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超小型オシロスコープDSO Nano サードパーティのファームに書き換えてみた その他の情報等紹介2009/12/23 17:37:00

超小型オシロスコープDSO Nano サードパーティのファームに書き換えてみた
DSO Nanoは自分で新しいファームウェアに書き換える事が出来る。その手順を紹介しよう。

 DSO NanoをUSBでパソコンに接続する時、単純に接続した場合はUSBメモリーと同様の機能(但し、未だにDSO Nano上のSDカードの内容は確認できていない)と、DSO Nanoの下ボタンを押しながら電源を入れるとファームウェアーのアップグレードが可能なモードとなる。
 この場合、別途ドライバが必要になるので、予め用意しておく。説明書ではSTマイクロのZIPのダイレクトリンクが書いてあるが、ホームページではこのページであり、そこのum0412.zip(ファイルへリンク)をダウンロードして解凍する。
DfuSe_Demo_V3.0_Setupをダブルクリックしてインストール
 適当なフォルダーに解凍後、DfuSe_Demo_V3.0_Setup.exeをダブルクリックして起動すると、インストーラーが起動し、ドライバーを含めUSB転送に必要なアプリケーション類がDfuSeとして生成される。
USBをPCと接続、下ボタンを押しながら電源を入れるとファームウェアアップデート開始
 USBをPCと接続、下ボタンを押しながら電源を入れるとファームウェアアップデート開始
その後ハードウェア検出ウィザードが立ち上がるので
 その後ハードウェア検出ウィザードが立ち上がるので
C:\Program Files\STMicroelectronics\Software\DfuSe\Driver を指定
 標準では"C:\Program Files\STMicroelectronics\Software\DfuSe\Driver" を指定する。写真ではx86の所まで指定しているが、これでもOKだった。
 ドライバーがインストールされれば、ファームウェアの転送が出来る様になる。
ファームウェア書き換えは、DfuSe Demonstrationを起動
 ファームウェア書き換えは、DfuSe Demonstrationを起動する。 ファームウェアは予めダウンロードする必要があり、seeed studio Forum のDSO V1.1 open source codeの下の方にある、ファイル名DS0201_FW_V2.02_SS.rar [20.01 KiB] をダウンロードしておく。ちなみに、12月上旬に出荷されたDSO Nanoは既にこのバージョンになっているのでアップデートの必要は無いが、後述するサードパーティのファイルの書き込みや工場出荷状態に戻す時必要なので、是非ダウンロードしておく事をオススメする。
1→2→3→の順番で操作を行う
 DfuSe Demonstrationアプリケーションを立ち上げると、この様な画面になるので、説明書にも書いてある通り1Verify after downloadにチェックを入れ→2ファイルを選択し→3Upgradeの順番で操作を行えば良い。書き込むときは一回アラートが出るが、「はい」を選択する。アップデート時間は数秒で終わるだろう。 Verify successful !と表示されたら書き込めたのでアプリケーションを終了してからUSBを外し、DSO Nanoの電源を再立ち上げすればよい。
通常起動画面
 これは通常の起動画面。
サードパーティのファームウェアを書き込んだ場合の起動画面
 これをサードパーティのファームウェアを書き込んだ場合の起動画面の画面である。サードパーティのファームウェアはこちらからdso201_V1.2Paul.rar [25.15 KiB] をダウンロードして、先ほどの書き込みと同様の操作をすればOKである。
50KHz/DT50%/1:1 付属プローブ
 画面を比較してみよう。こちらは純正のファームウェアの場合、
e-DesignのはUIがスマート。設定項目はMボタン、上下左右で値変更、数秒ほうっておくと、電圧、時間調整に自動的に戻る
 そして、これがサードパーティのファームウエアの場合の画面である。
 メニューセレクトはMボタン、電圧、時間レンジは十字キーで出来る。Seの時長押しでプローブ倍率変更などが出来る。ユーザーインターフェースとしてはこちらの方が良いのだが、波形の丸め処理などが無い事と、SDカードにロード、セーブする時、FLにセットしてMボタンを長押しで対応すると思われるが、ハングアップしてしまう。ユーザーインターフェースが良いのだが、悔やまれる部分である。
周波数の丸め処理はされていないらしく、オリジナルのファームと波形表示が異なる
 200KHzを表示した結果。後ろのオシロスコープはOWIONのPDS5022S。同時に波形を表示している。純正ファームウェアでは辛うじて方形波を表示していたのが、こちらは立ち上がりと立下りで発振してしまっている。
200KHz/DT50%/1:1 付属プローブ
 これは、同じ200KHzでの純正ファームウェアの場合。波形の表示に違いが出ている。サードパーティのファームウェアの性能が上がる事を期待したい。


追記:USBにPICkit2や古いゲームコントローラなどのHIDデバイスが接続されていると、アプリケーションエラーを起こしてDFU seソフトが起動しない場合があるので、それらをUSBから外す。

【DSO Nanoに関する色々なリソースやリンクの紹介】
 回路図 12月上旬出荷のバージョンはDS0201V1.3A_SCHである。
 ソースコード
 seeed studio Forum
 seeed studioホームページ
 DSO Nanoのページ


 ブログ内のDSO Nano関係


超小型オシロスコープDSO Nano New firmware :DS0201_V2.2XへGO!

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