PICマイコンを開発する時にお世話になっているMPLAB IDE。Version6で劇的な改良がなされ、現在の8.63に至る。そのIDEが更にOSの垣根を越えようとしている。
その名も、「MPLAB X」
MPLAB X IDE is the new Integrated Development Environment (IDE) from
Microchip. Equipped with a powerful and functional set of features, this new IDE
is the next generation foundation of integrated toolset for the development of
embedded applications using Microchip’s PIC(C) microcontrollers and dsPIC(C)
digital signal controllers.(原文)
MPLAB X
IDEはMicrochipからの新しい総合開発環境(IDE)です。この新しいIDEは
強力で機能的なセットの特徴を備えており、MicrochipのPICマイクロコントローラとdsPICディジタル信号コントローラを使用する組み込みアプリケーションの開発のための統合ツールセットの次世代の基盤です。
windowsはもちろんの事、Linux,MAC OSでも動く。PICkit2、PICkit3も含めた総合環境を構築できる。プラットフォームは
NetBeansとの事なので、予め
Javaをインストールしておく必要がある。
ダウンロードは一番上のMPLAB X IDEと、使用するコンパイラにチェックしてダウンロードする。PICC Liteと表記されているものは、PICC Pro Lite modeの事である。コンパイラはMPLABXをインストールする前にインストールしておく。
ダウンロード中、英語ではあるが、右にインストール方法のビデオが流れているので、そちらも参考にすると良いだろう。
インストールすると、デスクトップにアイコンができる。ダブルクリックで起動する。
DOS窓みたいのが1秒ほど表示されたあと、このダイアログが表示される。最初の1回目だけ、数分間待つことになる。2回目以降の起動は、数十秒で起動する。
これが初回起動の画面。embedやArduinoを強く意識した作り。
ヘルプのaboutにて、バージョンはベータ4.1
初めての起動なので、とりあえずサンプルファイルを開いてみる事に。
(補足:インストール直後の1回目の起動ではうまく動作しない報告があるので、一度アプリケーションを終了後、2回目以降にこの操作を行うと良いでしょう。)
ミッドレンジとして16F877のサンプルがあるのでそれを開いてみた。
画面はこんな感じ。試しにビルドしてみたが、問題なくビルドした。makeファイルがあって、それがプロジェクトを管理している。
まだ、紹介レベルで本格的にはこれから使う事になるが、これから期待できそうな開発環境である。なお、インストールや動作共に、テスト版のため、何か不具合があってもサポートされないので、自己責任にてお願いする次第である。
2012/6/9 追記
マイクロチップのページで言語を日本語にすると、MPLAB Xのページへアクセス出来なくなる。
対策は、先頭ページで一旦英語にしてからMPLAB Xのページをアクセスすると直る。
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