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PICマイコンの理解への近道は日本語マニュアル2012/05/15 07:25:33


トラ技2012/6はPICの特集

今月のトランジスタ技術はPICマイコンの特集。特に、PIC16系ミッドレンジはPIC16F1xxxxのエンハンスドPICを扱っている。




目次はこんな感じ。新しいPIC16F1xxxx系の説明、タッチセンサーの事、USB付きのマイコンPIC18F14K50についての記事が掲載されている。新しい記事が多いのでPICフリークなら買ったほうが良いだろう。また付録として、高速アンプの設計技術の冊子が付いている。
トラ技ではPIC16F1xxxxのエンハンスドシリーズを16F1シリーズと呼んでいる様だ。



私が、PICマイコンで回路設計したのが2000年、初めて自分の考えたプログラムを書いたのが2003年末のオルゴールのプログラム。その頃の参考文献はそんなに無く、秋葉原のラジオデパートで当時4500円したこの本を頼りに勉強したものである。内容はマニュアルを日本語訳してわかりやすい図解を加えたものだが、16F877さえ分かれば当時のミッドレンジPICは殆ど使いこなせるようになった。PIC16F877はちゃんと日本語ドキュメントが存在する(pdf)。(末尾Aでないので、コンパレータ付きの877Aとの差分に注意)



今後は、機能が改良されて価格も安くなったPIC16F1xxxシリーズ(エンハンスドPIC)が主流になると予想。新しいチップだからといっても、機能的には昔のPICとさほど変わらない。高機能になった分設定レジスターが増えてしまったので、設定が面倒になったが、使用しないレジスタに敢えて再設定しなくても良い。
車載、医療等の高信頼用途は、初期値をわざわざ書き込む場合もあるが、大抵の場合は少ないメモリーを経済的利用するため、初期値値をあてにして作られているのが多い様だ。

どんな解説本よりも一番最強なのがメーカーのマニュアルだ。無償で提供されているので是非活用して頂きたい。PIC16F1シリーズは一部ではあるが日本語マニュアルが存在する。PIC16F193xの日本語マニュアル(pdf)を全部見渡すだけで、他の16F1823/1828、12F1822なども使えるようになる。私のホームページで紹介しているアプリケーション例の一部は、エンハンスドPICに対応している。

PIC16F1シリーズも良いが、PIC12F629の様な驚愕のスリープ電流の特色を持った旧世代PICもあるので、しばらくは用途に応じて住み分けするのが良い。小売でPIC16LF1シリーズが手に入るようになったら、手軽に低消費電流の設計が可能となるだろう。

5/16追記



PIC16F193x日本語マニュアル(pdf)の81ページを読むと、気になることが。
安定性を保つため、LDO 電圧レギュレータには外部バイパス キャパシタが必要です。3 つあるピンの 1 つである VCAP は、外部バイパス キャパシタ用に設定できます。キャパシタは、0.1μF ~ 1.0μF のセラミック キャパシタの使用を推奨します。
つまり、3.2VまではLDOが動作しないが、それ以上の電源では安定させる為の外部バイパスキャパシタが必要という事なのだろう。Vcapを使う時は0.1~10uFのセラミックキャパシタを接続する様に推奨されている。

PIC16Fエンハンスドシリーズで唯一16F193xは、このVcap端子が存在する。3.3V動作の16LF193xはLDOが内蔵されないので、Vcapは不要。



実力ではVcap無しでも動いているが、恒久的に5Vで使用するにはconfig2を使い、RA0、5かRA6のいずれかをVcapとして使用する事になる。


  →無料のPIC最強開発環境 もう9年目か・・・


7/16追記:


どうやら最新のデータシート(pdf)が存在して、こちらの表記では必須では無いと書かれている。ピンリソースとのトレードオフで考える事になるだろう。


同じ内容の英語表記はこちら(pdf)。








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