電源を入れる時に、気になっていた表示があって、
早速分解。FS9711_LP2であった。先ほどの紹介記事によればLP3である。私が購入した時は恐らく2001年位。URLがチップに書いてあるが、現在ではアクセスできない。
それでも調べると、
残念ながらFS9811_LP2のデータシートは見つからなかったが、それの後継機と思われるFS9721_LP3の
データシートは見つかった。この枠をクリックすればダウンロード出来るようだ。
なるほど、確かにRS232を有効にするポートと、TXDをLEDで飛ばしている。
この部分をGNDとショートさせるとシリアル出力出来る。
そして、この部分からシリアルが出力。図面ではLEDを付けてプラス側に動作させているが、このポートの出力はトーテムポールなので、GND基準で取り出す事も出来る。
何はともあれ、さくっと配線。
LCDを固定する穴を利用して下側に電線を引き出す。GNDは別のテスターで測って、ピエゾの赤がGNDだったので、そこから取り出す。
合計3本をステレオミニジャックに配線。この手のジャックは挿し込む時に信号同士ショートするので、保護として100Ωを入れておいた。音で言う右がRS232スイッチ、先端の左がTX出力とした。これで、モノラルケーブルが差し込まれたら、GNDとRS232の信号スイッチがショートするので、プラグを差すだけで出力が開始される。
位置は色々悩んだが、この部分につけてもテスターリードが収納できるので、穴を開けて配線。
電線を通す切れ込みをニッパーでカット。暫くテスト運用するので、ホットボンドを使わないでおこうと思っている。
ジャックにモノラルプラグを差し込む。おお、表示がRS232に変わった。
オシロスコープで確認。2400bpsで約3V位出る模様。
テスターなので、GNDを絶縁して使ったほうが良いかなと思っている。
注意として、この改造を行った場合、絶縁されない部分が突出するので、高電圧や商用電源に接続しない事。くれぐれも自己責任で運営されたし。
オートパワーオフになるのかとかまだ検証しないと分からないことがあるが、1000円テスターでの新たな可能性が増えた。
受信は後日作ろうと思っている。
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追記:
折角なので、
P-16についての情報も書き留めておこう。
但し、製作例などは述べない。激安テスターといえどP-10同様、
改造すると危険測定領域のCAT IIが失われるのを御承知願いたい。
元ネタは、有名な
なる研氏の
ツイッターより今回の記事が膨らんだ。完成した形は偶然に私のP-10と同じになった。
ピンの引き出し位置は45ピン=RS232、94ピン=SDOの2箇所。但し、このLSIはマイナスVCCであり、GNDを基準として-3Vで定義される。
通信プロトコルも、ちょっと特殊で、7ビットパリティ付き、公称値19.2kbpsである。
そして、電圧も0VでHigh、-3VでLow定義なので、インターフェースを組むときは注意。
というわけで、興味があったらDIYしてみるのもいいだろう。
おまけ。P-16も持っているが、ちょっと動作が遅いのと、すぐにパワーオフするので使っていなかったが、
このアイコンが、どうやらオートパワーオフの様で、
MIN/MAXボタンを押しながら電源を入れると消えて、電源がずっと通電するようだ。
P-10もSELを押しながら電源を入れる事で同様になる。
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