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電波時計がパソコンとヘッドフォンで更新できる!!電波時計用JJYシミュレータの紹介2011/03/30 21:39:00



 このブログで何度か登場している愛用の腕時計。この時計は電波時計であるのだが、数秒ずれていた。毎朝2時と4時に自動受信するが(pdfカタログより)、前回の受信履歴が常に”N”、つまり受信なし。 それもそのはず、地震で福島のJJY発信(40KHz)が停波しているからだ。



 この時計は、りゅうずがあるので、それを回して手動で合わせる事が出来るのだが、ムーブメントが防水なので、出来るだけパッキンを開く事はしたくない。まあそれでも時計を合わせたいと思い、ネットで調べてみると、なんと、電波時計用JJYシミュレータなんていうソフトがあるではないか!!!


実行画面

 どうやっているかというと、パソコンの時刻をJJYのフォーマットに則って音声加工して出力させるという物だ。

「え?JJYって40KHzの長波だよね?パソコンの音声出力は20KHz位なのでそんなことできる?」

と思うのが普通なのだが、これは3次高調波である13.333KHzの音を再生することにより、その3倍の39.999KHzの電波を出せるのだ。なる程、これならパソコンの音声出力で良いわけだ。

 さて、この音を出すだけでは電波時計には伝わらない。そこで登場するのがループアンテナが必要なのだが、電子工作をしない人でも、100円ショップで売っているイヤフォンやヘッドフォンなどを加工すればできる事がサイトで紹介されている。

 ループアンテナといっても、何か巻いてあるものだったら何でも良いので、ヘッドフォンを直接使ってみた。


パソコンから直接ヘッドフォンをドライブ

 音質ロスを避けるため、直接パソコンの音声出力(黄緑の端子)にヘッドフォンを差し込んで、音量最大にし、



電波時計がパソコンとヘッドフォンで更新できる!

 ヘッドフォンの耳を当てる部分にそのままくっつけて置く。ヘッドフォンの磁石があるので、ゼムクリップがいっぱいくっつく様な物は時計が磁化してしまうので良くないが、このヘッドフォンの磁力は殆ど無かったので、このようにしてみた。

 アプリケーションの送信ボタンをクリックすると0秒を境に音が鳴る。その時に腕時計の強制受信モードにすると、なんと受信インジケータが動き、受信しているではないか! 時計に音を聞かせているわけではないのだが、この光景が何とも滑稽である。

 りゅうずを回すことなく、数分で時間が修正されたのには感動だ。
なお、windowsの時計が正確である事は言うまでも無い。windowsXPなどは7日おきに更新しているが、一旦右下の時計のアイコンをダブルクリックして、インターネット時間タブを開き、更新を行う。尤も、レジストリを弄れる方であれば、その更新時間を調整する事もできる

 ヘッドフォンはさすがにネタ状態なので、作者のページの様にループアンテナを作るのが望ましいであろう。大変便利なソフトウェアだ。

追記:





追記:
簡単にループアンテナを作る方法。もしかしたら、音量のレベルの関係で、動かないものもあるかもしれないので、予めご了承頂きたい。
用意するものは、100均で購入したイヤフォン、カッター、セロテープだけだ。ハンダ付け不要!



100円ショップで売っているイヤフォンを買ってくる。コードが長いのが理想であるが、1mのタイプでもokである。



このイヤフォンはプラグの形状からモノラルである。ステレオのジャックに入れるとき、先端が必ず左と決まっている。右はグラウンドとショートされるが、コンデンサでカットされているので、壊れる事は普通無いが、後で説明する音量調整で左だけ出す設定を行う方が良いだろう。
作者の紹介サイトでは、左と右を接続しているが、こちらは左だけしか使っていない。当然パワーは落ちるが、動作は出来ることを確認済みだ。




イヤフォン側の近くをカッターなどで真ん中の線を分ける。



こんな感じ。そしてゆっくりと割いていく。さいている時に、電線がむき出しになるかもしれないが、大抵は片側の電線がむき出しになるので、特に問題ないはずである。
大体80cm~1m程度さいていく。



これをコイル状にする。ねじってたたむを4~6回以上繰り返す。大きさは自由。
テープなどで束ねて完成。



こういう形状でも、



こういう形状でも良い。どちらも動作したが、こちらの方が腕時計としては便利だった。




プログラム->アクセサリ->エンターティメントよりボリュームコントロールを開き、WAVE出力は左いっぱいにしておく。右出力ショートによる念のための対策である。
作成したループアンテナをサウンド出力(大抵は黄緑色のジャック)に差込み、音量を大にする。
音量のスライダーをクリックするたびにイヤフォンから音がでるか確認する。



そして、アプリケーションを立ち上げ、送信をクリック。音が出始めたら、電波時計を強制受信モードにセットだ。この時計は右上ボタンを3秒以上長押しで強制受信。

早ければ2分程度、長くても5分で設定が終わる。

追記:2011/4/28

追記:2012/10/21


コメント

_ ばぶるす ― 2011/03/31 00:20:18

PICでもできるなぁ。40KHzだせるし、GPS繋げてと思いました。
あまり、時間が取れないのが問題ですが…
でも自分の腕時計は、佐賀の60KHzを受信しているようで、
”Y”を示していました。(長野県中信地方)

_ air_variable ― 2011/03/31 01:58:11

長野ですと60KHz受かるのですね。こちら東京では、どんなにがんばっても受信できませんでした。

Arduinoを使った物も紹介されていました。
http://d.hatena.ne.jp/NeoCat/20110328/1301256560

私も、似たような構想を持っていて、PICで作ろうかななんて思っていましたが、windowsのであっさり出来てしまったので、これに頼ってしまいました。

_ photo ― 2011/04/16 00:30:25

 私の電波腕時計は第一世代なので福島の40KHzにしか対応していません。今、60KHz対応の電波壁時計と比べたら18秒も進んでいました。早く修理してくれないかなあと思っていましたが、Windowsパソコンで代用できるとは、良い話を教えていただきました。詳しい説明ありがとうございます。

_ air_variable ― 2011/04/16 21:07:48

電波時計の手動時刻合わせは大抵出来る様になっていますが、折角の電波時計ですので、メカを触らずに調整できるのは便利です。
作者さんには感謝しております。

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