夏休みの工作ということで、タミヤのブルドーザー模型工作キットを作ってみるか。
これは2つのモータが入っていて自由な走行ができ、付属のリモコンですぐに遊べるし、改造の自由度が高く、値段も3000円を切る手頃な価格帯。なんと日本製 made in Japan。
中身を開封。クルマ系のプラモデルキットは久々かも。もしかしたら小学生以来?
用意しておくのは、ニッパー、カッター、ハンマー、ドライバーと説明書にあるが、それ以外に用意するものとして、グリスを使用するので、ティッシュペーパーと爪楊枝はあった方が良い。
出来ればモーターはハンダ付けしたい所だ。
わかりやすい説明書付き。プラモデルの組み立て説明書は、簡単な説明と図だけで分かるようになっている。こういう説明書から物事を伝える手法を学ぶことも多い。
細かい部品が多く、予備品が無いので、失くさないよう皿に入れておく。
プラググリスが付属している。駆動系の潤滑に貢献する他、軸受となるハトメを押さえる仮止めのノリとしても機能している。そういえば昔のギアボックスは全部金属で、板に必ず歯車の長穴スリットを開けていたな。しかも音がとても大きかったw
★リモコンボックス
早速説明書の順番通りに作っていく。まずはリモコンボックスのスイッチ。電線を通すだけなのだが、いきなりこれが難しいw 方向と色は上の写真の様にして通さないとねじれてしまう。
操作するスティック部分のみ、切り離してカッターでバリ取り指示がある。バリ取り指示はそれ以外は書かれていない。ゲートからの切り離しは、基本ニッパーだけでOK。
バネは、バネの両端が外側に出ているかを確認。
リモコンボックスは、このネジ2つで止める。ネジの長さをスケールで測らなくても、図の上にネジを置けば分かるようになっている親切な説明書だ。
★筐体
筐体は木材が予め加工されており、それを付属の木工用ボンドで貼り合わせるだけである。
ボンドをつけるまえに、噛み合わせだけは確認したほうが良い。きつい場合はヤスリなどで整形しておく。穴は木材の留穴ではなく、プラ部品のタッピングの穴。
ボンドをたっぷり付けてはみ出すくらいがベスト。乾けば透明で目立たなくなる。木がブロックの様になって抜け落ちない構造なので、そのまま静かに放置するだけで接着する。
★ギアボックス
最近の模型は全部樹脂ギアになったのか。6角シャフトも新しい。正方形の板ナットを2枚挟んでタイヤを止めていたギアしか知らないので、ここまで進化していたとは知らなかった。
この真鍮リングを治工具として使い、このピニオンギアと6角シャフトの距離を正確に出すアイディアは素晴らしいと思った。
2本出来上がり。この精度が悪いとモーターが回らなかったり、ショベル部分が擦れたりするので、よく確認する部分でもある。
ギアボックスに軸受となるハトメを装着。グリスを使ってハトメを固定するアイディアはとても素晴らしい。ハトメを模型部品として使っている発想もGood。
鉄ギアのイメージしか無い私にとって、樹脂ギアとこの機構は色々斬新にみえる。
グリスを塗りながら組み立てるので、手が結構ベトつくが、ティッシュで拭えばすぐ取れる。
グリスを扱うので、新聞や雑誌などを下に敷いて作業した方が良い。
ギアボックスはこのネジで組立。グリスのお陰で、組立がとても簡単だった。
モーターにピニオンギアを圧入する儀式。この儀式、小学生以来だ。懐かしすぎて小学生の頃を色々思い出したw こういう慎重に作る部分は緊張感があって楽しかったな。慎重に組み立てたといえば、アクリルのガラスの接着や、水で浮かせるデカールなんかもそうだw
コツコツとゆっくりハンマーで叩いて2つ完成。
仕上げのグリスアップと、余分なグリスの拭き取りをしてギアボックスは完成。
★筐体への組み付け
ギアボックスを作り終えた頃には筐体のボンドがある程度接着しているので、組み付けにとりかかる。リモコン線を穴に通して、それが抜けないように大きな結び目を作っておく。あとで長さを調整するので、まだ結びきらないでおく。
モーターへの配線。この様に色を合わせておくだけで確実に動作する。ハンダ付けは動作確認後が良い。木にタッピングねじで止める。ネジは一番短いネジを使用。
車輪もつける。この樹脂はニッパーで切ってもバリが殆ど出ない。カッター要らずだ。
写真左下の駆動軸にだけ灰色のパーツがついているが、ドーザーブレードの可動化させる場合のパーツである。ドーザーブレードを固定して使うこともできるので、その時はこれは不要だ。
★キャタピラ
キャタピラ部分。エラストマーぽい柔軟な物質でできている。はめ込み式でジョイントにコツがいるが、思い切って曲げて押しこむようにしたら入っていく。
キャタピラの方向を合わせると説明であったが、よく見たら確かに方向がある。
★ドーザーブレード
ドーザーブレードの製作。最初はネジをゆるく締めて作ってから、仕上げに締め付ける。
このパーツを取り付けなくても、既に十分楽しめるリモコンカーにはなっている。
余った部品。
電池を装着。単3電池型のエネループを使用したが、アタッチメントを外せば単2電池でも使えるように工夫がされている。アタッチメント格納部分があるのが、また良い設計。
これが完成品。製作時間は3時間位で完成するだろう。
カーペットを走らせる場合、ドーザーブレードが引っかかってうまく走らないので外した方がスムーズに動く。案外素早く動き、しかも力強い。樹脂ギアなので音が静かだ。
実際に走行した動画。有線リモコンだが、これはこれで色々楽しめる。子供の夏休み工作にもうってつけなキットだ。私はこれを作って小学生に戻れた気分になり、十分堪能出来た。
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