PICマイコンのプログラムは価格が下がったPICkit3が世の中でよく使われるようになった。このPICkit3は
PICkit2同様にロジックアナライザーの機能を使用することができる。
まずはアプリケーションをダウンロードしてくる。残念ながら専用アプリケーションは、MPLABXが登場してから、公式アプリでは無くなってしまった。しかし、
アーカイブページから PICkit 3 Programmer App and Scripting Tool v3.10をダウンロードしてインストールすることができる。
インストールしたら、アプリケーションを起動する前にPICkit3の黒いボタンを押しながら、USBケーブルを差し込んで、Powerランプが点灯したらボタンから手を離し、その後アプリを起動する。これはPICkit3内部のOSを書き換えるために必要な儀式だ。
アプリが立ち上がったら、Tools→Download PICkit Operating Systemを選択。
標準で指示されるファイルをダブルクリックすると自動的にPICkit3にOSがダウンロードされる。
更にTools→Logic Toolsを選択すれば使用可能。但し、PICkit2で使用できていたUART ToolはPICkit3では使用ができない。
このように起動する。チャンネル数は3つ。使用する注意として、VDD,GND間に電源を投入する必要がある事と、CH1,2は4.7KΩでプルダウンされているので、例えばI2C信号のデータ線はプルアップの影響の無いCH3に接続するなどの考慮が必要だ。もっと念入りにするには、74HC244などのバッファ等をかませる方が良いだろう。さほどスピードの速い信号は扱えないが、道具が手元にない場合の非常手段として使用する価値はあると思う。
なお、ファームを書き換えたPICkit3は、MPLABXで標準で添付されるプログラマ「IPE」を使う場合や、MPLAB IDE、MPLABX IDEでのオンラインデバッグを使用する場合は、各アプリ起動前にPICkit3の黒ボタンを押しながらUSBを差し込みPowerランプが点灯したらボタンから手を離す操作を忘れずに。これを行わないと各アプリが使えない。
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