PICkit 3 の低電圧動作に関する改修をやってみた(撮影してみた) ― 2012/06/20 14:22:41
症状:
PICkit 3 (アセンブリ番号10-00424-R4またはそれ以下)は、最小VDD電圧で動作中のデバイスを検出できない場合があります。この問題は、PICkit 3から電源を供給している場合に発生します。
原因は、出力クロックとデータバッファが電流制限されており、内部VDD電源スイッチャの電圧変動率が粗いために、電圧がデバイスの動作に要求される最小しきい値を下回る事です。この場合、デバイスIDの取得、プログラミング、デバッグ作業が行えません。
問題: PICkit 3のクロックとデータバッファは、電流制限用の直列抵抗をVDD経路上に備えています。ICSPでの動作中、低電圧動作時にバッファの出力電圧が大きく低下してデバイス動作の最小しきい値を下回る事があります。
解決方法:
解決方法はいくつかあります。1つ目は、ターゲットで外部電源を使って電圧変動率を要求値の1%以内にし、供給電流を常に50 mA以上とする方法です。2つ目は、MPLAB IDEの電圧を高くし、抵抗における電圧降下を補償する方法です。最後の、そしてより恒久的な解決策は、CLOCK、DATA、LVPバッファパス内の抵抗(R26、R43、R45)を100 Ωから0 Ωに置き換え、電圧降下が起こらないようにする方法です。改修の詳細は図1を参照してください。
そして裏面のR43の3点を全部1608サイズの0Ωに交換すれば良い。チップ抵抗無いよという方は、リード線などでショートさせるだけでも良いだろう。ハンダ付けが終わったら目視チェックを行い、ショートなどが無いか確認。出来ればテスターで電源とGND間のショート確認をおすすめする。
というわけで、一連の作業をビデオで撮影してみた。PICkit3を持っていない人でも、約10分間の動画をご覧頂ければハンダ付けと部品の交換の参考になると思う。私の肉声も聞けるwww
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