何気にネットを見ていたら、
何が凄いかというと、とってもミニマルなハードウェアだけでメール通知をしてくれる装置が意図も簡単にできてしまうのだ。記事ではポストセンサーだけど、インターフォン検出や介護系にも十分応用が利く。
元々FlashAirの表向きの機能は、SDカードに入っているデータをWiFiなどを通じてデータのやり取りをするというコンセプト。デジカメに入れながらデータを共有できる。
しかし、これには別の顔があり、なんとちょっと内部のCONFIGを書き換えればHTTPサーバになったりメールを送信できたりする魔法の装置なのである。
マイコンとかなら、最初から色々開発ツールを用意したり、マイコン特有の構造を理解することとか、そもそもC言語などでゴリゴリコードを書いていく必要がある。
ところが、これはlua スクリプトという言語を採用していて、大昔のDOSでいうAutoexecやConfigなどの様な感覚でプログラムが組める。
ちなみに、FlashAirはW-03以降のバージョンで使用できる。今ならW-04が主流。この用途で使用するなら、特に大容量を選択しなくても良いだろう。
FlashAirは、買ってきたら一回設定ツールで初期化しておく。
ハードウェアは先ほどの記事の配線と同等にCMDにスイッチとプルアップ、D0にはLEDを取り付ける。ピン配置は
CMD : 0x01
D0 : 0x02
D1 : 0x04
D2 : 0x08
D3 : 0x10
となっていて、ちょっとややっこしくなっているが、まあこういうものと思っておけばOK
お次はパソコン上で、CONFIGを設定。
SD_WLANフォルダに入っているが、隠しフォルダなので、見えるようにしておく。
CONFIGを秀丸やサクラエディタなどに放り込んで中を書き換える。バックアップを取っておくと間違えた時楽であるが、最悪はFlashAirツールで初期化すればもとにもどる。
書き換える部分は赤の囲み部分。とくにAPPNETWORKKEYはFlashAirが次に起動ときにアスタリスクに書き換わって読めない状態になる。
SSIDやパスワードは、最近ならお使いのWiFiルータにシールで貼っているのが普通であるが、メーカーのツールなどで調べる事ができる。
yahooメールをSMTPとしているが、SMTPサーバが提供されているアカウントなら、おそらく使用できると思う。ただし、パスワードはファイルとして残るため、もしセキュリティを心配するような用途であるなら、フリーアカウントなどでメールを取得した方が良いだろう。
mail.luaをFlashAirのフォルダ直下においてPCから抜き取り、先ほどブレッドボードで作ったハードウェアに差し込む。
最初の10秒はコネクションのため、待ちを入れている。
その後永久ループ中に100msおきにスイッチを監視し、スイッチ入力が入ったら、メールを飛ばす仕組み。メールが飛んだら10秒おいて最初に戻る。
今回の動作は乾電池で行ったが、FlashAir自体は待機時80~90mA@5V程度あったので、ACアダプタなどから別に供給した方が良さそうだ。
ただ、これだけの処理を他のマイコンやハードウェアで実現するのであれば、結構大変なのだが、FlashAirを使えばこれだけで終わり。
可能性は無限だ(`・ω・´)
レッツトライ!
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