5月某日、私はいつもの様に帰宅して食事の準備をしていたところだった。電子レンジに冷凍したアスパラガスを解凍しながら、ガスコンロを使っていたら、突然バチンと音がした瞬間、一部の電気が消えた。ああ、ブレーカーが落ちたんだなと思い、ブレーカーをもとに戻すも、なんと、スイッチがオンにならない。何度やってもオンにならず、これはブレーカー自体が壊れた事をさとる。
ブレーカーが落ちたままだと、冷蔵庫や明かりが真っ暗で、とても料理どころではない。
とにかく、工具と臨時のLED照明を持ち出して、主幹を落として、壊れたブレーカーを外して健全なブレーカーに共締めして応急処置を行った。
※共締めは電気工事でできますが、資格は必要です。
とりあえず料理の続きを行った後、外したブレーカーを触ってみる。
ブレーカーは松下電工製ZN-37 2P1E。なんとこれ、昭和60年jなので1985年、もう32年も経っているのだ、壊れてもおかしくない。
リベット2か所をドリルで削ると分解できた。仕組みは単純にバイメタルがあって、電流を流し続けることで、バイメタルが曲がり、ナイロン製のばね板が押されて、ラッチが外れる仕組み。
そのナイロン製のばねが経年疲労で曲がり癖がついていて、スイッチをオンにしてもラッチが滑って引っかかってくれないのが原因だった。これを直したところで、安全性が担保できないから、交換しよう。
すべてのブレーカも32年経っているのであれば、同じ故障が起きてもおかしくない。大家に連絡して大家側が直してくれるのだが、費用がかかるという事だったので、こちらで直すということにして、部品を手に入れる。
当然、同じ型式のブレーカーは売っているわけがない。といっても、このブレーカーは一般的によく使われるもので、現在ではパナソニック電工のBS1112 2P1Eが完全互換品である。
他のメーカーでも同様のブレーカーを作っているが、入手性・価格ともにパナソニック電工のが一番よかった。
数日後、応急処置状態の配電盤のブレーカー4つをすべて交換。よくよくブレーカーを見ると、止めねじが1本だけで止まっているブレーカーが3つもある。32年前の工事施工をした人は適当だw
昔のブレーカーは端子盤のねじが回し切ると外れてしまったが、今のブレーカーは回し切ってもねじが外れることはない。
作業は約1時間。漏電・主幹ブレーカーの締めまし点検を行う。漏電ブレーカーの動作は問題がなかったが、4つ交換したブレーカー中3つは、ラッチが外れる同様の不具合があった。交換して正解だ。
これで元にもどった。電気工事士の免許があったおかげで自分で修理できたので、安く済ませることができた。
なお、賃貸物件を同様に修理するときは、必ず大家に確認を取るべきだろう。場合によっては、大家側負担にて修理してくれる事も多いはずだ。
教訓
ブレーカーは年に1度くらいはチェックしておく。
懐中電灯などの非常用照明は、常日頃からすぐに使えるようにしておく。
真っ暗になるとびっくりするよ(´・ω・`)
32年前のものですか。我が家のものは40年くらいたっているはずですが、まだ使っています。
ネジ部が+でなく-ねじのものもありました。
作業場の方は普通のヒューズ(溶断)とナイフスイッチの開閉器もあります。
結構ケチケチしています。
そうでしたか、緊急の場合「共締め」という方法があるのですか。
言われてみれば当然でしたね。知りませんでした。
我が家の場合記憶がはっきりしませんが、よく落ちるブレーカがあったので(実際に過電流)20Aのものから30Aに交換してあるのがありました。これは違反ですかね?
Jyoさん、どうもです。
ヒューズブレーカは、私が学生の頃住んでいたアパートが20アンペアで、3部屋共同でした。冬の夜に溶断したとき、当時吸っていたタバコの内装をヒューズにして仮復旧して、後日大家に対応してもらった思い出があります。
今ならこんな怖いことはしません。
共締め分岐は端子台であれば2つまでできるのですが、
応急処置やむない時以外は多分行わない方がいいかと思います。
落ちたブレーカの先が冷蔵庫だったので、取り急ぎ対策しました。
分岐ブレーカーの容量を20Aから30Aにした場合は分岐ブレーカー以降の配線を、通常のVVFケーブル1.6mmから2.6mmにして、コンセントも20アンペアか30アンペア対応に交換することになると思います。
我が家ではこんなことがありました。
単3で引き込んいますが、夕飯準備中に停電、漏電ブレーカーもサーキットブレーカーも全部入っているのに台所の電源が入らない。
隣の部屋は100V来ているのに。そこで柱のヒューズを飛ばした可能性が高いと思い、急遽単3の両側を入替、電力会社に連絡し、しのいだことを思い出しました。
老技師さん、それは貴重な(?)ご経験ですね。
夜に電源が落ちると人間は本当に無力ですが、
電気の知識があると、そのような機転がきく例と思います。
小さい頃ですが、電柱近くに落雷し、電柱のブレーカーがおちた時は、大雨の中電力会社が電柱に登って修理していました。
本当に大変なお仕事と思いました。
通りすがりです。
このタイプのブレーカーは標準で止めビスは一本です。
銅バー側(この画面では下側)のビスはないのが普通で、線をつなぐ側のみビス止めが普通なんです。
jh3gpnさん
お返事が遅くなり失礼しました。
このブレーカーですが、4つのブレーカー中1つが2つのねじで
止まっており、3つのうち2つが下側、一つが上側のそれぞれ1本で
止まっていたので、統一性のない止め方だと思った次第です。
新しいブレーカーを見ていないので分からないのですが、
説明がなければ、私は2か所で止めてしまうと思います。
情報ありがとうございました。
ネジ部が+でなく-ねじのものもありました。
作業場の方は普通のヒューズ(溶断)とナイフスイッチの開閉器もあります。
結構ケチケチしています。
そうでしたか、緊急の場合「共締め」という方法があるのですか。
言われてみれば当然でしたね。知りませんでした。
我が家の場合記憶がはっきりしませんが、よく落ちるブレーカがあったので(実際に過電流)20Aのものから30Aに交換してあるのがありました。これは違反ですかね?