今年も恒例のMaker Faire Tokyoへ行ってきたよ。最初は東京工業大学の体育館で見てから、ここまでのイベントになるとは思ってもいなかった。
メークジャパンからメーカーフェア東京と名前になり、発足時は理系の好きな若い人がいたのが、いつの間にか子供を連れた家族連れでにぎわうイベントになった気がする。
いままで見られない光景としては、男の子や女の子が半田ごてをもってみたりしている光景を普通に見るようになった。それもとても楽しそうに。電子関係を特別扱いされてきた私の世代としては、電子工作を普通に受け入れられる時代として、とてもうれしい光景である。
今回は特にレポートする予定はなかったのだが、面白いのが多くてデジカメで撮ってきたものが多かったので、せっかくだからみんなにも見てもらいたくて紹介する次第だ。
この何気ないアイテム、振動で輪っかが右へ左へ動くオブジェクト。単純ながらも味わいがある。
ただ、会場がそれなりの賑わいなので、静かなところでの演出は気になるところ。
これは、1950年から1970年生まれなら喉から手がでるかもしれないボードコンピュータ。今回は参考出展であるが、2万ちょっとだしても、6809のワンボードとか今でも手に入るなんて魅力的じゃないですか。
Maker Faireでは、もう常連なスターウォーズのこれ。中のハードとかいろいろ公開していて面白い。こういうのは子供も大人も大好きだね。
ボトルに魔改造をする先生。今回は地味な感じと思いきや、液体に光らせているとか、
とうとう閉鎖空間でマーブルマシンとか作るありさま。先生の発想力は素敵だ。
マーブルマシンといえば、これ。LEDバッジとか人気爆発。子供大好きマーブルマシン。いつもは声をかけるのだが、あまりにも人気で今回は遠巻きから撮影。
基板の尺を思う存分つかったもの。基板をここまで贅沢に使うなんてある意味うらやましいものだ。
あの、PIC32MXでパックマンなどを輩出したケンケンさんのブース。ここでたまげたのが、なんとこんなチープなPICマイコンで動画+音声再生しているのだ。しかも、ケンケンさん曰く、若いルーキー。歳までは聞かなかったが、二十歳前じゃないのかな?なのに、フレーム内でDMA転送とかそんな会話がでるとは、想像もしていなかったし、同時に胸が熱くなった。
これ、超音波の素子だけど、これを複数つかって物が浮いているデモをみて驚愕。
単なるイミテーションではなく、液体の状態などを、このソニックで分析する真面目なものなのだ。
これは、ゲル状(?)の磁性体をファミコンコントローラーでゲームっぽく動かすことのできるもの。
黒い磁性体が移動する様に斜めに取り付けられたハーフミラーに投影した同じ座標上の部分に顔を表示する凝った作り。
この面白さもさることながら、実現までには相当苦労したようだ。コイルは30本。これは全部手巻き。それを2台分。それもご苦労だけど、巻き数とか電線の太さとか試行錯誤して、さらに磁性体となる動きを滑らかにするために、ガラスを研磨するとか、水にこだわったとか、ノウハウはこうしてたまっていくんだなと思った。そして、これブレッドボードでできているw 本当に情熱を感じる。
ソレノイド系はブレッドボードでは不向きなんて言う人いると思うけど、ちゃんと動作させて持ってくる事の評価が大事だ。拍手!
MFTではもう当たり前となっている3Dプリンター。だけど、これはみんなの持っている3D プリンターとは違う。さとうさん。。。砂糖なのだ! 食べられるぜ。
原理からしたら、佐藤。。砂糖の粉があっためられて重力と熱で下に飴のように溶けて形成されていく(様だ)
MFTの人たちは変態だ(誉め言葉)
変態といえば、フロッピーで音を出す装置。今回は、エンクロージャー式なので音がはっきりときれいに聞こえる。変態すぎるwww
地味ながらもずっと続けていくのは大事だ。小型ペンプロッターが、じわじわと改良されていくさまは、MFTを毎年来ている私にとって、何よりの至福のひととき。性能とか意味なんてどうでもいい。作りたいから作る。これがマインドだ。最近の私はそれを失っていた気がする。
動作こそ見ることはできなかったが、LEDをろうそくに見立てた小さなコマが文字や模様を出す装置らしい。
これ、なにがすごいかと言えば、ポットに入った植物が1年とか2年以上も生きている事。この瓶の中で生命がずっと生き続けている。私はマリモくらいしかしらないのだが、実に幻想的ですごい、それを展示するのも感動的だ。
音楽部門では、色々奇抜なものがあったが、畳のカホンとか、このでかいギターはインパクトがでかかった。
あとは扇風機の回転数で周波数を作り、それをギターにするパフォーマンス。まさにMFT最後を飾る演出であった。
実際は6時間ほど滞在していたのでもっといろいろ紹介したいものとかあったのだが、デジカメで撮っただけの紹介になってしまった。
しかし、Maker Faire 2017に来ると、みんな作りたいから作っている、やりたいからやっているという、私が忘れかけたパワーを呼び戻す大きな原動力であった。
このマインドをいつまでも忘れない、忘れたくない。
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