ずっと休止していた楽器なのだが、部屋が広くなって音がある程度許容できそうだったので、キーボードを購入。キーボードは49鍵のはあるけれども、手で弾くには最低でも5オクターブの61鍵は欲しい。かといって6オクターブ以上では大きいと思ったので、最終的には61鍵のヤマハNP-12を購入した。
コルグのmicroKEY2-61やM-Audio USB MIDIキーボード 61鍵なども候補にしていたのだが、楽器店で実際に触ってキータッチでこれに決めた。
内蔵音源は10種類とお世辞にも多いとは言えないが、USBからMIDI信号が出ているので問題ないだろう。併せてサスティーンペダルを購入。
ソフトウェアは、昔ながらのCakewalk2.0があるのだが、流石にwin10で動かず、VmwareにてWindows XPで立ち上がるも、MIDIのレイテンシーで実用には程遠かったので、最終的にはフリーソフトであるDominoを使い始めた。オールドMIDIユーザーとしてはこちらの方が使い勝手がいい。
コストを限りなく切り詰めたモデルなので、設定は鍵盤を使用する。マニュアルが手元にないと結構大変。トランスポーズは±1オクターブ。オクターブ設定や音色の設定は、一度電源を切るとリセットされる。
まあ、実際はピアノの音で内蔵音源をヘッドフォンで聴いて練習しているので、パソコンを使った作曲までは至っていないが、スイッチオンと同時にすぐ使用できるのが気に入っている。
音を2音重ねることができるので、例えばストリングス+ピアノといった音も出せる。鍵盤の強弱の調整は3段階の調整とオフの4種類が選択できる。この設定ができるのは大きい。
打鍵は少々大きいかなと思ったが、ばねがきしむ様な事が無いので、この値段にしては良くできている方と思っている。
電池駆動ができるようになっている。重さが電池なしで4.5kgで割と軽い。昔のDX-7とかM-1とか知っている人ならどれだけ軽くできているか分かるだろう。
さーてやってまいりました。分解のお時間ですw
裏のねじをすべて外すと、素直にカバーが外れた。特殊ねじや隠しねじなどは一切なし。
開けてみると、ハーネスすべてにウレタンでカバーがされている。おそらく防振対策と思われる。またキーボードがあたる部分は、赤いフェルトが貼られており、キーオフのショックを和らげ、高級感に一役かっている部分だ。
音源の基板。スリットに差し込まれているだけで、ねじ止めはされていない。はがきサイズ位の基板に主要デバイスとメモリー、電源が搭載されている。
裏面。基板にチップ抵抗やコンデンサが多いが、キーボードの入出力用のフィルターと思われる。防振対策でゴムが貼られていた。
CPUと思われる部分。YG320という型番。2013年と見えるので、後継機以前から使われていたのかもしれない。MIDIの純粋な信号は出ているかは不明。また基板は鍵盤の多いNP-32とおそらく兼用と思われるが、ファームウェアはデモ収録曲の違いがあるので、それぞれ分けていると思う。
基板用電源部。
何かスピーカーアンプっぽい。昔ながらの設計の様に見える。
ヘッドフォン部とACアダプター。ヘッドフォンジャックはJALCO製
USBとフットスイッチ入力。真ん中の部分には、昔の名残りであるDIN形のMIDIの穴を塞いだ後があった。
ダンパーペダルは、踏みながら電源を入れると、スイッチの極性が逆転する様だ。取扱説明書にも注意書きが書いてあった。
スピーカー。ちなみにこの音は、お世辞にもいい音とは言えない。あくまでもオマケ的な音。
ケースの金型は、かなり昔から使われて改良が続けられている様だ。この楽器自体がロングセラーなのだろう。
一番驚いたのが、鍵盤の作りである。バネ作りかと思ったら、鍵盤の樹脂自体がバネになっている。コストを徹底的に切り詰めたのだろう。
最近は一日10分から30分は毎日練習をしている。弾きたいときに弾ける鍵盤があるのは中々いいと思った。DAWをつないで何かやってみようかな?
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