以前作った卓上LEDランプを改良 ― 2021/09/28 09:19:30
随分昔に、リブレット20を所有していた頃、LEDバックライト化を考えていたが、秋月で購入した白色LEDがあまりにも青に近かったため、LEDランプに転用していた。
その後、スイッチをPICマイコンとFETで自己保持回路を作って電子化して使っていたが、PICマイコンの電源を電池から取っていたので、全体で2.8V以下になると電圧が落ちてPICマイコンがリセットがかかってしまう。このLEDは最大輝度で電池から約400mA位流れるとき、電圧降下で1セルあたり0.8Vになるが、待機時の電圧は1.2Vもあるので、もったいない。
今まではちょっと手探り時に使う程度だったが、電池を最大限使えるよう改造しよう。
というわけで、改造。こちらが改造済み。電源は秋月のLMR62421を使用。何かと応用が利く。
輝度変更として、50kΩ半固定抵抗に並列に10kΩのボリウムを付ける。
PICマイコンは、SC59パッケージの米つぶみたいなPICを使ってみようと、PIC10F322を使う。はんだ付けする前にファームの書きこみを済ませる必要があるので、実装した後の書き込みに対応するなら、ソケットにするのが良かったかもしれない。
PICマイコンは電池から5Vを生成する。回路はHT7750Aで、定番回路に紹介済。
電池が0.8V以下になるのを知らせる警告灯を付ける。これはエネループを利用した時の過放電対応。PICマイコン+ADCでもできなくはないけど、たまたま在庫であった2.8Vの電圧監視ICがあったので利用。(S80827CNYB PDF)これは5~6年前にマルツで買った部品。
手書きの回路図。自分の覚え書きなのできれいではないが。回路図なしで作ってたけど、自分が将来困るので、現物見ながら書き留めた。
簡単に動作を説明すると、電源ボタンが押されたら、シリコンダイオードのワイヤードオアで両方ともLowとなり、その時強制的に電源がシステムに投入。PICマイコンのファームが動き、RA2よりデジタルトランジスタをオン、電源のFETが常時オンになり、電源ボタンがリリースされても電源が入りっぱなしになる。
この状態で、電源ボタンを再度押すと、RA1を監視していたPICがLowと認識すると、PICマイコンが今まで保持していたRA2をHighにすることで、ボタンからリリースされたら電源が落ちる仕組みになっている。この方法は、待機電流を一切使わない唯一の方法である。応用されている装置も多い。
スイッチの自己保持回路として、参考になれば幸いである。
動作は消費電力を抑えるため32KHzにしているが、その何百倍もLEDが消費しているので、結局スリープなども使用しなかった。
回路図中、電源の分圧部分にコンデンサを追加したのは、電源投入時にふわっと光らせるようにしたかったため。
輝度調整のボリウムは手持ちの10kΩ可変抵抗をホットボンドで固定。50kΩと並列に入れている。
これで電圧が3本で2.3Vでも、バッテリーロー警告LEDが光るが、ちゃんと明るく光ってくれる。
この時は1セルあたり0.8V、普通なら捨てて良い電圧である。
実験では、3セルで1.2Vまで動作したので、1セルあたり0.4Vまで光り続けることになる(相当くらくなるので実用的ではないが、電池照明としての役割は十分果たしてくれる)
電池で動く装置が動かなくなっても、1.2V程度余ったりしていることが多いので、電池をリサイクルできるようにして活用していこうと思う。
電池のチェッカーは以前作成したこれが役に立っている。
LEDバックライト計画→卓上ランプに変更w ― 2016/10/10 20:32:09
とある休日、リブレット20のバックライトが暗いので、LED化をもくろんでいた。そして、ついにLEDを連結したバックライトが完成。
しかし、粒が大きすぎて実装ができなかった。もっと調べておけ(´・ω・`)俺
というわけで、何かに転用できないか探したら、この前買ったまま放置していたLEDスタンドがあるではありませんか。そして、なぜかちょうどいいアクリルパイプが。
LMR62421キットを組み合わせて作る3.5~25V実験用安定化電源の製作で使った電源もあったので、定電圧方式で点灯させることにした。
グレイト!! (/・ω・)/ こんなにどんぴしゃりでできるとは思わなかった。まあ1日はかかっているけどね(´・ω・`)
100均のLEDによく使われているスイッチは、電流を結構流しているものが多いのだが、構造上すぐに接触不良を起こすものが多い。
今回はFETスイッチ式にした。こうすることで、スイッチに大きな電流を流さず、FETが電子スイッチとなって安定した電流を流してくれる。これでちらつきが一気に解消。
空中配線だけどねw
本当なら、わざわざ起こしたこの回路を作って実装する予定だったが、これはお蔵入り。
これと同じ機能を持ったのが、ストロベリーリナックスで買えるよ。
安価?にできる高性能乾電池チェッカーの製作(2) ― 2015/08/09 03:17:46
前回、「安価?にできる高性能乾電池チェッカーの製作」が意外にもアクセスされて好評だったので、もう少し詳しい製作例を紹介することにしよう。
ちなみに、内部の解析はご懇親頂いているラジオペンチさんの「100円ショップのバッテリーチェッカー(電池チェッカー)を調べる」がとても詳しく解析されている。2010年にはすでにあったようだ。
1.ケースの加工。角付近の隙間にマイナスドライバーを差し込み、4箇所をこじると簡単に分解できる。
2.メータの分解。メータの配線を半田コテやニッパーなどで全て外し、表から透明窓を親指で押し込むだけで取れる。使用する部分は透明カバーだけだ。抵抗は、2、75Ωが1本ずつ、10Ωが2本入っているが、それも不要。
3.秋月の超小型電圧計
前回記事では緑や赤を使用したが、赤と緑は18mA消費するのに対し、青は10mAと軽負荷である。用途として、モーター系の電池をよくチェックするなら、赤や緑、ボタン電池や、一般的な電池の検査が多い場合は青がおすすめだ。
4.改造前調整
この電圧計は、改造が必要になるが、その前に値の誤差を最小にする調整を行う。適当な電圧計や安定化電源を使って調整。調整ボリウムはとても小さいドライバーが必要。手持ちがない場合、プラスチックの棒の先端をコンロなどで炙って柔らかくし、そのまま、ボリウムに押し当てて冷えるまで待つと、専用ドライバの完成だ。調整は、組立後でも行えるが、最初に合わせておいた方が楽。
5.電圧計の改造と固定
半固定ボリウムの下にある0Ω抵抗を外す。多分いちばん難しい部分。マスキングテープでボリウムを保護して作業するとやりやすい。
改造したら保護フィルムを剥がし、透明プラ部品の中央に電圧計を置いて、マスキングテープで仮固定。その後、ホットボンドで両サイドを固定。
6.筐体の加工
9V乾電池の場合、切り替えスイッチの穴をあける。ドリルで複数穴空けたあと、ニッパーとカッターで角穴に仕上げる。この作業は、9V電池のチェックをしない場合は要らない。
7.筐体裏の加工
筐体裏に、ほぼこの位置でΦ4~6mm程度の穴をあけておく。これは組立後の電圧調整穴となる。
8.昇圧電源の製作と挿入
電源はお馴染みホールテックのPFM電源。3.3Vでも5Vのどちらでも良いが、1.5V乾電池のみのチェックであればHT7750A、9V電池とボタン電池をチェックするのであれば、HT7733Aを使うのをおすすめする。
空中配線の例。うまくやれば、電線なしでもこのように回路を組める。
別の視点から見た写真。
電源なんてめんどくさくて作ってられないよヘ(゚∀゚ヘ)という方は、こんなモジュールを利用してもOK
7.組み立て配線
回路図上の通りに配線。上の写真9V乾電池チェックなし通常バージョン。
アームから出ているバネの処理は、曲げを工夫して、外に出て行かないようにする。
こちらは、9V乾電池を使った場合。ダイオードが2本多くなり、スライドスイッチが1つ追加になる。
8.仮組みとテスト
裏蓋を接着剤に付けないで仮組みし、電圧表示をテスト。HT7733Aと青LEDの電圧計を使った場合は、ボタン電池のテストもできる。
9.組み立て
最後に瞬間接着剤などで裏蓋を閉じる。蓋は接着剤の痕が残っているので、それを目安に瞬間接着剤で固定する。
この精度のバッテリーチェッカーは、世の中になく、大抵は3段階~5段階の表示なので、電圧数値を直読できるのはとても便利だ。
回路や配線は前回の記事を参考に
追記 8/31
製作例のご紹介。電流負荷をタクトスイッチで入切できるようにしている。これなら、ボタン電池でも、モータ負荷でよく使う電池でも具合を簡単に調べることができる。素晴らしい。
100均のクリプトン球ランタンをパワーLED化&安定&長時間点灯 ― 2015/08/08 16:44:20
作業用の卓上光源として重宝しているクリプトン球ランタンをLED化したものを使用し、とても重宝している。
過去記事
あれから3年、使っていてどうしても改良したい部分が出てきた。それは、連続点灯時間。電池2本で昇圧した方法を採っていた関係で、光の安定時間が3時間位になると、暗くなっていく。
電池は、長時間駆動させたいので4本動作の最大6Vとしておきたい。
居酒屋ガレージ日記の単3×4本の卓上ランプをLED化(定電流方式)にしようかと思ったが、
手元に、ストロベリーリナックスのTPS63060可変型昇降圧DC-DCコンバータモジュール(2.5V~8V)があったので、それを使うことに。定電圧方式とした。
なにがいいかというと、2.5V~12Vの電源入力でも、必ず設定電圧値(2.5V~8V)の1Aが出力されるという事。
今回の要件にはちょっと贅沢だが、お手軽に作れるのでこれを採用。もし同じ物を作る場合は、LEDがいきなり大きな電流で流れ壊れてしまわないように、事前にこのモジュールを4V程度に調整しておくか、電圧調整時にLEDの配線を切れるような工夫が必要だろう。
まずはLEDの固定。前回作ったボンドは、結局熱に負けて取れていたので、0.6mm錫メッキを利用してこのように足にしてみた。意外としっかり固定される。アルミ部分のヒートシンクがマイナスとショートしてあるが、プラス側で絶縁しておけば問題なし。
LEDは手持ちに放熱基板付1W白色パワーLED OSW4XME1C1S-100があったので利用したが、最近ではLEDが小さくて高性能な、放熱基板付クールホワイトLED XPGWHT R4(5Wクラス)とかが良いだろう。大きさは一緒で、厚みが薄い。
スイッチのバネ部分のハンダ付けや、電池ボックスのバネのハンダ付けは、接触抵抗を抑えるために是非実施しておきたい。
電線を一切使わず、全て錫メッキ電線で仕上げる。
錫メッキ電線は、その上からハンダゴテを温めて押し付けると熱でプラスチックに沈んで固定される。接着剤いらずで簡単に結構しっかり止まってくれる。
LEDプラス側の処理。10Ω1/6W抵抗を並列で2.5Ω調整とした。0.67W相当。
LEDの電圧降下が3V程度なので、設定電圧4Vだと
4V-3V=1V
電流 = 1V÷2.5Ω=0.4A (LEDがのバラつきもあるので、実際は300mA程度)
電力 = 1Vx0.4A = 0.4W (1Vは抵抗にかかる電圧)
参考
3.75Vにした場合
3.75V-3V=0.75V
電流 = 0.75V÷2.5Ω=0.3A
電力 = 0.75Vx0.24A = 0.18W
私はもう少しだけ明るくしたかったので、実験して4.8V程度にして、りん青銅の放熱板を取り付けてみた。1時間エージングで、まあ許容できる熱だったので、これでいこう。
このクリプトン球ランタンは、このまま利用すると、レンズの輪ジミがひどくて、作業用の光源としては使用に耐え難い。いろいろと素材を探した所、クッキングシートと言われる物がとてもいいあんばいで拡散してくれる。こちらは熱も強いのでLEDで熱がでる部分にも安心して使える。
ただし、テープはおろか、あらゆるボンドを使用しても固定することはできないだろうwなので、挟み込んで使用することになる。
LEDを通すケースとコリメータの穴はリーマーかヤスリ、ニッパー等で23mm以上の穴をあけておく。穴はあけすぎても特に問題になることは無い。
点灯試験。さすがに明るい。
前回より少し多めに流しているので明るさが明るい(左側が新しい)
更に、電池を4本使っているので、余裕の照明時間。
というわけで、ハンダ付けに重宝するLEDランタンの完成だ。
このケースが便利なんだよね。100均で見つけたら、即ゲットスルことをおすすめする。
100均といえば、最近温度計をほとんど見なくなったな。あれ便利なのに。
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安価?にできる高性能乾電池チェッカーの製作(2017/6/24追記あり) ― 2015/07/26 23:11:03
100均でよく目にするバッテリーチェッカー。アナログメータ式で、そこそこ使えるのだが、針の表示精度が良くないのと、測る度に針の触れる位置が違う。電池一本を測るのに、わざわざテスターを出すのも手間だし、これをちょっと改造してみるか。
というわけで分解。接着剤で付いているだけなので、マイナスドライバでこじって簡単にご開帳。
ケースの部分とアクリル部分を利用する。
前回のブログで紹介した電源を別にした秋月の超小型電圧計と、HT7750を使った定番5V昇圧回路の部品。改造方法は下にリンクを置いておくよ
HT7750は最低電圧は0.7Vから起動する。これは電池をつなげた時に、小型電圧計に電源を作るための物。今回は(横着して)空中配線にしたw
5個の部品で昇圧できるのはいいね。
製作が面倒という方は、完成品があるよ(・∀・)
電池1本で5Vが出ることを確認。
電圧計は、買ったばかりの状態では、誤差が大きいので、基準電源を決めて、予めトリマーを回して、テスターと表示が同じようになるように調整。これ重要。
その後にメータのアクリルにホットボンドで接着。なかなかソレらしい感じに仕上がる。
1.5Vだけを測れるようにしている。9Vの電池は測定することはめったに無いから問題なし。
動作確認した後に、ホットボンドで固定。ホットボンドは万能だね。
出来上がり。これ、思った以上に便利なテスターになった。この回路は昇圧回路と表示で約50mA近く消費してくれるから、乾電池への程良い負荷となっていいぞ!
ただ、ボタン電池は電流が流れすぎて、もったいない状態になる。それでも、内蔵電池なしで使える手軽さは魅力的だ。
単1、単2、単3どれも測れる。そういや単1電池は久しく見ていないなw 昇圧回路が当たり前の時代だから大型電池を使うことが無くなってきたんだろう。
無くなりかけている電池もこの通り表示する。点灯しなくなったら、0.7V以下だからもう使えないと判断できる。万一プラスとマイナスを逆に繋げても、1.5V程度では壊れないので、これでOK。
テスターを引っぱり出さなくても小数点第2位まで表示してくれるので、とっても重宝するよ。
レッツメークイット!(・∀・)
意外にも反響が大きかったので、組立図を公開。回路は9Vの測定もできる様にした場合の回路図。切り替えスイッチが必要になる。
9Vのチェックが要らない場合は、この回路でOKだ。
2015/8/20追記
もう少し詳しい組み立て方を書いたので、こちらへ
早速製作された記事があったので紹介を。ツイッターではお世話になっております。
2015/9/6追記
逆接続についての電源保護は個人趣味でもあるし、実験して問題なさそうだったので特に入れていないが、HT7750やHT7730Aは逆接続の電圧が0.3Vなので、心配であれば電池の逆接続による回路保護を入れると良い。
乾電池が逆に接続されると10Ωの抵抗とダイオードで貫通する。新品の電池とかが逆接続されると150mA位流れるので抵抗が熱くなるかもしれないが、ずっと接続される事は想定されないのでこれでOK。それでも心配なら抵抗の代わりポリスイッチを使用すると良い。
Q:なぜダイオードを電源に直列に入れないの?
A:ダイオードの電圧降下で、DCコンバータの動作電圧が上がってしまうから。
あと、単5サイズで12Vがでる電池があるが、これを接続すると壊れてしまうので注意。
ツェナーを利用すればなんとかなるかもしれない。更なる進化に乞うご期待(・∀・)
2017/6/24
コメントから、逆接続保護回路について問い合わせがあったので、回路を追加。
D4とR1が追加されている。D4は1.5V電池が逆に接続された場合、U1に電圧がかからないようにするためのものだ。9Vの場合はD2のダイオードが電流を流さないため、そもそも逆電圧がかからない。
ただし、実際にこの回路がなくても、乾電池を逆に接続しても壊れた実績がないことをつけ加えておく。必要に応じて使ってほしい。
あと、回路図には書かなかったが、この回路では電池に電流をほとんど流していないので、電池と並列になるように、30Ω~47Ω 1/2Wほどの抵抗を入れることで、実際の電池容量が使えるかの判断になると思う。これは各自調整していただければと思う。
100均の網で棚作り ― 2015/07/11 22:04:31
TPS63060昇降圧電源キットで作るモバイルレギュレータの製作 ― 2015/07/01 16:04:41
※この内容は趣味の情報であり、実施にあたっては自己責任でお願いします。
以前に買ったMiixは、外出先でとても役に立っているWindows8端末。
単体でも一日ちょっとのバッテリーは持つのだが、喫茶店などでドキュメントを書いていたりすると、モバイルバッテリーを使いたくなる。でもこのMiixは充電電流が最大0.8A位必要な時があり、電圧降下でUSB経由でのバイルバッテリーが使えなかったりする。調べたら4.5V位まで落ち込む様だ。ダンボーのモバイルバッテリーは残念ながら使えなかった。ドコモのポケットチャージャはOK。
さらに、どちらのモバイルバッテリーも、USBポートから充電しながらUSBが使えるケーブルでは充電不可。
充電できない理由が電圧降下なら、なんとかなりそうと思い、いろいろ調べてみた。
ココらへんの参考文献を読むと、5.25Vでレギュレーションさえすればいい感じだ。
というわけで、何かキットを探してみると、
ありました! ストロベリーリナックスのプチボードシリーズ
これは
・入力電圧範囲:DC2.5V~12V
・出力電圧:可変型でDC2.5V~8V
と、とても自由度の高いスイッチング電源なのだ。これを部品を集めて作るよりモジュールを利用したほうが安上がりで早い。
早速ミンティアブリーズのケースに合うように基板を作成。秋月のマイクロUSB DIP化キットは便利だが、今回は電源用途なので、内蔵のリセッタブルヒューズをジャンパーバイパスにする。
このUSBのD+とD-をショートすると充電モードに対応する装置がある。
あとで、いかようにでも対応できるように、結局はスライドスイッチにした。
心配だった電源の立ち上がりで異常電圧が出ないかのテスト。各電圧とも、出力に意図としない電圧が出ることはない。安心して使用可能だ。
意外な労力だったのがミンティアブリーズのケースのシール剥がし。ドライヤーをかけ過ぎるとふにゃふにゃになるので、適度なお湯の中でゆっくり剥がすも、やっぱり糊が残るので、仕上げはアセトンが入っているフラックスリムーバで拭きとった。反してフリスクのシールの剥がれっぷりは偉大だw
ホットボンドで基板を固定。4.5V→5.25V1A位取ると結構熱くなるので、真鍮の放熱板を基板裏に貼り付けた。
入力電圧も知りたいので、例の電圧計を装備。確認するときだけタクトスイッチを押す方式にした。
もちろん取り付ける前に、テスターで電圧を校正済。
このボタンは、ケースが柔らかいので穴を開けなかった。LED表示は黒ケースがいいあんばいで光を通すので、これまたそのまま。電源ランプは、ないと不便だったので、超高輝度LEDで0.5mA程度でつけている。
これで、USB分岐ケーブルを使用しても充電ができるので、モバイルバッテリーで充電しつつUSB機器が使えるのは便利だ。
ケースが目立たないので、外でパソコンをしても全く問題なし。
愛用の財布を修理 ― 2015/06/07 23:25:28
10年以上もずっと肌身離さず持っている私の大切な財布。さすがに硬貨を入れる所がへたってきて、コインが布の中に入り込むようになってしまった。それ以外の部分はまだまだ健全なので、ここの部分を何とか修理しようと常々思っていた。
100均を眺めていると、最近じゃ合成皮革の端切れまで売っているではないか。メイド・イン・ジャパン表示。色々な素材の中から、柔軟な素材だったのでゲット。
まず、ほつれて弱くなった生地をデザインカッターで丁寧に切り取り、ボンドで補強。
次に、補強の革の型取り。普通のコピー用紙でかたどった。
型取り紙から革に転写。カッターと定規で正確に切り取る。
セメダインXを使って全体にまんべんなく塗る。これは革と親和性がいいボンド。
少しだけ乾かす。※最近は改良されたX2なんてものもあるらしい。
手際よく革をはめ込んでいく。しばらく手で押さえて、紙を詰め込んで上から重しを乗せて接着をまつ。
これで完成!今までひっかかっていた硬貨がスムーズに取れるようになって、ポケットにもコシが戻ってきた。ばんざーい(・∀・) これでまだ当分使えるぞ。
おまけ
ペットボトルやら空き缶を入れるコーナーの上にダンボールでフタをしていたが、余った革をここで使ってみることに。
両面テープで固定すれば、
なんと、車のダッシュボード並の仕上がり。100均の素材は、うまく使えばなんでもできちゃうね。
LMR62421キットを組み合わせて作る3.5~25V実験用安定化電源の製作 ― 2014/12/28 23:21:48
今年は趣味の電子工作を余りやらなかったな。という訳で、実験用電源でも作るか。
今まではその場しのぎで電源を使っていたのだが、電圧を変化させながら測定とかするときに使える電源があればいいなと常々思っていたところだ。
なるべく楽しようということで、電子回路の大半は既成品を組み合わせる。
超小型2線式LEDデジタル電圧計(赤色)250円 こちらは20Vに改造する必要がある。
ヘリカルポテンショメータ3590S(50kΩ)700円 普通のボリウムでは多分調整厳しい。
CD型コントロールボックス【CD-90SB】 1000円位 筐体は頑丈がいい!
手持ちの3.3VACアダプタを利用したが、3VのACアダプタもあるので、こちらを使えば3.3Vとかから調節ができる。
あとは、スイッチ、ターミナルやら配線材、つまみなどで2000円位
予算は、合計6000~7000円程度。
まずは、ケース無しで動作確認。
さて、ケースを組み立てていこうか。千石電商の1階奥左にターミナルとかがおいてあって、使いやすそうなものを買ってきた。
穴あけはこの前紹介したメジャーのマスキングテープがとっても重宝した。これは使える。
それにしても、角穴をあけるのはヤスリとドリルとニッパーで1時間はかかったな。
良い感じで7セグメントが入った。
あとはスイッチとか端子を取り付け。
ポテンショメータは取り付け前に配線しておいたほうが楽。
中を配線。右上のトグルスイッチは出力スイッチ。
ACアダプタは、一応逆極性が刺されても問題ないようにFETを入れている。過電圧は守れないので、まあ気休め程度である。このDDコンバータは5.5Vが最大。
出力をモニターするLEDは抵抗だけだとLEDの輝度が変わってしまうので、2SK30のFETを定電流回路として利用した。実測で1.6mA
電圧を合わせる。合わせ方は、テスターと電圧計が同じになるように、電圧計の裏側の半固定抵抗器を回す。これがとっても小さいので、オシロスコープについてくる調整用ドライバーを使用したが、それがない場合は竹などを削ってドライバー代わりにしたほうがいいかもしれない。
±0.1V程度は気にしないのであれば、無調整でもOK。
完成!やっぱりちゃんとケースに入れると使い勝手がいい。多回転のつまみがあるお陰で、普通ではできない0.01V単位での電圧調整を可能としている。
もっと安価に作りたい場合はLM317に5KΩの可変抵抗を付けて、LM317をケースに取り付ければ、ケース自体がヒートシンクになる。その場合は逆に高い電圧のACアダプタを用意。
それにしても、マイコンとかプログラムしなくても、出来合いのキットを組み合わせるだけで比較的安く高性能な電源が作れてしまうんだな。
追記:
更に使いやすくするため、DC電源を外しても電池駆動できるようにしている。これで持ち運び自由な安定化電源として、喫茶店でも居酒屋でもデバッグができるwww
他の改造として、電流計を裏から接続できるように端子を付けた。電流計を簡単に接続できるのもポイントだ。
arduinoベースの電子楽器キット「CAmiDion」を作ってみた ― 2014/11/29 18:28:22
以前に@きよしさんから頒布して頂いていたCAmiDion。そろそろ作らないと積み基板になってしまうので、気合を入れて作るか(・∀・)
CAmiDionとはなにか?以下ホームページより引用
”コード(cord)をつないでコード(code)を書いてコード(chord)を演奏して楽しむ、 自作のモバイルシンセ CAmiDion(キャミディオン)簡単に和音を演奏できる電子楽器”
である。これ1台スイッチひとつで音楽コードが弾けるすぐれものだ。
例えば、ユーロビートのコード進行F→G→Em→AmやG→A→Bm、FM-GM-Em-Amの順番で押すだけで、まるで自分がギターコードを押さえているように弾ける。画期的!
テンポはTempoスイッチを押しながら、タクトを振るようにタイミングで入力する方法も斬新。
転調は♭、#の数を入力すれば簡単にできる。慣れたら素晴らしいユーザインターフェースだ。
今までは手作りで開発を重ねてきたものであるが、これは初の基板化。Maker Faire2014でも頒布した模様だ。もちろんソースや回路図がオープンなので、気合さえあれば自作も可能だ。
もっと詳しくはホームページへ
さて、早速つくっていくか。なにせハンダ付け箇所が膨大なので、いつものやり方である部品をスポンジの上に置いて、上から差し込んでいき、上からハンダ付け。この作業、順番があって、最初にダイオードをハンダ付けする事になっている。それと、手に当たる部分は極力短く切って、切った口を更にはんだで丸くして、手にあたっても痛くないように配慮した。
次にタクトスイッチ付け。オリジナルでは色を変えてつけているが、私は黒一色にした。理由は、色付きのタクトスイッチの本当の意味は押下する力による識別であるため、操作性を重視するために、同じ押下力であるタクトスイッチに統一した次第。
一つ一つ丁寧にスイッチをはめていく。縦横とぶれていないかもチェック。スイッチをつけたあとはダイオードがはんだづけできないので注意が必要な部分。
電源を入れて音が出ることを確認。
MIDI IN用のフォトカプラが6N139だったので、コレクター電流を調整。330ΩをR8の1KΩと並列に接続してOK。
しばらく使っていると動作が不安定だった。端子を触るとミスタッチや動作が不安定になる模様。
調べてみたらPB0~5が内部プルアップで使用されていたので、更に外側で4.7KΩのプルアップを取り付ける。これで、安定した演奏ができるようになった。ケースに入れるのであれば、端子を触ることはないから問題にならない。
写真右下のは、ききょうやさんが公開しているミニMIDIキーボード。チェックに威力を発揮。
表
うら
最初の10分は使い方を模索しながら触っている。慣れると面白くなり、そのうち色々なコードについて興味を持ち始め、どっぷりとハマる電子楽器である。
素晴らしいキットをどうもありがとう (・∀・)
→mini MIDI鍵盤を作成してみた(エアーバリアブル内)
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