PWMやタイマー、定電流化、色々なアイディアはあった。しかし、ランタンなるもの、単純な仕組みの方が壊れにくい。元々アウトドアで使うような物は、みんな単純な仕組みだ。
まどろっこしいカラクリは抜きにして単純明快に作っていこう。
まず、変わった所。LEDの固定だ。0.6mmの錫(すず)メッキ線を、マイナス側に指輪の様にしてハンダ付けする。この時、すずメッキ線はLEDのアルミ板に当っても問題なし。
ランプを固定しているネジをこの様に加工。ニッパーで切って挟み込む部品にしてしまう。
錫メッキを溝に通し、押し込んで固定。スイッチの部分にハンダ付けして固定。
スズメッキ線はハンダコテを上から暖めると、樹脂に沈んでいく特徴を利用して固定してしまう。
こんな状態でハンダ付け。テープが巻いてあったり、抵抗やスイッチが見えるが、これは後述。
プラス側。ビニール電線などで配線。こちらはショート厳禁。またハンダの厚みはなるべく薄く。
あんまりハンダを盛りすぎると、反射板に当ってショートする様だ。
こちらは電池のプラス端子へハンダ付け。
次に前回と違う所は、電池を3本で点灯させていることである。4本の電池は少しだけ明るかったのだが、抵抗が余計にいるし、どのみち徐々に暗くなっていくのであれば、3本で駆動したほうが何かと便利だ。電池3本なら2.5Ω~3Ωで駆動できる。
抵抗は、単三電池の一つのスペースを利用して取り付け。10Ωを並列に4本つけて2.5Ωにしてる。もちろん1W以上の2.5Ω~3.3Ωがあれば、それ一本でよい。見た目に拘って基板を使ったが、基板を使わなくても電池の端子をそのまま電池の端子へハンダ付けしてもよいだろう。
電流が多く流れるので、ハンダ付けはきちんとしておいた方が良い。
点灯テスト。無事点灯したので、テープで固定。
テープはアセテートテープを使った。ビニールテープでもいいが、あれは時間が経つとべったべたになるので、べたつかないテープを利用した方が良い。
ケースは、少し穴を広げる事になる。φ22ミリ以上の穴は必要だろう。手持ちのリーマーで穴を開けた。穴を空けてからLEDが通る事を確認。
このままでも良いが、レンズの輪っかが出て使いにくい。そこでトレーシングペーパーやクッキングシートなどを利用。クッキングシートはシリコンでできており、熱に強いから安心。但しテープも接着剤もどれを使っても接着できないので挟み込んで使うことになる。
反射板とレンズに挟んで周りを切っておく。
反射板の絶縁処理も忘れずに。そして、この時、LEDユニットを本体から抜いてからレンズを装着することだ。そうしないと、LEDのハンダ部分で、折角の絶縁テープを掻き切ってしまう。
出来上がり! このブログで一番安定している電池3本仕様の完成だ。これで10時間以上は光り続けてくれる。そして便利なスタンド式。
更に改造。電子蓄光バージョンだ。ケース内部に余裕があるので、スイッチを搭載できる。
スイッチの間に100K~220KΩ程度の抵抗をつけておくと、ポジションを知らせてくれるとても便利なものになる。電子蓄光寿命は8年以上動作するだろう。尤も電池交換寿命を考えると5年位。
抵抗の位置は、色々検討したが、ここが一番良い様だ。逆にこれ以外はスイッチが動かなかったり、ケースが入らなかったりする。抵抗の固定は、ハンダゴテで抵抗のリードを押し当てて固定。
この固定方法は、空中配線でよくやる手であるw
100均は安く作る為に、接点を樹脂で止めているだけだが、ハンダ付けして接触不良が出来ないようにしておいた方が良いだろう。
こんな感じで光る。電子蓄光バージョンにする時、予めLEDに電池3本と抵抗をつけて点灯するかを確認した方が良いだろう。ランチャー9改を100本位作ると、LEDのばらつきが良くわかり、微弱な電流で点灯しないものが30個に1個は発生するようだ。部品仕様外の使い方なので、点灯しなかった場合は、部品を変える事になる。あと温度によっても影響があるかもしれない。
というわけで、追加で2つ買ってきたランタンを早速LED化しておいた。夜に蛍光灯の代わりに寝室で本を読める程の平均した光は、豆電球では無理だろう。
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