はあたかも普通の時計として振る舞う。




中は、時計のムーブメント以外を取り去って、リアルタイムクロックICとarduinoを内蔵している。
作り方も公開されている。


これで昼は72分のゆとりにw (12分サボるとも言うwww)
これを作って会社とか教室に取り付けないようにwww



ヤマハ 音源LSI 『NSX-1』搭載、eVY1 Shield試食2013/10/30 21:56:51



ヤマハからとんでもないチップがリリースされた。
歌って、奏でる、次世代音源
「Real Acoustic Sound」と「eVocaloid(TM)」の2音源に対応
高品質でリアルな楽器音と歌声の合成に対応した新音源LSI
ヤマハ 音源LSI 『NSX-1』

実のところ、スイッチサイエンスのツイッターでいち早く情報を知っていたのだが、躊躇している間にすぐ売り切れたので、今度はすぐにゲット!



早速到着。スイッチサイエンスの梱包はいつ見ても洗練されているな。



開封!Arduino(アルドゥイーノ)のピンにすぐに差し込めるピン付きを購入。インターフェースはライン出力とマイクロUSBが出ている。



裏側は、亀の子実装できるピンになっている。



さて、早速動作させてみるか。これは単体で使用でき、パソコンと接続すれば、USBmidiデバイスとして認識。



デバイスマネージャではUSBオーディオデバイスが増えている。



こちらのページから、歌が発せられるmidi(現在2つのサンプルがDL可能)をダウンロードする。



ボードのライン出力にアンプを繋いで、普通にwindowsメディアプレーヤーで再生して歌った!!! 初音ミクだな。それにしても歌詞はどうやって入れているんだろう?



お次は、Arduino Duemilanove(初期の)を接続してみる。あれ?ピンが2本余る。



反対側は、2本余る上、電解コンデンサと干渉。仕方がないので、少しだけ曲げでコンデンサと当たらないようにした。Arduino Uno R3など、最新のArduinoでは、I2Cやリセットが増設された部分であるが、このボードを使用するに至っては特に問題にならないだろう。


歌うハードウェア、eVY1 Shield

早速接続。USBがArduino側に接続される以外は、特にジャンパーなどの設定は必要なし。



久しぶりのArduinoアプリの立ち上げ。10秒くらい起動に時間がかかっている。原因はbluetoothを導入するとこういうもっさりした動きになる機種がある模様。前回の通りrxtxSerial.dllを入れ替えて対処してArduino Duemilanoveでも無事動作確認OK。

ライン出力から、最初は「あ~あ~あ~あ~あ~あ~あ~」x2 カエルの歌で発音後、
「かえるのうたが きこえてくるよ」と歌い始めた。



ソースを見ているとどうやらエクスクルーシブメッセージでセットしておいて、チャンネル1に音階のmidiデータをノートナンバーで置いているぽいな。



サンプルのmidiファイルをcakewalkで見たら、ああやっぱり、エクスクルーシブで送っていた。
これは手打ちでデータを作るのは大変だw

それにしても、初音ミクがハードウェアだけでしゃべるようになったのは時代が進歩したものだ。
組み込みで色々応用ができそうだ。



今のところ、情報はこれだけ。ハードウェアは非公開。ただし、2013年11月半ばあたりから情報が順次公開されるとの事なので、楽しみに待っていよう。
Maker Faire Tokyo 2013では、ヤマハでデモを見ることができるそうだ。

追記:
ヤマハ 音源LSI 『NSX-1』搭載したeVY1 Shield、実際のピン接続は、ざっと見ただけであるが各電源とデジタル側の2番4番ピンで、ジャンパーを変えるだけの模様。つまりUARTのみ。音源チップとはレベルコンバータらしきもの(?)で接続されている。ピンは他のシールドの延長に機能する。(独自解析なので保障はありません)

更に追記11/3
アプリケーションが公開された模様




AVRライタアダプタを作ってみた2013/09/11 19:35:41



Think About PCBでAVRライタアダプタforArduino-IDE+AVRISPmkIIの基板を手に入れた。


AVRライタアダプタ作成

AVRマイコンは殆ど使っていないが、ハンダ付けのリハビリでもおこなうとしよう。まずは部品を揃える。部品点数は上の写真だけ。特別な部品は無し。



ハンダ付け。ひたすらハンダ付け。



完成! ACアダプタの位置に注意する以外は、さほど難しい部分はない。



このアダプタは頻度に使うことはないので、以前作ったPICのアダプタのZIFソケットを使い回しできるように丸ピンで対応。



自分の持っているアトメルAVRプログラマはこれ。数回しか使っていないw



こういう風に接続して、上側と下側をジャンパーで接続すればOKだ。



秋月電子「I2C接続小型8文字x2行液晶 AQM0802A-RN-GBW」試食2013/05/24 23:51:41



秋月電子から、ちっちゃいI2C通信型のLCDが発売されたので、早速入手し動かしてみる。8桁x2行だが、価格はなんと320円!秋月最安値のLCDである。

 電圧3.3V、消費電力は1mA。コントローラはST7032iが使われていてる。これはストロベリーリナックスで販売しているI2C LCDのコントローラと同じ物。ユーザキャラクタは6個と少ないが一般的なキャラクタLCDよりも記号が多い。



なにはともあれ動作確認といこう。ブレッドボード仕様にするためにピッチ変換を考える。このLCDのピッチは1.5mmと特殊なので、1.27mmの基板に無理して実装してみることにした。


秋月の超小型LCDを動作させてみる

配線終了。考えてみれば9本全部出さなくても、内部電源用のコンデンサ1uFをつければ、4本だけあれば良かったなw リセットは10~100KΩ程度でプルアップしておく。



動作確認はarduinoを使って行った。ソースコードは、こちらのサイトからお借りした。


こちらからzipをダウンロードして、readmeの通りにlibrariesにST7032フォルダを入れて、examplesにあるHelloWorld.inoを使って動作させた。コントラストは30にすると正しく表示する。A4がSDA、A5がSCLで、それぞれ10KΩ程度のプルアップ抵抗をつける。リセットピンは100KΩでプルアップしておいた。

あと、arduinoは最新の安定バージョンとして1.0.5をダウンロードしている。このバージョンから、バージョン毎のフォルダを作らなくなった模様だ。



これで動作ができることを確認できた。表示させておけばデバイスが悪いとかコントラスト設定で躊躇することなく別の装置に使える。さて、お次はPICAXEにでも繋いでみるか。





追記

ST7032系のI2CLCDは SCLパルスが規定パルス以外のが入るとACKを返さず動作しない。

I2CではSCLを9回アサートするとリセットが掛けられる仕様であるが、デバイスによって対応はまちまちなので、注意が必要である。ST7032系LCDのリセットが掛けられるかは未検証。


【ニュース】Microchip、Arduino互換のchipKIT Fubarino Mini boardなどを発表2013/05/21 18:06:58


PICでarduino?

Microchip、Arduino互換のchipKIT Fubarino Mini boardなどを発表
米Microchip Technologyは5月15日(現地時間)、カリフォルニア州サンマテオ市で開催されたBay Area Maker Fairrにおいて、同社が米Digilentと共同で開発したArduino互換のchipKitの新製品である、「chipKIT Fubarino Mini」を発表した。~後略 マイナビニュース[2013/05/21]より引用
とうとうマイクロチップがArduino互換ボードを出してきた。




Arduinoソフト環境でできるのか。マイクロチップダイレクトから既に購入出来るようになっているが、提供は2013年8月22日以降の様だ。

ニュースリリースがでたばかりで、情報が少なく素性が分からないが、PICファンにとっては面白いデバイスであることは間違いない。


arduinoライクとなるか?PICAXE(ピカクス)が秋月電子通商より販売2013/05/08 22:36:11



秋月電子通商から新製品が紹介されていた。「PICAXE(ピカクス)」というPICマイコンをベースとしたデバイスだ。専用ソフトウェアを使い、BASIC言語やフローチャートでマイコンを自在に使える。



PICマイコンをプログラムする時、デバイスの機能ブロックを知っている事が前提なので、簡単なLEDを点滅させるだけでも、ADコンバータをOFFにすることの処理やポートの入出力などの初期設定が必要である。しかし、これはそういったデバイス固有の設定をしなくても入出力が簡単に扱えるのは魅力的だ。


秋月からPICAXE(ピカクス)発表

コンパイラやダウンローダーは無償ダウンロードができる。プログラムのダウンロードはシリアルケーブルで行う模様。PICAXE専用のシリアルUSBケーブルも販売している。

秋月で扱っているのはモジュールではなくデバイスのみであるが、PICAXE-08M2以外にもPICAXE-28X2 PICAXE-18M2 PICAXE-14M2の合計4種類を用意している。
いずれレビューを行なってみたいと思っている。

有名I2CのキャラクターLCDの互換品を個別部品で作る2012/09/28 16:35:48



I2Cで制御できるキャラクターLCDがメジャーな物といえば、ストロベリーリナックスのSB1602BSB1602E、そして最近出てきたのが秋月電子通商から発売されているACM1602NIが有名だ。
ACM1602NIは既に解析を済ませ、互換ファームまで製作した。

ACM1602NI単体で利用しても面白いのだが、せっかくなので個別部品による構成で、ハードウェア互換を作ってみようと思う。

使用するマイコンはPIC16F689pdf)。当初は16F1827なども考えたのだが、互換モードで動かすにはLCDに接続するのに8ビット必要である事と、ACM1602NIに同じPICマイコンが搭載されているので、これを採用。値段も130円と手頃で手に入りやすいPICである。

LCDは一般的な5V駆動のキャラクターLCDを使う。これは500円で手に入る。PICで発振部分を設け、負電圧を生成することで、3.3Vでも対応できる。5VのキャラクターLCDを簡単に3.3Vに改造もできるので、3.3V専用で実験程度ならこれでも良いだろう

回路図構成はPIC、LCD、ダイオードが2つに0.1uFコンデンサが4つ、半固定抵抗10KΩ、あとは抵抗2本。電子工作をやっている人なら手持ちの物が代用できる。I2Cの抵抗は、状況に応じて取り付ける。



プログラムの作成を開始。最近出てきたMPLABXの勉強がてらにプログラムを組んでいく。新しいツールは最初は何でも煩わしいものだが、慣れてくるとその便利な特徴が見えてくる。

負電圧用の発振は、いつもであればTIMER1を使用してCCPピンに出力させるだけなのだが、今回は互換を保つ事が優先なので、TIMER0によるソフトウェア割り込みで約6KHzの発振を出力とした。カウンターオーバーフローを利用するので、割り込み処理時のオーバーヘッドが出て誤差とか出るだろうが、この用途では問題ない。


I2CキャラクタLCD互換

ある程度プログラムが出来上がったので、ブレッドボードでチマチマ回路を作っていく。配線が混雑しているが、使用している部品は実に少ない。arduinoで動くストリナ駆動のプログラムを利用してデバッグをしている。



LCDとPICでは自作のリボンケーブル治具で接続。リボンケーブルを利用する時、よく間違えてしまうのだが、数え方が2,1,4,3,6,5,・・・と2本ずつ奇数と偶数がひっくり返るので注意して行なっている。先端はヘッダーピンをはんだづけして熱収縮チューブで処理。これを一つ作っておくと、こういう実験には便利である。



他のストリナI2C LCDにも繋いでみる。前に作ったインターネットラジオ(前半後半)。これに繋いでみる。



3.3Vでなんの違和感もなく普通に表示。これで動作的に互換品が出来上がった。



互換品であるが、最初の電源投入時はこういう表示になっている。種別とI2Cのアドレス表示を行った。私がデバッグで混乱しないようにという事もあるのだが、外部からLCDが初期化されると消えるので大きな問題にはならないだろう。色々なカスタマイズは、ソースを公開しているので、printfの記述をREMしてビルドすれば良い。

I2Cアドレスについては、空きピンであるRB5の部分をGNDに落として電源を落とせば、別のアドレスに定義される。ACM1602のアドレスが0x50とEEPROMと被ってしまっているが、アドレスが変更できるのでACM1602NIのファームウェアを入れ替える価値はあるだろう。



Arduino DuemilanoveのUSB Bをmini Bに交換してみた2012/09/16 15:44:05



Arduinoは何かのインターフェースを動かすときに、他のマイコンと違って色々お膳立てされているので、使いたい時にすぐに利用出来るのが便利。私もたまに利用している。最新ではUSBがマイクロBになったArduino Leonardoが売りだされているが、依然価格の安いDuemilanoveやUnoが人気だ。また、発売してから普及しているのもDuemilanoveやUnoである。



arduino DuemilanoveやUnoは、USB Bタイプという大きいUSBケーブルで接続するのだが、このケーブルが太いので、arduinoがケーブルのヒネリに負けてひっくり返ったり動いたりして、色々イライラさせてくれるw 
それに、このケーブルは滅多に使うものでないので、使いたい時探したりしてしまう。今は殆どUSB A(平べったいパソコン側)とUSB mini Bが使われている事が多いからね。



変換ケーブルでも作ろうと思ったが、さっと使うにもあまりスマートな方法でない。
もっと使いやすいようにUSBコネクターを交換してみることにした。当然物理的な大きさがちがうので、色々な細工を施して取り付ける。


ピン配置をみたら、なんとか取り付けられるイメージが見つかった。USB miniBの4番目の所はID端子として定義されているが、使用しないのでニッパーでカット。3,5番ピンを外した基板に直接ハンダ付けして、1,2番は電線で引き出す事にした。

外す時は、ハンダ吸い取り機があれば楽に外せるが、手元に無いので、USB Bコネクタと基板にマイナスドライバを差し込み、端子にハンダを盛りつけ、130Wに切り替えられるコテで十分暖めながら、ゆっくりこじって外していく方法を使った。monotronのボリウムを外す方法とほとんど同じ方法である。20Wのコテでは恐らく外れない。スイッチ一つでパワー切り替えのできるコテが便利である。



外した直後の基板。外した直後のUSBコネクタはとても熱いので注意が必要。フラックスを洗浄剤で一旦綺麗に取り去る。オススメはキッチンタオルが毛羽立たなくてナイス!



スルホールを綺麗にしたが、ハンダが残っていても、これからのハンダ付けは表面でハンダ付けするので、ここまで綺麗にしなくても問題無い。



さて、メモ書き通りに配線。USBコネクターの下は電源パターンが走っている部分があるので、USBのケースが触れないように絶縁処理をほどこしてある。USBはハンダを盛ってケースを止めた。
安定に動作するようであれば、エポキシ接着剤で固定すると完璧だ。



別の角度から。使ったコネクターは秋月で購入。このコネクターは秋月で取り扱いが無くなったので、「基板取付用USBコネクタ・ミニB」のリードとケースGNDを加工して使うと良いだろう。



また別の角度から。時代を先取りしてマイクロBを載せるという手もある。ただ、端子の配線難易度がきついかも(´・ω・`)



外す難易度が高めなので、前回学研のマイコンボードにUSBをつけた時の改造例に、基板を作って、それにmini Bを載せる方法で基板を作り、今あるUSB Bの上に両面テープで貼り付けて配線するという手もある。


ArduinoのUSB Bをmini Bに改造

これならケーブルがPICkit2/3などで使っているケーブルがそのまま流用できるし、ケーブルがしなやかなので、基板が動くことが無くなる。とても快適である。普及している台数が多いのがDuemilanoveやUnoなので、この改造は需要があるかなと思っている。


秋月I2C接続キャラクタLCDモジュールをリカバリーできるファーム公開2012/07/11 23:59:02


秋月I2C LCDをリカバリするファーム公開

以前、秋月I2C接続キャラクタLCDモジュールをシリアル入力タイプに改造では、このLCDモジュールにはPIC16F689が搭載されていて、これを書き換えることで、I2Cのインターフェースをシリアルに変更出来る事を書いた。

電子工作においてLCDは、試作で使いまわされることが良くあるので、目的を達成したら、また買った状態に戻したいと思う事もあるだろう。

搭載PICはライトプロテクトが掛かっているので、同じファームウェアをバックアップ出来ず、PICマイコンを交換して書き込むという面倒な方法しかなかった。

いくら秋月にPIC16F687があるとはいえ、SSOPチップをハンダで交換するのはあまり簡単ではない。そこで、同じ機能に戻せられるプログラム(ファームウェア)を作ってみた。これなら、チップを交換しなくても、そのまま書き込めばOKである。

また、I2Cのデバイスを複数使う時、デバイスのアドレスが重なりあっていて、それが固定アドレスな場合でも、LCDの方のアドレスを変更が可能だ。このアドレス、24C04などのシリアルEEPROMのアドレスと同等の様であるから、変更したいニーズも多いと思われる。



内部回路図はLCD手前までは解析が終わっており、単純にPICのピンが外に出ている格好だ。
ハードウェアは16行2桁であるが、SC2004などの20行4桁など、各種キャラクターLCDに置き換えられるので、ハードウェアの互換が保てるという恩恵に授かることが出来る。



ACM1602NIのデータシートを見ると、フォーマットは意外にも明解。
アドレスは0x50、ライト固定でリード操作がない。続いてのデータはRS信号の制御。贅沢にも1ビットだけしか使用しておらず、bit7の状態がそのままRS信号となる様だ。最後は1バイトのデータで通信が終了。良くあるLCDイニシャライズやタイミング制御は、繋げる側が管理するので、一切不要。I2Cスレーブ動作だけ出来れば良いことになる。


秋月I2C LCDをリカバリするファーム公開

I2Cスレーブ動作は、きむ茶工房ガレージハウスこちらや、nobchaの電子回路日記こちらを参考に、コードを書いていった。そして、動作確認は、arduinoで行い、構想100年のサイトではarduinoの規律に則ったACM1602NIの専用ライブラリーがあるので、それを基準としてデバッグを進めていった。



パソコンにはMPLAB IDEと arduino IDEが起動と、なんとも滑稽なデバッグである。
余談であるが、arduinoは最近バージョンアップして1.0.1になり、日本語メニュー対応になった。
相変わらずシリアルのバグがあるが、対処方法が分かっているから特に問題は無かった。



これが以前にシリアル入力に改造したLCD。PIC16F687が張り替えられている。これに書いていきながらデバッグを行う。



最終的には、製品に手を加えていないACM1602NIに書き込んでテストする。
私が提供するHexファイルはPIC16F687であるため、ROM容量が倍の4KWあるPIC16F689に書き込むときは、一度プログラマでイレース処理が必要である。



追記 Ver.1.10では、ビルドし直さなくても、 ジャンパー処理だけでアドレスを変更できるように対応。通常使用では。アドレスは初期値と同様0x50(0xA0~A1)であるが、RXをGNDに落としながら電源を入れると別のアドレスが設定される。その時のアドレスは0x3D (0x7A~0X7B)になるので、一般的なI2CEEPROMのアドレス0x50を簡単に避ける事が可能となった。



ご注意:ACM1602N1の機能とほぼ同等の機能に回復になるが、全ての機能を検証しているわけではないので悪しからず。書き替えると元に戻せない。完全に購入時の通りに元に戻したい場合はチップを交換して対応。入手が容易なPIC16F687I-SSなどがある。








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