5年位前なら私が頒布していたLEDライトも、最近では安く高機能で明るいLEDが手に入るようになった。今のLEDライトはどんなのがあるかとAmazonでみていて、高評価のついているLEDライトを試しに買ってみた。
電源スイッチがない!というのはタッチスイッチで、メカスイッチが全くない。棒の頭を触るだけで点灯。
素早くタッチするごとに、昼光色→白色→電球→点滅→オフとなる。点滅は正直いらないのだが、用途が懐中電灯なので、まあ仕方ないか。この細さなので、隙間とか照らせてすごく明るい。
取り扱い説明をよく読まないと分からないのだが、点灯中に長くタッチすると、暗い方向へ、一旦指を離して再び長くタッチすると明るい方向へ変化する。一度決まった明るさは覚えている。
そして便利だなと思ったのが、この筒は鉄でできていて、付属品の磁石つきホルダーにくっつく。
自分のパソコンの上に読書用としてホルダーをつけて、
これがなんとも便利。蛍光灯と比べて若干暗めかなと思うが、使い勝手が良いのがいいな。
昼白色よりも白色点灯の方が明るい気がするが、理由は後程。
専用ケーブルによるUSB充電で3時間充電で8時間使えると書いてあった。
充電中は赤ランプが点灯と説明であったが、コネクターを注意してみないと赤が点灯しているか分かりにくい。緑はもっと分からないw
説明書によればUSB充電をしながら使用しない事が書いてあった。どんなハードウェアなんだ?
そうか、じゃあ分解するか(`・ω・´) おいw
というわけでさりげなく分解w といってもひっかけてある部分を押し込めば外れるので、分解難易度低めだった。
LEDは白20個、電球色20個の合計40個。電池は18650タイプのおそらくリチウムイオン電池。
LEDの抵抗は22Ωが13個。ん?13個、40で割り切れない。もしやと思って回路を調べたら、22Ωが一つのパターンで並列接続になっているw つまり22÷13=1.69Ωとして電力を稼いでいるのだ、これだけ安いから一つ一つのLEDに抵抗なんて入れてられないのかw
これで、昼白色が若干暗くなる理由が解けた。1.69Ωを40灯で点灯か20灯で点灯している違いなので、見かけは20灯の方が明るく感じる。もしかしたら、全点灯の時にPWMをコントロールしているかもしれない。
あと、電池。この電池は刻印がされていないから、安全的にちょっとどうなのって感じではある。
(今に始まったことではないが)
さて、お次は回路の方。これはLED基板の裏側。2系統のPWM発生とタッチスイッチのインターフェースを持った専用のコントローラで
HC8T046P。この手のLEDライトでは意外と使われている様だ。
LEDドライブは
G2304というあまり聞きなれないNCH FET。これが3.6Aも流せる。GOFORD社。
そして、こちらがリチウムイオン充電ICの
TP4056P。中国では割とメジャーな充電ICの様だ。
奥はLED2つとACアダプタコネクタが見える。
電池の容量を測定。初期状態の電池は4.04V。リチウムイオン電池なら上限4.35Vまでで通常は3.7V。リチウムイオンかどうかも、刻印がないので分からない。
電池がない場合は、USBだけでの電圧は4.26V。
電池がない場合に昼白色で最大点灯時、3.87V。この時充電ICからは可聴範囲の発振音がきこえる。外部電源だけで使うには、この充電回路をなんとかすれば良いという事になるか。
分解してみて分かったことは、すべてを中国のパーツで賄っているという事。半導体の発達はすさまじく、LEDコントローラ、FET、充電ICのどれをとってもそれなりの実績のある部品を使っている。
ただ、電池が野良っぽいので、充電しっぱなしで点灯はしない方が良いかな。
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