シリアルポートはパソコンから消滅して久しいが、たまに必要だったりする。これはPL2303の入ったIOデータのUSB-RSAQというUSBでRS232Cに変換する装置。Window7までは動作するものの、Windows10では使用ができない。古いドライバを入れるとか、中のEEPROMの5番ピンをカットすると使えるらしいが、せっかく形が整った筐体を利用できないものだろうか。
中身を覗いてみる。PL2303と発振器、裏側はサイペックスのレベルコンバータIC、EEPROMとESD保護のチップが搭載。
28ピンか、そういえばFT232RLも28ピンだった。データシートを見比べると、なんとほとんど同じピン配列。もしかしてこのまま部品を交換するだけで使えるかもしれない?
FTDIのデバイスならWindows10でドライバーなしで動作するので、換装成功すれば使い続けられるかも。幸い家には1つFT232RLが眠っていた。
思い立ったら実行。まずデバイスを外す。マスキングテープでIC以外を覆って、
フラックスを塗布後、低融点ハンダを流して取り外し。
裏面のEEPROMも同様に外して、
FT232RLは標準で内部クロック動作できるので、クロックの供給を断ち切るために28ピン近くにあるゼロオームチップ抵抗も外す。
換装終了。TSOPはピン間が狭いからフラックスを塗布しながら1ピンずつ丁寧にはんだ付け。
さて、電源ショートなどがないかをチェック後、Windows10のUSBに接続。あっさりと認識して動作した。ドライバーは不要。
通信テストで、DSUB9ピン側の2-3ピンをショートさせ、
Tera Termでループバックテストも問題なく動作。
Windows XPもFTDIのホームページからサポート外ながらもドライバーがダウンロードできるので、それを使えば動作できる。
これで動かなかったら捨てようと思っていたが、機能が復活できたので良かった。
今回はUSBシリアルデバイスを換装したが、換装しなくてもいくつかの延命方法はある様だ。
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