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KORG nanoKEY を分解してみた22011/09/30 23:59:36



去年4月に購入したKORG nanoKey。メインでは使用していないものの、偶に音の確認や簡単な旋律弾きにはそこそこ重宝している。

前回の分解記事では、途中まで行ったが、今回は保障も切れたので、もっと分解してみることにしたw


KORG nanoKEY を分解してみた

前回外せなかったキーボード。鍵盤とスイッチの下に隠しネジがあり、それを全部取り外す事で、筐体とキーボードを外す事が出来る。



ドーム接点やパーツは、分解するとどこかに行ってしまわないようにしておかないと。



2ヶ所の爪付き樹脂を外すと、キーボードとアルミのフレームに分かれる。こちらもドーム接点が飛びやすいので注意しないと大変だった。



心臓部。



前回でも書き留めたが、主要半導体は3つあり、ATMEGA32(pdf)、PDIUSBD12(pdf)USB peripheral controller with parallel bus、74HC164。



monotribeの様に隠しで10番目のTXピンからMIDI信号でも出力されていないか期待してみたが、単なるポートとして使用されているだけであった。残念。




こちらが、USB-パラレルインターフェース。このバスを取り出せばMIDIの元となるデータが取り出せるかも知れない。
いやいや、こんな体力を使うなら、いっそこのキーマトリクスを解析して、キーボード情報からmidiにするインターフェースに書き換えたほうが早いかも知れない。ISP付いているし。


海外にはUSBホスト-midi変換なるものがあるそうだ。説明書ではRoland系のデバイスに使える。

midi出力に拘っているのは、理由があって、無線midiの実演をするとき、パソコンを使わずに行いたいのと、できるだけ軽い装備にしたいからである。

ほかにmidiキーボードの自作Monakaプラットフォームなど、twitterを通して教えて頂けた。色々と感謝。midiキーボードは一台作っておくと何かと便利そうだ。


nano keyやmicro keyはMIDI OUTだと嬉しいんだけどなぁ。デバッグポートのMIDIとか存在しないかなw





KORG monotribe改造記(6) XBeeでMIDI入出力装置の作成2011/09/22 23:59:59



まとまった時間が出来たので、一気に製作。レイアウトはこんな感じ。秋月B基板は端面ギリギリまで有効に部品が置けるのが良い。XBee同士の電波をなるべく干渉しないようにアンテナを一番遠ざけて、真ん中に電池のスタイルにしてみた。ACアダプターも考えたが、今回は手軽に動かすという目標で割愛。



3時間位悩みながら組み立て終了。回路はこちら。10uF電解コンデンサなど、図面に書いていない部品も搭載しているが、殆ど忠実に作成した。



裏面。電線を使わず、メッキ線だけで配線を施す。MIDI OUTのGND配線が抜けていたので、後ほど配線した。




配線チェックを行い、電源を入れる準備。搭載しているXBeeは、ループバックさせる為のテスト。


無線でMIDI IN/OUT成功!

とりあえず、MIDI INから入ったMIDIデータがXBeeを介してMIDI OUTに出力されることを確認。
電流は、2.6V時350mA程度流れる。この電池は1900mAなので、単純に計算して5時間。
これだけ持てば2回分の充電池で一日使えるだろう。




さて、お次はXBeeの設定。今回新規に4つ購入した。値段も随分と安くなったものだ。




XBee専用のマザーボード。対向通信テストも行いたいので、更にもう一台作成。前回紹介した手軽に動かす方法もいいが、専用基板にしておくと、これからも便利に使用できる。リセットスイッチは付けておいたほうが良い。




もう一台目は、XBeeを内側に一つずらす事で、更にすっきりした配線が出来た。中央にある2ヶ所の桃色の点線は、部品面上でジャンパーする。



こうして2つを使い、X-CTUで動作テスト。ここでトラブル発生!
なんと、前回通りの設定が出来ないのだ。



前回modemがXB24だったのが、今回はXB24-ZBと表示されている。always firmwareにチェックして、デフォルトを呼び出して書き込んだりリストアしてから、こちらの情報を元に設定が出来た。

ペアにするには、PAN-ID(Personal Area Network)を同一にするが、function set を上のダイアログに従って設定し、お互いのIDを登録することで初めて通信が可能となる様だ。また、Versionも古いと応答しない。

同じ設定で無い所が肝となる。単純に双方向でシリアル通信をやりたいだけなのに、解決するまで1時間位は掛かった。もう少し分かりやすい説明は無いのだろうか。

テストは、X-CTUのターミナルでお互い文字を送受信出来るか確認するだけである。これで、うまくペアが出来たら、ここで紹介したボーレート変更を行い、更にID違いのもう1ペアを作る。ATコマンドは、一定時間内に操作しないとタイムアウトするようだ。
ペアのXBeeモジュールはシールなどでグループ分けしておく。




さて、お次は、monotribeに内蔵する基板の作成。今回は秋月C基板を使用したが、出来れば2mmピッチで作るほうがスマートである。monotribeと同じPHコネクターにした。Lアングルは強引に広げれば、2.54mmの基板にも実装できる。




適当な配線であるが、この程度の配線で終わりである。




これをmonotribe内に固定することはスペースが相当厳しいので、厚手のプラスチック板で簡易ケースを作り、更に中で動かないようにするために、隙間テープを利用。




下は電池ボックスとスピーカがある。高さもスレスレ。



蓋の閉まる場所を見つけて、基板を固定。なんとか入れる事ができた。




さて、早速MIDIの同時入出力テスト。結果は成功だ。特に干渉して動作に不具合が出るといったことは無かった。電波は底部がプラスチックなお陰で、室内では2~3m離れても使用出来た。

注意として、シーケンサーソフトでMIDI thruがオンになってしまうと、音データーがループし、monotribeやシーケンサーがハングアップするので注意する必要がある。

さて、これをケースに入れたら完成だ。まずはmonotribeの無線MIDI化完結としよう。MIDI用のDINコネクター穴を空けないでMIDIが使用出来るのは便利である。



USB midi変換ケーブルを買ってみた2011/09/17 23:45:11


春は震災で中止だったので、1年以上振りの開催となる。出展の詳細は今月末に情報があるそうだ。実は、密かに参加を目論んでいたりする。正式に決まればまた告知する予定。




ところで、今はmidi関係の事をやっているのだが、手持ちのはSC-88pro STやら、nano KEYなどがパソコンと直接接続するタイプであり、midiインターフェースでパソコンとやりとりする物を探していた。ああ、あったあった。SCP-55。随分とまた古い装置でwindows95までのサポート。




ドライバーはバックアップが見つかったので、ハードディスクから起動するも、この有様。
今時フロッピーないわwww
windows XPでは動かなかった。windows98は動作したのだが、このカード、とても熱い。もう古い物と割りきってUSBでmidiが繋げられるケーブルを買おう。





というわけで、ヤマハのUX16を購入。付属ドライバーCDは飾りなので、すぐにサイトで最新のドライバーを取ってくる。

最初からコレを買ってきて繋げれば遠回りしなかったのだが、他人から見たら無駄な事を、最大限時間をかけて楽しみ、自己満足に浸る事が趣味なので問題は全くない。



USB midiケーブルを分解

ついでなので分解。さすがヤマハさん、専用のLSIを起こしている。



今では当たり前のメドインチャイナ。数字のフォントが、なんとなくそれ風。
このケーブル、インとアウトが分かり難いのが難点だが、この値段なら文句も言うまい。


それにしても、純粋MIDI出力キーボードのPC-180とか GZ-5とか国内で出している所が少なくなったなぁ。USBオンリーが増えるのはしょうがない事かな。




KORG monotribe改造記(5) 回路図作成と電源調査2011/09/13 23:59:58

(´・ω・`)毎度ながら申し訳ない。まずは以下の文を。
※注意
製作・改造・分解記事について、研究や学術の目的のために公開しているものです。十分な電気工作の知識を学習の上、全て自己責任で行ってください。解析したデータ類に不備などがあっても、その責任を負いません。また、この内容をメーカに問い合わせすることは、メーカが大変迷惑を被りますので絶対おやめ下さい。



まずは、おまちかねの回路図ベータ3。monotribeに内蔵する部分と基板を作成する部分の2つの回路を1枚にまとめている。システム電源は3.3Vで統一した。ちなみに、これから作る予定の回路であり、動作検証までには至っていない。

XBeeは贅沢にも4つ使う構成である。理由はXBee1つに送受信させると、半2重通信のため、ハンドシェーク無しではデータが正しく送られないからである。送信か受信のどちらかを使う分には今の所不具合は無い模様。予めXBee同士を31,250bpsにして、2つのグループで通信出来るように設定しておく必要がある。また、XBee同士が干渉しないかも、これから検証することになるだろう。

電源は一旦HOLTEKの便利なスイッチング電源で5Vにしてからシリーズレギュレータで3.3Vに落としている。直接3.3Vでも良いのだが、電池駆動で4.5Vを想定した回路としたので、この様になった。3.3Vで動かせられれば、この回路でなくても良いだろう。

高速フォトカプラはシャープPC900V(pdf)が手元にあったので使用したが、東芝6N138/6N139(pdf)の接続も書き留めてある。

MIDIコネクターは挿し込む正面から見たピン配列。




こちらは、参考までにtwitterで先行公開した前ベータ2の回路図。入力の電源は3V迄である。
また、この公開後にtwitterにてご指摘を頂いた部分があり、MIDI INのGNDはショートする場合があるので外した。(ご指摘大変ありがとうございました) 



KORG monotribe 電源ICメーカ判明!!

さて、CN12から電源3.3Vを頂いて動かす予定なのだが、一体幾らの容量が確保できるかを調べるために、またもやmonotribeを分解。よく分解する機械だw
それで、電源の供給元は、このIC9であり、Y33DDNという刻印とパッケージ形状のSOT-89-5だけを手がかりに、考えられる電源ICメーカすべてを絨毯攻撃w

3時間後、ようやく見つかったのだ。コレがマーキング情報(pdf)、そしてデータシート(pdf)
 RP170H331 リコー製で3.3V300mA流せられるタイプであった。

入力電源は5Vが入っている。CN12以外にARMコアのIC11や、ちょっと自信はないがLEDの駆動にも使われているっぽい。




上記の回路は、LEDをダイナミック点灯させるデジトラの様だ。ダイナミック点灯で抵抗はこの部分だけなので、抵抗を減らす様に、LED点灯数で点灯デューティを変化させて、輝度をコントロールしているかもしれない。詳しくは調べていない。LED点灯は大体30mA程度と見積もった。

ARMのデータシートからコアの消費最大は36mA程度。この時点でLEDと合わせて約70mA位。
XBeeは実測で約45mA程度だったので、抵抗負荷を33Ω程度付けて100mAを流し続けて、IC9が熱くならないか、電源が低下しないかも調べてみたが、問題なさそうである。
この時点で170mA位と見積もった。
ということで、XBeeを2つ内蔵する位であればCN12から3.3Vを使っても問題無いであろう。

XBeeを注文したので、到着したら基板の作成を行うとしよう。




KORG monotribe改造記(4) MIDIの無線化とりあえず成功!!2011/09/11 23:57:56




作り始めてから4時間あまり、完成した! 回路図は後ほど公開する予定。



裏面。プロトタイプなので、お手軽に単4乾電池一本で動かしてみた。
1.5V -> HT7750A -> 5V -> TM48M033 -> 3.3V
と、一旦昇圧してからシリーズレギュレータで3.3Vを生成。
(ちなみに私はHT7750を使わず、100円ショップのLR6x2→USB5Vから部品を取って移植)
こんな回路なので、電流を測ってみたら220mA@1.5Vと大飯食らいwww 懐中電灯並みの消費電力だ。

【XBeeの接続】
シャープ製高速フォトカプラPC900V(pfd)が手元にあったので、それを使ってみた。
(日本では、マルツ電波サトー電気若松通商に扱いあり。V付き、Vなしでも同じ)

RX入力の3番ピンは3.3Vトラレントであるが、VILが0.35VCC=1.155V以下であればよいので、外側をカソードとして1N4148などの一般ダイオードでインターフェースを組む。(参考pdf

TX出力の2番ピンは3.3Vで45mA扱えるので、外付けドライブ回路なしで、抵抗100Ωを2つ使用して、MIDI出力としている。(参考pdf


Wireless monotribe MIDI

さて、早速キーボードと接続して、monotribeを鳴らしてみるぜ。

おおおおおおおおおーーーーーーー 鳴ったああああああああああ

と、喜ぶのもつかの間、音をこぼしたり、もしくはノートオフされずに音が固定されたり。通信をこぼしている雰囲気。

それから数時間、色々調べていくとXBee内部ではHalf duplexで処理されているみたいである。Full duplexぽく使うには、rts/ctsを利用する必要がある。monotribeも、Midi Keyboardも0xF8のMIDIクロックを出し続けているので、忙しい。(追記:アクティブセンシングは0xFEでしたので、修正しました。)

あらら、これではマイコンなどが必要だ。しかし、諦めない。ならば片方でもいいから通信を限定してみた。

   monotribe CN12                  XBee 1-10pin
 1:IC11-20(/BOOT) 未使用
 2:IC11-12(RXD0)   <---->   3:TXD
 3:IC11-11(TXD0)      <--X-->   2:RXD <==== Removed it !!!
 4:VDD(3.3V)             <---->   1:VCC3.3V in
 5:GND                     <----> 10:GND
 6:IC11-29(SCK1)  未使用



monotribeから出てくる信号を使わず、受信だけに徹する事にした。

するとどうだろう、先程までpanicになっていた音が、全くなくなり、とても快適なMIDI演奏を楽しめたではないか!ケーブルがつながっていないのに、monotribeがMIDI Keyboardで奏でられるとは、素敵なことだ!




更に、monotribeからの送信も。

   monotribe CN12                  XBee 1-10pin
 1:IC11-20(/BOOT) 未使用
 2:IC11-12(RXD0)   <--X-->   3:TXD <==== Removed it !!!
 3:IC11-11(TXD0)      <---->   2:RXD
 4:VDD(3.3V)             <---->   1:VCC3.3V in
 5:GND                     <----> 10:GND
 6:IC11-29(SCK1)  未使用


こちらも動作に問題なし! monotribeのリボンコントローラを動かしたりすると、接続したMIDI音源が反応して、更に接続されているcakewalkのノートに録音される。MIDIクロックも動いているっぽい。


【結論と考察】
XBeeの仕様により、MIDIデータを単純に送受信として利用する事は、残念ながら難しい。
しかし、データ受信か送信か、どちらか片方を使う条件であれば、使用が可能である。数時間演奏してみたが、問題はなかった。(私の部屋はWi-Fiルータもあるので電波的に条件が良くないのにも関わらず。)

技術を駆使するならば、マイコンなどでspoolingしたMIDIデータを扱えば、XBee一つでも行けるが、XBeeの値段も下がったことだし、手軽に使えるので、XBeeをもう一組使ってIDを変えておき、monotribe一つにXBee2台という贅沢仕様にすれば、MIDIのFull duplex化が恐らく出来るだろう。

私は、MIDI keyboard ->monotribeでしばらく使ってみようと思う。
演奏動画や回路図が出来上がったら、都度公開するので乞うご期待。


KORG monotribe改造記(3) MIDIの無線化プロトタイプ基板作成2011/09/10 23:30:48



通信が出来ている(と思われる)所まで確認したので、実際にMIDIデバイスを接続してみよう。



DINコネクターあっただろうか?ジャンク箱を探すと数十年前に作ったMIDIのやっつけ延長ケーブルw とりあえずコレを使うことにする。写真では5個穴と8個穴があるが、5個穴がMIDIに使用される。但し、8個穴でもMIDIプラグは差し込める。

MIDIケーブルは贅沢だ。5本も電線を配線できるのに、たった2本(シールドGND等もあるが)しか使っていないからな。当時の仕様では仕方あるまい。




XBeeは2mmピッチなので、汎用2.54mmピッチの基板に接続出来ない。しかし、使う信号線はたったの4本。更に2本を固定用として6本を無理やり使ってみる。2.54mmの丸ピンソケットからコンタクトを取り出し、



XBeeに丸ピンを差し込んで2番目に1.5mmの熱収縮チューブをかぶせて、基板に入れてみる。
大体よければ、ハンダ付けして固定だ。熱収縮チューブは、ハンダ付け時に熱で縮まる。
コレくらいの曲がりなら、プロトタイプでは問題ないだろう。交換できる事を確認して更に製作。
続く・・・



KORG monotribe改造記(2) XBeeモジュールを31,250bpsに設定する方法設定 色々な情報リンク2011/09/09 23:34:51



前回では、概略紹介とハードウェアの説明を行ったが、今回はXBee設定方法を紹介。記事も増えてきたので、monotribeカテゴリも作った。自己責任で出来るチャレンジャー限定だ。何が起きても当局は一切関知しない。成功を祈る ( ・`ω・´)






まず、XBeeを2台、シリアルUSBを2台用意。XBeeはスイッチサイエンス等、シリアルUSBは秋月電子通商で取り扱っている。

最近流通しているXBee(XB24-ZB)は、設定方法が違います。さらなる補足はこちらを御覧ください





注意として、XBeeが繋がっていないCOMを選んでTest/Queryをクリックすると、パソコンを再起動しないとならなくなる。X-CTU起動前にUSB接続し、COM番号はデバイスマネージャで確認。




さて、今度はボーレートの書き換え作業。PC Settingsタブで、まずはX-CTUで設定したボーレート(私は115,200にセットして行った)でTest/Queryを押して通信を確立させる。




次にTerminalタブへ。ここはくれぐれも、打ち間違えはしない様に慎重に。打ち間違えてもバックスペースは使えない。打ち間違えてしまったら、面倒でも一旦Close Comportして、再度Test/Queryを行う。

では、ここからTerminalタブで打ち込む文字列の説明。
1.ATコマンドに移行するために素早く+++を叩く。これでOKが帰ってくれば成功。帰ってこなければ、ボーレート等の何らかの問題があるのでチェック。


2.AT[Enter]を打ってOKが帰ることを確認。大文字でも小文字でも良いようだが、大文字を推奨する。→なぜ大文字を推奨するのか
3.ATBD[Enter] を打ってみる。現在のボーレートが1~7で表示される。
4.ボーレートの設定。ここでは
                       ATBD7A12[Enter]
と入力すると、OKが帰ってきて31,250bpsに設定されるのだ。
確認の為、ATBD[Enter]を打ち込み、同じ値がセットされているかを確認。
5.最後にATWR[eNTER]で書き込む。OKが帰って来れば書けた筈だ。間違えてしまうと、ボーレートが不明となり、アクセス不能に陥る。もしそうなってしまったら、グーグルで検索しよう。とりあえず救済方法がある様だ。

これらを2つのXBeeに適用しておく。



※上のSelect Com Portcom20の番号が前の番号com19と違うのは、違うUSBシリアルを使った為です。

さて、今度は新しく設定されたXBeeを31,250bpsで繋ぎ直す。Baudのプルダウンは7種類しか無いのだが、手打ちで31250と打ってTest/Queryをクリックすれば設定出来るのだ。



設定されたか確認するには、Modem Configurationタブを見ると分かる。7A12と設定されているのが確認できる。
最近流通しているXBee(XB24-ZB)は、設定方法が違います。さらなる補足はこちらを御覧ください




USBシリアルが2台あれば、対向試験も出来る。
問題が無いことを確認したら、XBeeの一つをmonotribeに組み込めば良い。




ちなみに、元に戻す場合は、先ほどTerminalタブで行った手順で戻す。




さて、もう一つのPCに接続しているXBeeと通信ができているか確認だ。Terminalで、ShowHEXを押しておく。monitribeの電源を投入すると、まずF8がいっぱい表示される。アクティブセンスコマンドが来ているということで動作が出来ていることが確認出来るだろう。



また、送信テストも、これで出来る。Assemble Packetを選択し、例えば
fa 99 28 7f
をHEXで Send Dataすると、monotribeのスタートボタンを押したと同じ事が出来る。


 

monotribeの筐体に入れたXBeeでも数メータ以上全く問題なく接続されている。動作確認を動画で。ここまで確認できれば、無線MIDI化はもうすぐだ。次は、MIDIボックスの製作の予定。


リソース Resources
from external information
 XBeeの使い方 [古典回路屋] (XBee setting can easy and simply ! )
 MIDI interface circuits (Google image search セーフサーチの設定で結果相違有)


KORG monotribe改造記(1) 無線でMIDIデータを飛ばしてみる2011/09/08 23:55:05



前回の記事では、KORG monotribe分解記事から、有志の解析が進み、まさかのMIDI入出力があるという事実が判明した。
MIDIの改造を見ているとMIDIの物理コネクターである4ピンのDINコネクターをアルミダイカスト製の筐体にボーリングし、取り付けている。

いやあ、私にはまだそんな勇気がないっす (´・ω・`)
かといって、電線をひょろっと出すのも、せっかくのフォルムが台無しだし。

それじゃ、この前買ったシリアル通信を無線にしてくれるXbeeが使えないかも考えたのだが、


X-CTUツールのボーレート設定は、たったの7種類しかなく、MIDIのボーレートである31,250bpsに対応させるには、マイコンなどでバッファリングでもしないとダメなんだろうなと思い込んでいた。

ある日、何気なくネットを徘徊していたら、似たような事を考える人がいて、MIDIの無線化の記事を見つけた。そこで目にしたものは?




な、なんと!!! XBeeそのまま使っているやん!!! 驚き!
詳しく読んでいくと、ATコマンドで変則ボーレートを設定出来るというのだ。




また、X-CTUバージョン5.2.7.5は、任意ボーレートを打ち込めば、簡易コンソールになることが判明。Baudのプルダウンメニューには7種類しかないが、そこに直接31250と直接打ち込めば、このボーレートで動作する。つまり、X-CTUツールだけで全部出来る。
当然ながら、XBeeは2つ必要。USBシリアル変換はXBeeを設定する時に使用する。


monotribeを無線MIDI化

そうと分かれば、もう迷うことは無い。接続だ。予めボーレートを31,250bpsに変更したXBeeをPHRコネクター6極と10極のハウジングに、たった4本の線を配線すれば良い。


 

ハーネスはこんな感じ。10ピン側の配線で、PHR-10の物理的1番目がXBeeの10番目になっているので注意。 →なぜそうしたか?理由

   monotribe CN12                  XBee 1-10pin
 1:IC11-20(/BOOT) 未使用
 2:IC11-12(RXD0)   <---->   3:TXD
 3:IC11-11(TXD0)      <---->   2:RXD
 4:VDD(3.3V)             <---->   1:VCC3.3V in
 5:GND                     <----> 10:GND
 6:IC11-29(SCK1)  未使用

ハウジング 日圧 PHR-6PHR-10 
コンタクトピン 日圧 BPH-002T-P0.5S
秋葉原では、ネジの西川2階に在庫あり。
特に電源の入れ間違えは致命傷になるので慎重に。





とりあえずはテストなので、厚めのビニールに基板を入れて、放り込んだだけw 筐体はアルミなので、電波を遮蔽してしまうのだが、幸い裏ぶたはプラスチック。ここから電波が漏れてくれればと期待し、一旦ネジ止めする。



さて、蓋をして、もう一つのXBeeをC-CTUツールと接続してみる。スイッチオン!




おおお!!!まさにMIDIの電文コードだ。F8はケーブル切れのチェックをするアクティブセンシング。リボンスライドを触ったりすると、電文が変わる。詳しい事はこちら
ここまで確認出来たら、MIDIインターフェースの口を作れば完成だ。



English Version (Machine translation by excite)

KORG monotribe分解 →MIDIも出ていた!2011/06/01 23:45:17

※6/4一部追記、修正があります。

※8/23 シリアルクロックはmidi信号であった事が判明しました。よって、本文を一部訂正致します。改造ソース元は、スウェーデンのGAMEBOY GENIUSのサイトのMonotribe ,MIDI and meの記事で、コメントも頂いた方です。日本語ではタケダノヲトのサイトにて情報が纏まっております。



KORG monotribe購入

KORG monotribeを色々いじり倒していて、やっぱり中身が気になったw



ネジみっけ!

【警告】
ブログ内容で製作・改造・分解記事について、研究や学術の目的のために公開しているものです。分解したことによる不具合、解析結果について一切の責を負いません。また、メーカー保証も受けられなくなる行為であることをご了承下さい。

と、毎度ながらの事を書きつつ、




開けてしまいますた!!! 電源スイッチのボードを取った状態。




アルミダイガストのパネル。素敵!



コネクター部分。電源回路はここに搭載。3本のネジで基板の剛性で固定されている。





丁寧に作られているコントロールパネル。




スピーカーと電池の基板



そこに乗っていたデバイス。不明。



電源回路のLSI。TPS62112 電源IC 







昔からある汎用4個要りオペアンプ。レールトゥレールでないので、バイアスのかけ方が中点にできないが、なんといってもコストが安い。オリジナルはナショナルセミコンダクター社

裏側の方は、フラックスが多く、ICの型番が分からないので、フラックス洗浄剤を使って、フラックスを除去し、型番が見えるようにしている。



もう一つ使われていた。



ここには、高精度のレールトゥレールオペアンプが使用されている。この装置のキーパーツとなる部分だろう。



KORG monotribeはARMコアが入っている

なんとARMコア?東芝製だ。分解する前は、アトメルあたりかなと思ったが、ちょっと意外だった。




こいつが色々やってくれている。




恐らく SN74AHC14
グルーロジック。やっぱりテキサス。



ファンクションは古典的デバイス。スイッチかLEDの時分割に使われている?やっぱりテキサス。



おそらく電源レギュレータと思う。形から見ると新日本無線ぽいな。パッケージはSOT89-5。
           ↓
追記:
RP170H331 リコー製で3.3V300mA流せられるタイプであった。ARMコア用3.3V電源とCN12の3.3V出力もIC9もこれが使用されている。




テンポの横の半固定抵抗器。これはなんだろう?



性能を上げるために、こういうポイントからアーシングしている。こういうところがノウハウの賜物。
以上、ざっと見た感じ、半導体はテキサス社のが多く使われていた。





これ、シリアル通信ポート。製品ではどこもコネクターで繋がらないのに、日圧のPHコネクタ6ピンが出ている。なにかデータが出ているんだろうか。興味のあるところだ。

 → なんと、MIDI信号だったのだ。 タケダノヲトのwebへgo




SYNC OUTの波形。これはTempoが大体中点位置の場合。約190ms毎(約5.3Hz)にパルス状の波形が出力されている。



波形を拡大。0.4Vあたりで急に立ち上がり、緩やかな立ち上がりを見せてから、その後一気に0Vとなる。電圧は約5Vのインターフェース。立ち上がりのなだらかな肩は同期として使えないと思うので、おそらく立下りを利用すると思われる。



これは、テンポを最大にした場合。テンポを変えたところで、パルス波形の広さは変化しない。



グローバル設定でSYNC OUTを反転(3番)した場合の波形。




拡大。同じく立下りを利用すると思われる。


※追記 シリアルコネクターの解析



どうしても気になったので、CN13(上)とCN12(下)を解析。まず、CN13は電源を含めシステムに何一つ接続されていない。恐らく、CN12のツールと兼用する空き座を設けたのではないかと予測する。CN13の名前はI2CかSPIか?

CN12は、オシロやテスターを使い、東芝のARMコアのデータシートと照らし合わせて解析した結果、以下の接続になっている。


 1:IC11-20(/BOOT)
 2:IC11-12(RXD0) 
 3:IC11-11(TXD0)
 4:VDD(3.3V)
 5:GND
 6:IC11-29(SCK1)


BOOTピンは、リセットをかけた時LOWを検出して動作するようだが、楽器として使い倒していないので、なにかあって機能すらしなくなるのも悲しいので何もしていない。

 → なんと、MIDI信号だったのだ。 タケダノヲトのwebへgo



シリアル通信の解析は、手持ちのRS232C変換基板を使った。オシロスコープで観測。
ボーレートは38,400bpsであった ← (´・ω・`) 正確に測らなかったばかりに・・・・ 
ただ、秀termやTeraTermでは文字化けして、どんなデータが送られてきているか確認できない。




バイナリーデータが確認できる唯一のソフトSCE2(シリアルエクスプローラ2)で確認すると、バイナリーとして送られている模様。待機中は一定間隔で0xF0が来る。うーむ。テキストがバシバシ来るかと期待していたが、見事に外れた。 なお、データ送信について、やはり楽器として使えなくなるかもしれないので、送ることは行っていない。 

  ごめん、へたれなんだ  (´・ω・`) 更に輪をかけました(´・ω・`)(´・ω・`) 

一応、解析はここまでとしておこう。SYNCの仕様が分っただけでも、同期化させるヒントが取れたと思う。

 → なんと、MIDI信号だったのだ。 タケダノヲトのwebへgo



KORG monotribe到着!2011/05/31 23:59:46



(ノ∀`)アチャー 結局買ってしまったよwww
あれだけ、あぶないあぶないと書いておいて、この有様だwww



KORG monotribe購入

早速開梱。おおーいいねぇ。ケースはなんとアルミダイガスト。これがまた軽いんだ。




本体にスピーカーが内蔵されているし、乾電池が最初から付属しているので、購入してすぐに音出しが出来る。電池フォルダーのフタの作りが丁寧に出来ている。




重さは、たったの772g。




電池を入れても1kg行かない。




説明書によると、電池でも14時間ほど持つらしいが長時間運用するのであれば、ACアダプターを持っていたい。




取扱説明書。初期設定方法とかを確認しておく。プレー中の操作はマニュアルを見なくても、youtubeで公開されているのを観たほうが分り易い。




ちなみに、期間限定でmonotribe発売キャンペーンを実施しており、登録しておけばφ3.5のステレオコードをもれなくプレゼントしてくれる。



ん?



 アッーーーーーーーーーーーーーーーー







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