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秋月I2C接続キャラクタLCDモジュールをシリアル入力タイプに改造2012/04/18 23:59:29



ACM1602N1というI2Cで接続できる16桁2行LCDが秋月電子通商より発売された。I2Cは少ないピン数で接続が出来るメリットがある。まずは動作させてみるか (・∀・)



以前arduinoで動作させたI2Cのサンプルを使って、アドレスを0x3e→0x50にすると動作した。
なんだ、あっさり動いてしまった。折角だから色々調査。

※完全にコンパチではなく、いくつかの修正が必要である。arduinoのスケッチ(ライブラリー)は、じゅんさんのページで提供されている


基板を観察すると、I2CコントローラとしてPIC16F689のSSOPタイプ(pdf)が搭載されている。また端子にはTX、MCLR、DAT、CLK、RXといった端子が存在していた。普通にICSPが出来る端子になっている。ということで、PICkit2を使い内容を吸い出そうと試みるも、当然の様にコードプロテクトが掛かっている。うーむ。買ったばかりだし、チップを交換するか。



まずは外しても分かるようにデバイスに印を付けておいて、マスキング処理をし、はんだ吸い取り線を巻き、ハンダを大量に流して外す。



ポロッと取れる。このPICは取っておこう。



秋月にプログラム容量が半分の16F687のSSOPがあったので、これに載せ替える。



どちらも20ピンなので、



そのまま載せ替えが可能。



正常に繋がったか確認。



認識しているのでOK。早速解析していこう。


I2C接続キャラクタLCDモジュール解析

このデバイスはPORTCのみ8ビット丸々使える。そしてこのLCDは8ビット専用との事なので、LCDのデーター線はPORTCと予想。TXとRX、MCLR、DAT、CLKは独立している。残る部分はRS、EN、WR信号。RA2、RA4、RA5と予想してみた。2時間ほどでプログラムを書き上げる

お決まりのデジタルポート設定処理忘れとか、方向レジスター処理、4ビットモード時と8ビットモードの初期化違いでちょっと手間取ったが、ポートは予想通りの配列だった。



回路図はこんな感じ。
ACM1602N1搭載のPIC16F689ピン配列
1:VDD
2:RA5:O:LCD_RW
3:RA4:O:LCD_E
4:RA3:I:(MCLR) モードスイッチに使用。基板内部で10KΩプルアップされている
5:RC5:O:LCD_D5
6:RC4:O:LCD_D4
7:RC3:O:LCD_D3
8:RC6:O:LCD_D6
9:RC7:O:LCD_D7
10:RB7:O:(TX)
20:VSS

19:RA0:O:(ICSPD)
18:RA1:O:(ICSPC)
17:RA2:O:LCD_RS
16:RC0:O:LCD_D0
15:RC1:O:LCD_D1
14:RC2:O:LCD_D2
13:RB4:O:(SDA) 右スイッチに使用
12:RB5:O:(RX)
11:RB6:O:(SCL) 左スイッチに使用


ここまで分かればOK。元々載っていたPICのプログラムも、この解析で新たに組み直せば良さそうな気がしてきた。時間が取れたらオリジナルのI2Cファームでも書いておくかな。そうしておけば、気楽に上書き出来るだろう。→出来ました!

あと、裏側に8ピンのICがあるが、恐らく負電圧をLCDに与える電源と思われる。(PDF


さて、今度は実用的にまとめてみよう。



完成! スイッチはLCDのグラウンドスルホールを利用して両面テープで固定。たった3本の電線で便利に使える。

I2Cになっても、LCDのセットアップや、書き込み手順は従来キャラクターLCDと同じ手順で表示させるのには変わりない。シリアル通信であれば、アスキーコードで送れば表示される。CG RAMを使わなければ、シリアル通信接続の方が色々有利である。

電源投入時はカーソル点滅。文字が0x20~0xffのコードであれば表示。
その他に、
ascii code 12 (ctrl +l) LCD消去
ascii code 0x0b (ctrl +k)カーソル以降の行を消して切替
ascii code 0x0d (Enter) 行の切替のみ
ascii code 0x11 (ctrl +q)カーソルを消す
ascii code 0x17 (ctrl +w) カーソル表示

と対応させているので、簡易表示機として利用が出来る。


※古い写真を使用しています。

裏面。コントラスト調整は面実装の20KΩ抵抗を使用してコンパクトに。




TXが空いているのだが、USARTモードにするとRXとTXはペアで使用されるので、デジタルポートとして使用できない。仕方ないので、内部でプルアップしていたMCLRをスイッチ入力に。PICkit2等でプログラム中はボタンを操作しないようにご注意を。



モードスイッチを押しながら左ボタンでバージョンなど表示。



ボーレート変更もワンタッチ。これが一台あると色々と便利。ボーレートは変更可能。

こんなにコンパクトに作らなくとも、コントラスト用の半固定抵抗器と設定用スイッチ3つを取り付ければ手軽にシリアル通信をモニター出来る。

ソースプログラムと実行ファイル公開中。PICkit2でHEXファイルを書き込めばOKであるが、一度書き込んだら、製品版のファームウェアに戻せないのでご注意を。


  →秋月I2C LCD互換ファームウェア(I2Cアドレスも変更可能)



インターネットラジオキットを作るよ!~後半2012/04/13 13:48:53



この記事の一番下のリンクでは、このブログで掲載できなかった写真や、パネル図面がダウンロードできます。是非ご活用下さい。

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さて、前回では基板に部品を実装していったが、ケースに組み込む事にした。折角なのでタカチのCD-90を使った。現物合わせで物を置いていく。こういう時間は楽しい。



レイアウトが大体決まった。当てずっぽうにマジックで位置合わせw



穴を開けて分かったのだが、ライン出力の出っ張りが足りなくて、30分ほどかけて基板を2ミリ程削った。結構大変。ケースに入れるのであれば、生基板の時に加工した方が良いだろう。



LANの角穴は3mmの穴をあけて、ニッパーでカット。それからヤスリがけ。位置が決まったので、基板を貼り付けボスで位置確定。



次はフロントパネル。さすがに現物合わせは難しいので、マイクロソフト・ワードで補助線を書きながら作図。前回の洗濯機でもこのワザは披露している



30分ほどで書き上げ、大体イメージ通りを確認。



台紙の上から穴を開ける。角穴は最初にカッターでくり抜く。角穴は1時間位かかった。



部品も手も削り粉だらけなので、一旦水洗い。あとは微調整しながら削って仕上げ。角穴さえなければさくっと終わる所。タカチ工業さん、CDケースのこの部分のスケルトン作らないかな。
そしたら、今まで私が作った試作やら装置の穴あけが随分楽になるのだが。
というわけで、スイッチなどの部品を仮固定しておく。



お次は、筐体配線。基板にまだヘッダーを立てていなかった。本来は垂直立体組み立てをするものなのだが、私はケースに入れるため、ヘッダーを出して、ソケットで受けるスタイルを採った。
1ピン位置が良く分からないのでテスターで念入りに調べてマーキング。ショートさせたら一瞬で壊れるからねぇ。

ハーネスをチマチマ作りながら、電線の引き回しをあれこれ検討。ハーネス作りは2時間以上かかった。理想的には日圧やモレックスあたりで作りたいが、個人で配線するなら安価なこのヘッダとソケットで十分だろう。



さて、ATMEGA328にarduinoのブートローダーを書き込む時が。前回製作したこれで書き込む
実は、便利グッズではなく、必要であったのだ。後半に説明するとしよう。
設定はJ1を1-2ショートさせ、製作したインターネットラジオ自体の電源も入れて使用。



ブートローダーを書き込んで、ダウンロードする所でファイルをダウンロード。webの説明ではzipとの事だが、ひとつひとつのファイルをダウンロードして自分で取っておく必要がある。

それと、ardouinoのライブラリで
C:\Program Files\arduino-1.0\libraries\Ethernet\utility (標準インストール時)
の4つのファイルは全て書き換える必要があるので、事前にバックアップする事だ。
これを書き換えないと動作はしない。

さて、ここまで来たら、まず電源投入試験といこうか。電源ショートがないかチェック。電源オン!

・・・・  LCDが表示されない。。。 (´・ω・`) なぜ?

 オシロだすか (´・ω・`)  信号きているなぁ

LCDの部分のネットで見ると、4ピンじゃなくて5ピンだ! ぎゃー
お、おれ オワタ /(^o^)\ ?

ストロベリーリナックスのI2CLCDのピン配を確認しておけばよかったああああ
公開されているのが回路図というより、ハーネスの箱っぽい書き方で4箇所接続すれば良いのかと思ってしまった。ダメ元で配線を変更。1ピンが3.3V入るようにする。



うおおおお、壊れてなかった。良かった (・∀・) 
ピン配列は
1 ~RST リセット端子(アクティブ LOW) 
2 SCL  I2C クロック 
3 SDA  I2C データ 
4 VSS  グランド 
5 VDD  電源(2.7V~3.6V)
昔動かしたのに、忘れているよ。



LCDが動けば、固定してしまえ。両面テープとみんな大好きホットメルトで固定。簡単簡単。
あと、罠と言えば、ロータリエンコーダースイッチ。秋月の取説では、上から見たピンなのか下から見たピンなのか良く分からない。答えはこちらのサイトの上のタイプだった。
当然間違えたので、修正っと (´・ω・`)



電線をフォーミングして、全部配線して完成。



上から。



裏側。



スイッチ部分あたり。


インターネットラジオ完成

LANを繋いで電源オン!おおー鳴ったぜ!ただ、ヘッドフォンはヤバイw 音が最大音量で鳴るみたいだ。チャンネルを切り替えてセット。

(・3・)アルェー ? コネクトしないお。

待てど一向にコネクトしない。さっきまで使えたのに。ツイッターでじゅんさんからフォローしてもらって、セットボタンを押しながら電源を入れ直し(またはリセットを押し)、表示が切り替わるまで押し続けると、プリセットが流れるとのこと。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
原因は、意外な部分にあった。



チャンネル登録の所で秀タームを使ってしまったと言うことと、チャンネル登録は必須項目だったのだ。そこで、先程のarduinoスケッチライターが必要となるわけだ。手順通り書き込んだら、あらら、何事も無かったの様に動き始めた。バンザーイ。



動作させて3時間位経過。全く問題なく音楽を流し続けている。また万一バッファフルになって止まった場合は、自動的にリセットがかかる仕組みだ。(オリジナルは音量が初期化される)

私の回線は、
下り受信速度: 32Mbps(32.6Mbps,4.07MByte/s)
上り送信速度: 6.3Mbps(6.31Mbps,789kByte/s)
と、そんなに早いというわけではないが、この環境下でも全然問題なかった。

音質については、チップの最終DACを聞いているのでS/Nが比較的いい。昔ならセラミックコンデンサをオーディオカップリングに使うなど、歪率が悪化するからご法度だったのだが、今では普通に使われている。AACやmp3自体に高級コンデンサーを使うとか、経済的にバランスが悪いから安価なセラコンで十分というのが世の中のセオリーになっている。

ソースは公開しているので、自分でカスタマイズする事もできる。私はヘッドフォンを使いたいから、その辺の変更と、ボリウム表示が欲しかったので付け加えた。

   注意:Arduinoバージョンは1.0で動作確認しています。
       75行目のMACアドレスは各自設定して下さい。
       これはストロベリリナックス用LCDを使用しています。



製作するにあたり、これは基板を供給しているものであり、エレキットやら秋月キットなどのお膳立てしているものとは違う。これはまるでダンジョンに入るロールプレイングゲームと同じ要素をもっている。しかし、一台作り終わったら、恐らく色々なスキルは上がるのでは無いだろうか。

掛け流しインターネットラジオで、優雅なライフを。
チャレンジャー宜しく! (・∀・) 

このシステムを公開して、頒布しているじゅんさんに多謝。

今回のポイント

 □ケースに入れる時ステレオジャックの部分の出っ張りが浅いので2ミリ程事前に基板を削る。
 □I2CのLCDのピン配置に注意 全部で5箇所使用。
 □必要なファイルはzipとあるが、実際は分散されているので自分でかき集める必要がある。
 □arduinoの標準ライブラリの一部を提供ソース上書きする必要あり。
 □arduinoスケッチライターの準備はチャンネル登録する上で必須。
 □動かなくなったらセットボタンを押し続けながら、電源を入れ直し更に押し続ける。
 □スケッチ(プログラム)は完璧でない。自分でいじったりしてカスタマイズ。
 □ケースにいれるなら、透明なケースに入れると、いくらか加工が楽。




インターネットラジオキットを作るよ! ~前半2012/04/12 23:29:26



インターネットラジオキット(基板)がじゅんさんの所から発売された。手に入りにくいRAMも販売している。さて、わたしもチマチマ部品を集めていたから作ってみるか (・∀・)

インターネットラジオメイン基板とVS1053bギミック基板の2枚構成で動作するようになっている。
VS1053bギミック基板だけでも、MP3プレーヤーやMIDI再生も出来るので、他のCPUなどでコントロールしても面白いだろう。



ハンダ付けの前にご注意。ケースに組み込んだ場合、ステレオジャックが表に出なくてプラグが刺さらないので、ジャック側の基板端面を3ミリ程ヤスリで削っておく方が良い。

まずはVS1053bギミック基板。難しい方から済ませておこう。ハンダ付け開始。こういう基板は、背の低いもの、ピン数の多い物を最初に行うのが定石。早速、このLSIをくっつける。1番目の位置だけ間違えなければ、慎重に仮止めして、フラックス塗って、ハンダをこんもり盛る。



それをハンダ吸い取り線でハンダを吸い取り、



フラックス洗浄剤で掃除して終わり。



裏から照らせるランプがあると、チェックしやすい。


ハンダ付けチェック

ブリッジは無い模様。



チップ抵抗やチップコンデンサは、先に片側にハンダを盛って、ピンセットで部品をつまみながら、片方をハンダ。そして、ハンダを流しこ見ながら、もう片側をハンダする。普通の工作なら0.8ミリのハンダを使うが、チップ部品の場合は0.3ミリの方が、適量のハンダでハンダ付け出来る。



1時間位掛かって1枚。私はリファレンスとパーツリストに慣れているのだが、直接値の書いてある基板は、もしかして初めてお目にかかるかもしれない。チョット慣れない基板に少し戸惑うも、なんとか配線を終わる。一部チップ部品が入らなかったので水晶発振子のコンデンサだけリード部品22pFを使用した。あと0.047uFは0.1uFを使用。20Rと書いてあるのは22Ωとの事。基板が小さく、部品が隣接していたりする部分が多いので、ブリッジには要注意。

一部のコンデンサーのハンダ付けについて、困難な部分があるので、別途解説ページで説明されている。私は無理やり載せましたw




お次はコントロール基板。この基板は、元々垂直展開して立体製作する事を前提にしているのだが、私は後で紹介する筐体に入れたくて、平べったく作ろうと試行錯誤していた。
その障壁となったのが、このLANソケットの位置。CPUの上とオーバーラップしてしまう。CPUを直でハンダ付けしてやろうかと思ったが、何かの拍子で積んでしまったら、交換が大変だ。
ということで、足をペンチで曲げてみた。



おおっ、これでCPUが抜き差し出来るぞ。



こちらは、先ほどの基板より楽に完成。トランジスタは指定と違う2SC2712(2SC1815のチップ部品版)を使用。回路を確認したが、電流的に問題ない。水晶発振子は、千石電商から通販で購入したが、大きかったので、カプトンテープで絶縁して、両面テープで固定。



基板が完成。ルーペで目視。そして電源とグラウンドのショートチェック。



以前にアンプを作ろうとして買っておいたケースに組み込んでみることに。かっこ良く出来るといいな。マイクロソフト・ワードで筐体設計にかかるw 結構使えるよ。

さて、次に待ち受けているものは・・・・


今回のポイント

 □この基板はリファレンス(R1,C5,U2などの表記)が無い。
 □トランジスタは2SC3325の代わりに一般的な2SC2712でもOK
 □0.047uFは0.1uFを使用でもOK。20Rと書いてあるのは22Ω。
 □12.288MHz水晶発振子は、大きいものは絶縁処理して寝かせ実装。
 □LANソケットモジュールとCPUの位置はソケット使用前提設計のため干渉している。

注意点

 □ハンダ付けは背の低いICなどのピン数の多い物を最初に。
 □部品の向きに注意。
 □徐々に背の高い部品、手差し部品の順番で行う。
 □チップ部品は使う直前に必要な個数をテープから取り出し、小皿などに取り添える。
 □チップ部品のハンダは0.3mmが良い。
 □ハンダ吸い取り線とフラックスは必須、洗浄剤はあった方が良い。
 □目視、電源のショートチェックをよくやる。
 □ケースに入れる場合、ステレオジャック側の基板端面を3ミリ程ヤスリがけしておく。

追記 4/22
 □arduinoをパソコンとつなぐ時、ライン出力はパソコンには絶対繋がない事。


  理由は、VS1053bのラインGNDは、大きな出力コンデンサを省くための工夫として、GBUFという1.25Vのバイアスを与えて動作させている。これが、このGNDとショートしてしまった場合、1.25Vが短絡してしまい、音が出ないばかりかチップにダメージを与える可能性がある。詳しくはアプリケーションノートのアナログアウトプット(pdf)の6ページ以降を参照の事。

ケースをアーシングした場合は、それがパソコンのケースに当っても同様。必ずGNDは絶縁する事。LANソケットの金属部分もグラウンドなので、この部分もパソコン筐体に接触してもショートするし、USBの5Vで動かそうとする時も落とし穴だ。今回の場合arduinoをパソコンと接続する機会があるので、万一パソコンのライン入力を利用していた場合は、ショートする危険がある。
ヘッドフォンか、電源が独立していて本体ラインアウトのGBUFだけが外側のライン入力のGNDに接続されている場合や、独立したスピーカで鳴らしている分には問題がない。



上記の様に昔ながらのカップリングを施す改造にするのが安心だ。つまりGBUFを使わず、コンデンサで直流カットとすれば問題ない。しかし、それと引換に大きなコンデンサが必要になり、また電源投入時のポップ音発生も大きくなるので、用途によりミュート回路が必要になる。
用途に応じてよく検討の上、回路を再考察した方が良いだろう。
手間はかかるが、コンデンサカップリングでのライン出力に変更する事をおすすめしたいと思う。



では、実際のコンデンサーによるDCカットの改造を紹介しておこう。まず、3箇所のパターンをアクリルカッターなどで慎重にカットする。カットしたかどうかは、必ずテスターで確認。特に真ん中のパターンの切断が難しいので、スルホールを壊す位のやり方で良いだろう。



次に10uFセラミックコンデンサか電解コンデンサを用意(耐圧は6.3V以上であれば良い)。
ヘッドフォン出力ならば最低でも100uF以上必要、理想は470uF。

オーディオカップリングにセラミックコンデンサ?なんて思われるが、チップ自体の出力が、非可逆圧縮された既に歪んでいる音なので、特に拘りがなければコスト、面積共に十分だろう。今時のケータイやポータブルプレーヤーもそうなっている。

切断した上下2ヶ所をコンデンサで繋ぐ様にハンダ付けする。下側のジャックの2ヶ所はショートしても問題ない。電解コンデンサを使用する場合はIC側がプラス、ジャック側がマイナスになるようにする。

次にジャックのグラウンドと、基板のグラウンドを電線で接続。そして、20k~47kΩ程度の抵抗で終端処理する。電源OFF時のハイインピーダンスによる電荷抜きとハム音対策である。

これで、気兼ねなくパソコンのライン入力に接続しながら、USBでarduinoを接続できる。
出来れば組み立てる前に加工を施したほうが楽だろう。ポップ音は増えるけどね。ミュート回路もアプリケーションノートに書いてあるが、そこまで気になる音でなかったので、ここまでの改造とした。


   →  インターネットラジオキットを作るよ(2) 筐体組み立てへ



自由にしゃべるI「音声合成LSI ATP3011F4-PU」を動かしてみた2012/04/02 16:54:45



秋月電子通商より発売された「音声合成LSI ATP3011F4-PU」が最近静かなブームである。
シリアルでローマ字をこのチップに送るだけで、何とリアルタイムでしゃべるのだ。通信はシリアル以外に、I2C、SPIの合計3種類対応。このチップを早速試したい場合は、arduinoの基板を利用し、音声アンプなどを繋げればすぐに行える。殆どのピンを空きピンにしても、チップ内部でプルアップしているので問題ない。



手っ取り早く、ピエゾを接続してみた。ターミナルソフトが必要になるが、windowsターミナルでもよいし、秀term、TeraTermどれでも良い。私は秀termを使用。デバイスマネージャーでポート番号を確認して、ボーレートを適当な9600bpsにして、ローマ字を送る。おおっ!しゃべるぞこいつ!

注意する事といえば、最初に必ず「?」を送る事。これをしないとボーレートが不明となり、チップをリセットしないと認識してくれなくなる。それとローマ字を打ち込んだらenterで発音開始になる。ローマ字を打った瞬間に発音するわけでは無いので注意。



ピエゾは、夜中にちょっとやる程度なら辛うじて聞こえるが、やっぱりアンプは必要だろう。という訳で、アンプ付き評価基板を作ってしまおう。LM386で良いかなと思ったが、手持ちにTA7368PGがあったので、ゲインも大きそうだからこれを使おう。
他に82V739アンプの参考例も見つけたのでご参考までに。



お決まり秋月のヒット商品、AE-UM232


※半固定抵抗記VR1は10KΩです

回路図も書いてみる。オーディオ出力は1段のフィルターで大雑把に1KΩと0.1μFにしたが、音声帯域が4KHzと言うことと、部品の汎用性、鳴れば良いので、シンプルな回路とした。
このアンプは入力カップリングコンデンサが要らないので、直接可変抵抗器に接続している。
アンプのリップル除去も、USBから電源を取っていて音質も期待できないので省いた。
リセットはUSBシリアルが付いているので、付けておいたほうが良い。
空きピンは、内部でプルアップされているので何も処理しなくてもOKだ。



今回の製作は、部品代をあまりかけないように、使うピンだけ丸ピンソケットを使った。



決まった回路図で、使う予定のないピンが予め分かっていれば、使う事の無い部分にまでソケットを使う必要はない。但し、角になる部分は支えとしてダミーのピンソケットを付けたほうが良い。

この方法は、ユニバーサル基板の領域を自由に使えるようになるため、電線でジャンパーしなくてもパターンが通りやすくなる。あくまでも回路に変更が無いことが前提だ。



音声合成LSI    ATP3011F4-PU

出来上がり。シンプルでも、評価には十分だ。これをひとつ作っておくと、ちょっとした評価に便利に使える。



小さなスピーカを使ったので音質はちょっと良くないが、フィルムケースとかかぶせると聞き取りやすくなる。スピーカーボックスに入れるともっとマトモな音がするだろう。





声質は「ソフトーク」ぽい音。女性の声一種類。ボーカロイドは音程と長さに特化しているが、このLSIやソフトークは、抑揚などが結構研究されている。ソフトークとは、こんな感じのソフト。ダウンロードはこちらから出来る



ヤマハではボーカロイドのハードウェア化も出来上がっているそうであるが、装置自体はプロトタイプのみ存在し、チップ販売での供給との事。





これは今まで出来なかった事をシリアル通信で実現できるのだから、例えば、以前紹介した激安テスターをシリアル出力改造を応用して、マイコンで音声合成LSIから読み上げるとか、福祉用の音声合成発生装置とか、色々とアイディアが浮かぶだろう。

追記8/13
このデバイスには裏コマンドが存在し、音声の音程を変更出来るようだ。但し公式サポート外との事。理由を知って納得。クロックを変更しているわけね。





ワンチップArduino ブートローダー&スケッチライタの基板を頂く2012/03/21 01:48:59



色々とお世話になっているじゅんさんからの頂きもの。始めての海外基板への発注で感慨深い基板である。シルクが裏面になっていたり、LEDが裏側になっていたりしているが、配線上は問題ない。私はまだ基板を趣味で海外へ発注した事がないので、先を越されてしまったw

この特徴は、ブートローダーを書き込めるので、Arduinoを基板ごと買わなくても、そこに搭載されているマイコンAtmega328だけを購入し、PICkit2の様にISP(マイクロチップでいうICSP)書き込みが行えるプログラマーである。

もちろん、スケッチ(プログラム)も書き込めるし、ボードに載っているICソケットにマイコンを差し込んで書き込めるから、Arduinoのチップを差し込んでブートローダーを最新にする事も簡単に行える。詳しくはThink About PCBワンチップArduinoブートローダー&スケッチライタで説明している。

折角の基板なので、早速作ることにしよう。


まず前加工から。LEDの部分を前に持っていくためφ0.8のバイスで穴あけ。



何とかなるものだ。



チップ部品の実装。抵抗は1つだけ100KΩ以外は1KΩ。コンデンサーは0.1uFが2つ。一つはICソケットを取り付けた後に取り付ける。背の小さいものから大きい部品へとハンダ付けしていく。
抵抗などのチップ部品のハンダは、まずパッドの片側にハンダを盛っておいてから、部品をピンセットで近づけ、ハンダを温めるとうまく行く。忘れずに片側もハンダ付けを行う。今回は、2ヶ所もハンダ付けを忘れて動かなくて焦った。



28ピン300milのICソケットが無かったので、部品箱を漁ったら、いつ買ったか分からない古さのICソケットがあったので、真ん中を切って使用。



古い部品は、端子が錆びていて、ハンダが乗りにくかった。横着せずに、足をヤスリがけした方が良かったと後悔したが、なんとかハンダ付け。最後にコンデンサを付け、足を付けて完成。


Arduinoブートローダー&スケッチライタ

やっぱり基板はイイね。ユニバーサル基板と違って存在感がある。赤LEDが極性間違いで点かなかったのは内緒だw
私はLアングルのコネクターを実装したが、丸ピンを実装した方が、ジャンプワイヤーを差し込めるので、ブレッドボードとの相性は良いと思う。




買ってから死蔵している部品たちの中から、ブートローダー書きこみ済ATmega168発見。
これしか見つからなかったので、早速使ってみよう。



装着。深く挿すと抜けなくなるので軽く 挿している。



ArduinoのLEDチカチカはP13が基本なので、そこにLEDを取り付けてスケッチを書いて動作確認。
おおー普通に使えるぞ。



さて、お次はブートローダーの書き込みを行おう。古いArduinoは、古いブートローダーが搭載されているので、新しいブートローダーに書き換えれば容量などの恩恵に授かれる。早速これからATmega328を抜いてブートローダーを書いてみよう。

ちなみに、このX3という端子を使って、ICSP端子に接続ケーブルで接続するとセルフで書き込める様だ。詳しくはArduino Diecimila を使う外付けAVRライタ無しでBootloaderを書き込むに詳しく説明されている。



さて、どうなることやら。



いとも簡単に成功!これでブートローダーが最新になった。ついでにATmega168のチップも最新にした。バッチファイルをじゅんさんから頂いたので、標準インストール先に中身を書き換えて、こちらに置いておいた。書き込み方法はこちら



余談ではあるが、すzのAVR研究FT245R/FT232R で avrdude (2)で公開されているソフトavrdudeをWindowsのグラフィカルユーザーインターフェースに対応させる、avrdude-GUI (yuki-lab.jp Version)というのがあるそうだ。使い方はこちら。ヒューズビットの設定などが分かり易いので、ATmega168/328をプログラマとして使用する場合には威力を発揮するだろう。


今回紹介したワンチップArduinoライターであるが、数量は僅かながら、完成品を頒布との事だ条件を確認しこちらから申し込みが出来る。Arduinoをよく使う方は、今度からAtmega328のチップだけを買うだけで良くなる。一つあると便利な開発グッズだ。




【紹介記事】インターネットラジオをArduinoで鳴らす事に成功2012/02/19 23:22:18

じゅんのなんでもD.I.Y.インターネットラジオをArduinoで

自作できるインターネットラジオといえば、秋月から発売している、Webラジオ・キット(BB-SHOUT)が有名。OEMで絶版のこれも中身は殆ど同じ構成である。

インターネットラジオはパソコンを接続しなくとも、LANさえあれば高音質で曲を聞き流せるので、便利に使っている。

実はもう一台欲しいなと思っていたのだが、最近ではパソコンベースで鳴らす事が多くなって需要がないのか、完成品は手に入りにくい。

諦めかけていた時、なんと、makeで一緒になったじゅんさんが、数ヶ月前からインターネットラジオを自作しているのだった。構成はArduino (チップのみ)+VS1053b+WIZ820IOとの事。





途中再生速度などが上がらず数週間以上悩まれていたが、遂に128kbpsのストリームを再生出来るようになった。難題を越え、ここまで完成されたのはとても凄い事である。

回路図やソースは、エンジニアリングレベルではあるが、公開している。ゆくゆくは、ユーザーインターフェースを実装し、曲を選択できる機能を付け、また基板も有償頒布を考えているとの事だ。今後の動向に期待。これはGJ (・∀・) !! 私も作りますよ!

 →Arduino版インターネットラジオ実験中 128kbpsの再生まで成功(暫定ソース公開中) 
 →Arduino版インターネットラジオ I2CのLCDによる情報表示
 →じゅんのなんでもD.I.Y.


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Arduino上で動くインタプリタ言語「iArduino」の紹介2012/02/07 23:46:07



twitterを見ていたら、面白そうな情報を発見。なんと、Arduino上で動くインタプリタ言語、「iArduino」という物があるではないか。飾りと化したアルドウィーノ デミラノヴ(イタリアの発音は難しい)を使ってみよう。




私の使っていたプログラムは0.18と古かったので、最新の1.0にプログラムをアップデート
相変わらず起動が数十秒かかるので、前回紹介した方法で対応の通りrxtxSerial.dllを交換したら治った。



作者のページからソースコードを入手して、コピーアンドペースト。スケッチのコンパイルと転送を行い、無事書き込めた。


Arduino上で動くインタプリタ言語 iArduino

アルドウィーノのポート13とGNDにLEDを差し込んでおく。まあ、ボードに黄色LEDが実装されているので必要ないが、雰囲気でも盛り上げるために付けてみた。
このアクリルはArduino専用のアクリル(スナップオン・エンクロージャ)というもので、共立電子でも扱っている。



作者の説明の通り、サンプルプログラムで動作確認を行なってみた。
スケッチのコンパイルをしないで動作させられるので、例えばプログラムのインストール制限のあるようなパソコンでも、シリアル通信だけで利用できるので、ポートを操作したい時などは、結構便利に扱えるのではないかと思う。





Arduino専用のアクリル(スナップオン・エンクロージャ)を買ってみた2011/12/28 23:37:28



ポストに何か来た! この前Emerge+ショップで注文したスナップオン・エンクロージャという、
Arduino DuemilanoveやUno用アクリルのケースである。

私のArduino Duemilanoveがむき出しでジャンク箱に入っていたので、折角だからこのアクリルに納めておこう。




アクリルは保護シートが貼りつけられた状態で送られる。水に漬けて数分するとはがしやすいとの事だ。作り方はこちら。工具は不要だ。



基板のデザインが施された板は、セロテープで何回か貼りつけてきれいに取ることが出来た。
足の方は、しっかりくっついていたので、水に浸したら綺麗に取れた。




井の字にやぐらを組む。



段差がある方がISPコネクター側。



やぐらに下の板を入れる。



その上から基板を取り付ける。ちょっとコツがいるが、さほど難しくもない。



裏から見た感じ。彫刻がArduino Unoであるため、Arduino Duemilanoveのパターンデザインとは違うが、問題なく組み立てられた。



Arduinoスナップオン・エンクロージャ

完成! いいねぇ、使っていない時でも部屋のアクセントとして飾っておける。
ジャンク箱に放り込んでいるArduinoがあれば、このケースで部屋に飾っておくだけでも、創作力を掻き立て、何か作ってみたくなるかもしれない。是非オススメしたいアイテムである。カラーバリエーションが豊富なので、お好きな色でどうぞ。

 購入はこちらEmerge+ショップ




Netduino(Arduinoピンコンパチ.NETマイコンボード)購入してみた2010/09/02 23:59:28


Netduino到着

先日amazonより注文したNetduino(ネットドゥイーノ)がスイッチサイエンスよりメール便で到着。

Netduino(Arduinoピンコンパチ.NETマイコンボード)購入してみた

Arduinoのピンコンパチであるが、コアは初期ipodなど広く採用採用されたARM7。
載っているコアの詳細はアトメル社AT91SAM7X512であり、48MHzクロック、512KB FLASH ROM、128KB RAMと十分すぎるスペックを持って、なんと2800円(送料別)という特別価格でスイッチサイエンスからのご提供だ。

他のアルドゥイーノ製品と比較

Arduinoは、専用のスケッチ(IDE)というCライクな開発環境で動かしていたのだが、これは開発環境はMicrosoft Visual C# 2010 Expressが使えるのだ。
回路図を見るとAT91SAM7X512の空きピンが気になるが、これだけ強力なコアを搭載し、グローバルな開発環境があるので魅力的だ。

最初は背伸びせず、LEDチカチカをC#でやってみる予定。

Netduino(ネットドゥイーノ)公式ホームページ
Make: Japanでの説明


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Arduino (Japanino)の書き込みやスケッチがもっさりしすぎ → 解決2010/05/21 02:22:59

Arduinoと比較

遅く帰宅してきたが、折角買ったJapaninoだ。前のVersion17から18に上がっているArduinoをインストール。POVも組み立てて、学研のサイトでサンプルをダウンロードして、一通り動作が出来る事を確認した。

しかし、なんか遅い。実は前にもArduinoをインストールして使っていたが、起動画面が出てから、使えるまで10秒と、気の長い起動時間がかかり、COM番号を変更しようとメニューのツールをクリックするだけで、それまた10秒位待たされ、書き込みも異常な遅さであった事を思い出した。

今回のJapaninoも同じ状態だ。まずは疑うもの。それはウイルス駆除ソフトだ。
カスペ2010は、2009より更に色々と動作を劇重にしてくれる奴なので、疑うのは当然だ。まずはソフト終了。そして動作。  →変わらず

再インストールとかやってみたりもしたけど、効果なし。
やっぱり頼るものはフォーラム。 too slowで検索をかけたら、ありますた
殆ど一緒の現象だ。

対策は、こちら(http://servicios.ried.cl/arduino/temp/rxtxSerial-2.2_fixed_2009-03-17.rar
ファイル)をダウンロードして解凍。Arduinoのインストールフォルダーの中にあるrxtxSerial.dllを適当にリネームして、ダウンロードしたrxtxSerial.dllを放り込むだけだ。

何事もなかったかのように普通に起動。これなら全然問題がない。
もし、同じ境遇の人がいたら、試してみたらどうだろうか。




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