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スキャナー「Scan Snap S1300」を修理してみた2016/04/24 14:25:30



2010年に購入したスキャナー。もう6年も経つのか。今までの累計枚数は4880枚。ピックローラーの交換時期が10万枚、パッドが1万枚の事を考えると、スキャン枚数としてはまだまだ稼動できる枚数である。



最近絵を描くようになってスキャナーをよく使うようになった。たまに、縦に線が入ったりすることがあったが、その時は大抵汚れだったので、センサー部分を清掃するだけで良かったのだが、最近は、汚れを取り去っても、消えない線が出てきた。

これがCISユニット(コンタクトイメージセンサーContact Image Sensor、つまり密着センサ)の不良と思ったので、とりあえず何とかしてみようと思った。

方法は3つ

1.CISユニットは上下についているので、使用頻度の少ない上のCISユニットと交換
2.CISユニットを分解掃除
3.諦めて、設定で原稿を上向きにセットするにチェックして上側のセンサーをメインとして使う


できればリスクの高い2はやりたくないがw まずは分解してみるか。
警告
この記事は、研究や学術向上の目的のため公開しています。この記事を見て、分解をしても当方は一切の責任を負えませんのでご了承ください。

  (´・ω・`) そうなんだ、しつこいんだ。すまない。 


スキャナー「Scan Snap S1300」分解

まずは裏蓋のタップねじ4つを外して分解。ここまでは、以前にも行ったことがあるので楽勝
(・∀・)


基板からハーネス類をすべて外す。



ここからが未体験の分解だ。色々とツメの位置などを調べていく。サイド2つのパーツはこの爪を押し込むと取れる。



背面の銀の可動カバーは少し弓状にしならせて外した後、黒い筐体を外す。これが結構難しかった。この爪を押し下げる。



これらは合計3か所。慎重にやらないとすぐ爪が折れそう。



ネジはタップビス2本と、このフレームグラウンドをとっているM3のねじがある。合計6本のタップビスと1本のM3ネジだけだ。



このカードエッジは差し込まれているだけのもの。この信号がCISユニットだ。ここまで分解すると、金属のフレームカバーが外れる様になる。



更に、小さい金属パーツを外して、CISユニットの4か所のツメを内側に押し込みながらコネクター部分を押して、4隅同時に外すイメージでCISユニットを外す。ここまで来るのに40分位かかっている。



これがCISユニット。ガラス側の傷などは認められない。



さて、最初の計画で、上下のユニットを入れ替えようかと思ったのだが、なんとこれ別の部品なのだ。なので単純にユニットの交換はできない。残念。
という訳で、上側CISユニットの分解は行わなかった。(簡単に分解できそうになかったのでw)

※黒く無数に見えるのは、等倍結像レンズと呼ばれるもの




さて、禁断のCISユニットの分解だ。精密ドライバーで4か所のねじを外すと素子が見えてきた。透明な素子に無数の金線が接続されている、とてもデリケートな作りだ。手で触るだけでもアウトだろう。この基板、片方ではんだ付けされていて、完全に外すことができない。



この状態でセンサー部分やユニットにエアダスターを吹いておいた。あと、ユニットを軽く机の上でトントンと叩いて、ホコリ等が移動するのを期待する。



さて、組み上げ(これも結構時間がかかった)てから、チェックしてみるか。

キタ――(゚∀゚)――!!
結果、見事あの忌まわしきラインが消えたではないか!分解掃除した甲斐があった。




メーカのPFUでは、エアダスターでのメンテナンスはNGと説明してある。エアダスターにより、内部にチリやホコリがまわり込む可能性があるとの事だ。

そういえば、最近エアダスターをこのスキャナに使った覚えがあり、おそらくその時以降にそうなったかもしれない。今度から無水エタノールで掃除しよう。



コメント

_ だいちゃん ― 2024/11/15 17:09:54

これからs1300iの分解&清掃します。
素晴らしい記事を残していただきありがとうございます。
お礼までです。

_ air_variable ― 2024/11/19 20:19:05

だいちゃんさん、参考になって光栄です。
S1300の他の故障内容として、ローラがありますが、私の場合、シリコンチューブで修理しました。
https://amzn.to/3CDEai0
また、Windows11の場合、最新の24H2にしてしまうと、ドライバーやアプリケーションが全然使えなくなります。これが分かるまで半日費やしました。23H2に戻して無事利用ができるようになりました。
最新版ドライバーも提供が10月で終わり、新しいドライバーインストールはS1300i からとなりますので、いつまで使えるかは分かりませんが、できるだけ温存させていきたいところです。

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