スイッチはプッシュオンプッシュオフの
オルタネイト構造になっている。このスイッチ、どうも接触が良くないものがあるようで、光のゆらぎなどが発生する様だ。
それでは、分解してスイッチの性能を上げてみたいと思う。
このスイッチは、分解が出来るが、個体差により外す難易度はまちまちであった。
1.スイッチ部分をおもいっきり強く押しこむ→大抵は硬くて取れない。
2・バネ側からマイナスドライバーなどでつっこんで取る→取れるものもあるが大抵は固い。
そして無理するとプラ破損。簡単そうで難しい。
3.スイッチキャップを外す→大抵は簡単に取れたが、物によっては破れる。
ということで、3番目のスイッチキャップをつまんで外す事を紹介する。それでも、作業リスクはある事をご承知願いたい。
ペンチでゆっくりと端から引っ張ってみる。物によっては簡単に取れるものもある。
スイッチをペンチで取り出す。ちょっと固め。外した反動で端子で手を切らないよう注意。そしてバネも外す。バネは単に置いてあるだけである。
引っ張って取れない場合は、ストラップやパッキン類を外し、ドライヤーなどで1分ほど温めて、
ゆっくり引っ張りだすと取れる場合がある。この時、アルミは熱いのでやけどには注意、
スイッチまで無事にとれたら、樹脂キャップを裏から外す。テコの原理で外すとうまくいく。
分解した部品。ゴムが破れても、ゴム系などの接着剤で修復できる。
取り出したスイッチ。特別なスイッチなので、秋葉原などでは買えない物である。これを分解してみよう。
先の尖ったマイナスドライバーで溝に差し込むと分解できる。
分解したスイッチ。
部品点数8点。帽子型の板の凸側のつばが2つの金具を接触させる。
こういうふうに端子に取り付けられている。オルタネイト構造は、ノック式ボールペンを想像するとわかりやすい。
普通のスイッチはエンボスやポッチなどの点接触構造なのだが、このスイッチの端子はノッペラな端子2枚で構成されている。これでは接触不良が起きて当然である。
端子の両端を少しだけ折り曲げて、合計4点で接触するようにする。こうすることで、スイッチが入った時は、丸い接点にツメが食い込んで確実に接触するようになる。
曲げすぎるとスイッチが動かないのでほんのちょっとだけ曲げる。
このくらい曲げる。ペンチよりも、ニッパーの先で曲げるほうが精度よく簡単に曲げられる。
曲げたら組み立て直す。端子や接点は手の油がつかないようにピンセットで組んだほうが良い。
出来ればアルコールなどで脱脂するほうが良いだろう。
ケースに当たる側の端子もちょっと曲げて、アルミ筐体に食い込む様に加工すると良い。
長い方のバネは、手で少し起こしてバネ圧を高めてから元通りにすると良いだろう。
元通りにする時に、アルミの内側からゴム系やシリコン系の接着剤を使ってスイッチキャップを取り付けると完全な防水になる。但し、その後2度と分解出来ないので、プラスチックに溝を予め掘っておいて、バネ側からでも後に分解できるような構造にしておいた方が良いだろう。
最後にプライヤーなどで締め付けて元に戻せば完成だ。
これで、振動にも強くなったし言うことなしだ。防水処理すれば完璧なライトになる。
スッキリ解決出来ました
ありがとうございます!