秋月電子で扱っている
ゴールデンパワー単4乾電池(LR03)タイプは1本20円と安価でありがなら、容量も高いので良く使う電池である。今年2月頃から青色のパッケージからゴールドパッケージに変わったと思う。フラッシュライトを作る時などは箱で購入していた。
手持ちのラジオの電池が切れたので、交換。あれ?音が鳴らない。良く見ると、プラス極が微妙に電極と接触していない。同じ種類の別の電池を入れたら動作した。
こちらは別の電池。これは問題なく動作する。
MP3プレーヤに使ってみる。これも動作しない。これもよく見るとプラス側が僅かに外れている。
普通の単4よりプラスの出っ張りが低いのでは?
というわけで、他の電池と比べてみた。確かにゴールデンパワー社(左)のは、他のよりも出っ張りが小さい。
真横から比べてると、その高さの違いがお分かりいただけるであろう。ノギスで計測したら、0.8mmのでっぱり。エネループを初め、他2つは1.5mmも出っ張っている。
電池は工業規格で決められているはずなので、代表的な
パナソニックの資料(pdf)を拝見してみる。高さの最小が規定されていて0.8mmであった。と言うことは、ゴールデンパワーのはかろうじて最小ながらも規格に入っている事になる。→
その後調べたら、外皮の部分の厚みの程度によっては、規格より短くなることが判明。不良品の分類だ。
動かない機器が多発しており、更に安価な電池ボックスなどでは、成形品の精度が良くないので、不具合がもっと多発するだろう。現にフラッシュライトに添付した単4電池は、半分近くが接触不良に陥ってしまった。
仕方ないので電池ボックスを削って対処した。
この電池はこの様な問題もあることを知っておいた方が色々とトラブルにならなくて良いだろう。せめてピップでも出ていれば良かったのだが。プラス側の形状をエネループや他のメーカと同じ1.5mmにしてくれたらと期待する。→直して欲しい所である。
対処方法は、アルミ箔や銅箔テープなどで高さをかさ上げする方法や、電極を曲げる方法、電池ケースを削る等があるが、一般的には値段が高くても、コンビニあたりで売っている有名メーカを使った方が、なにかとトラブルから避けられそうだ。
9/22追記
対策方法の一例
電池はハンダ付けすると良くないのだが、
アルカリ電池は電池のケース側の部分がプラスなので、パッキンなどの熱に弱い部品が近くにない。ハンダ付けはプラス側だけなので、手短にハンダ付けすれば問題無いだろう。(電池のハンダ付けは加熱されるので、推奨されない。)
はんだ付けの前にヤスリがけをオススメする。はんだ直後はフラックスの皮膜ができて通電しにくい状態になっていることがあるので、ヤスリで削るか雑誌などで表面を擦る。高さ調整もやすりで削って簡単に調整できる。
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