先日twitterで面白いデバイスを知る。その名はCSS555。
CSS社はカルフォルニアの会社。
CSS社は、主にASCI関係の事業を展開している様なので、もしかしたらお遊びで作っているのかもしれない。こういうICのが存在するという事でちょっと紹介してみた。
あの往年の傑作であるタイマーICのNE555とピンコンパチでありながら、普通のNE555のふるまいとは別に、分周機能や低消費電力機能を備える。 →
データーシートpdf
内部の設定は、普通のNE555でも余り使うことのない5番ピンをGNDに接続することで、93C46などのEEPROM(マイクロワイヤぽい?
pdf)とコンパチピンモードになり、設定ができるようになっている。
分周比、パワーモードを設定できるようになっている。型番の末尾にCがつく、タイミングコンデンサ内蔵型もあるようだ。
売りは超低消費電力の長時間タイマーの様だが、今の時代はマイクロパワーやピコパワーでこれらを実現できるので、この製品はなんだか微妙な気がするw
ロジックで長時間タイマーをディスクリートで作るなら、発振回路付きの古典的な4060などを使う方が入手性もいいので現実的かな。
しかしながら、アプリケーションは面白い回路があるので、参考にしてみるとメリットを見出すことができるかもしれない。 →
アプリケーションノートpdf
ICの中でブラックボックス化されているものを、あえてトランジスターで作ることによって、内部を知るよい教材だ。また大きなNE555としてもインテリアになる。これはすぐ売り切れになる場合があるので、興味のある方はチェック!
今は亡きNE555の開発者、Hans Camenzind氏の貴重なインタビューを交えて改めてNE555の偉大さを知ることだろう。
昔のシグネティックスオリジナルNE555のデータシートはユーモラスな絵が多かったんだな。
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