電子工作野郎ならおなじみのピンヘッダーとピンソケット。ピンソケットは上記のが安くてポピュラーなもので、秋葉原や大須、日本橋に行けば必ず手に入る部品でもある。
必要な極数は、長いピンソケットからコンタクトをペンチで引き抜き、ニッパーやカッターで加工するのだが、この一つを犠牲にしなければならないデメリットがある。カッターを使うときも結構力を必要として、ちょっと危険だった。また、切り口に更に追加して列を並べたい場合も、ヤスリがけなどで加工も必要だ。切り口をきれいに加工するにも、それなりの労力と時間が必要。
コンタクトピン部分は、コストダウンのため音叉型の真鍮型抜きとなっているので、2点接触。抜き差しする頻度の高い所で使用すると、バネがへたってきて接触不良になることもあった。
ロングピンソケット 1x42(42P)である。まず、ピン同士の間にスリットが刻まれており、この部分からペンチで簡単に折れるので加工が大変楽だ。折った部分から更に横に並べて使用する事も出来る。(1995年位は亜土電子や千石で見かけたかもしれない。)
それだけではない。コンタクトピンの構造も良くなっている。抜き型による板バネではなく、立体的なコンタクトを採用。図面を見る限り3点接触になっており、バネ構造が改善されているので、信頼性も高くなった。
コストは、従来のものが20ピンで50円なので1ピンあたり2.5円に対し、これは42ピンで80円なので、1ピンあたり1.9円と値段まで下がっている。今後買うなら迷わずこちらを買うことをおすすめする。
実際に購入して使ってみた。なるほど綺麗に使える。ただ、無造作にニッパーで切ると、こんな風に中が見えてしまう事があるようだ。それでも昔の板バネ式のコンタクトより格段に信頼性があるので、これからも使っていこうと思う。
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