[][mobile][Homepage][BBS][Blog][YouTube][asablo]

過去の記事の検索が簡単にできるよ (・∀・) 例 ランチャー9
カスタム検索

PICAXE(ピカクス)を一般的なUSBシリアルで動かす2013/05/11 23:34:37



前回はPICAXE(ピカクス)を紹介したが、既に反響が大きい模様でPICAXEの検索数が数日で大変多くなっている。それだけ注目のデバイスなのだろう。





早速デバイスを入手。秋月では4種のデバイスを取り扱っている。18ピンタイプの18M2と14ピンタイプの14M2、



28ピンタイプの28X2。こちらの刻印はPIC型番であるが、秋月電子の説明では内容はPICAXEとの事だ。



さて、手始めに8PINタイプでも使うとするか。PIC12F1840(pdf)がベースとなっているので内部は32MHzで動作し、AD変換やI2Cも使える。



各デバイスのピン配置などは、このマニュアル(pdf)に記載されている。



開発環境はPICAXE Programming Editorをインストールする。もちろん無償。



書き込み部分のインターフェースはこのような単純な構成。抵抗がこの様に構成されている理由は、マニュアルなどの情報からRS232Cを直接接続して動作出来るようにしていると推測する。



接続については、専用ダウンロードケーブルを使わないとダメかと思われたが、色々と試していくうちに、一般的なUSBシリアル変換器などを利用することができるようだ。



その場合は、通信ロジックを反転させて接続すると動作する。



書き込みが開始されて、



14秒ほどで書き込みが終了。動いてしまえば「なあんだww」なのであるが、論理反転が必要と分かるまでに、実際は半日以上を費やしているw 

これで動かなかったらダウンロードケーブルを買い求めようと思ったのだが、コメントにレガシーRS232Cの記事のヒントがあって、それには直接RS232Cをデバイスと接続し、PICの保護クランプダイオードを当てにした回路となっていたので、論理反転と気がついた次第だ。


PICAXEを汎用USBシリアルで動作

無事LEDチカチカができるようになった。
PICAXEのケーブルもFTDIのデバイスを使っているが、おそらくドライバに細工がしてあって、論理反転とかをしているのだろう。

またFTDIのMprog(現在はFT_Progが良い)というツールを使って、論理変更をすれば、ハードウェアによる反転回路も要らないと思うが、私の場合はFT232Rを使いまわすので、あえて書き換える事は行わなかった。→追記でそのやり方を記載



こんな回路で接続。実際には74HC14を使った。空きゲート処理は実験なので端折ったが、一過性の実験なので、そんなに神経質になることもないだろう。
電源については、8ピンから18ピンまでは5Vだが、28ピンと40ピンは3.3Vなので、USBから電源を供給する場合は注意が必要だ。



トランジスタ式も作ってみた。2SC1815などの汎用NPNトランジスタと数個の抵抗があれば良い。



部品点数が少し多くなるが、安く作れる。今ではあまり需要は無いかもしれないが、古典的なRS232Cによる製作例はこちら


追記1(5/12)


FTDIのツールを使ってFT232Rの内容を書き換えれば、ハードウェアによる反転回路が無くても動作させることが出来る。ツールはFT_Progというユーティリティを使用する。昔で言うMProgと殆ど同じと思われる。ダウンロードはFT_Progのページを訪問し、上記のリンク部分をクリックすれば良い。動作させるにはマイクロソフト.netフレームワークが必要だが、同一ページにリンクがあるし、大抵のPCは既に入っているだろう。


このツールは、電流変更やID設定など、痒いところに手が届くツールだが、それゆえに設定リスクもあるので、くれぐれも自己責任で使用をお願いしたい。



まずFT232Rを接続して認識後、FT_Progを起動。Devices→Scan and Parseを選択。



するとデバイスが自動的に識別される。色々な細かい設定ができるが、今回の目的は通信線の論理を反転させるので、上記赤枠を参考に設定を変更する。最後に稲妻のアイコンをクリックすると、FT232Rの書き込みダイアログに移行する。



Programをしてユーティリティを終了する。USBに接続しているFT232Rは一度外して再度接続する。新たなCOMポートに変更されるので、デバイスマネージャなどでCOMの番号を確認しておく。
これを繰り返すと不要なCOMポートが増え続けるので、その場合は、過去記事「Windowsで増えすぎた未使用COMポートを削除する方法」が役に立つ。



これで、さらにスッキリした配線になる。なお、FT232Rを使いまわす時などは、設定を元に戻すとか、モジュールにシールでも貼っておいたほうがトラブルがない。



書き込み速度は、簡単な解析では4800bpsの16ms周期で書き込んでいる模様。
プログラムの大小に関わらず、プログラムを転送しているように見える。それで少ピンの08M2でも14秒程度の書き込み時間が掛かる。とは言っても、このデバイスの目的は教育用途なので、書き込み速度は妥協できる。




PICAXEへのダウンロード自作についてまとめ:

 1.FT232RなどのUSBシリアルのデバイスを使う時は、通信線をゲートなどで反転させれば、
   そのまま動作出来る。
 2.FT232Rなどを再設定できるツール(FT_Prog)で送受信部分の論理を反転させると、
   直接PICAXEに接続できる。
 3.レガシーなRS232Cの信号だけを利用するだけでもできる。製作例

という訳で、手持ちのFT232Rがあれば専門のダウンロードケーブルを使わなくても、書き込める事が分かっただけでも情報としては有効だろう。
FT232R自体は300円と安いので、それを使って専用のケーブルを作っても良い。



追記2(5/21)
また、専用ケーブルの製作記事も作ったので参考までにどうぞ。

  →PICAXEマニュアルPDF(PICAXE)
  秋月PICAXE-08M2ページへ(秋月)
  →秋月UM232R(秋月)
  →FT232Rデバイス販売(秋月)
  →PicAxe Serial Download Cable (homemade from scrap)(インストラクタブルス)
  FT_progのページへ(FTDI)
  →専用ケーブルの製作記事(エアーバリアブル)



コメント

_ arii ― 2013/05/12 09:54:21

さすが、お仕事が速い!
今仕事から帰りました。
夜勤に入ると何にもする気が起きないんですよね

インストラクタブルでは前々からPICAXEを使った色々な作例が出ていたと思うのですが入手性が問題でした。
秋月さんが扱うと”あっ”という間に広がるかも。。。

_ air_variable ― 2013/05/12 17:18:11

BASICといえどsleepがあったり、タッチセンサが使えたりしているので、PICの内部を少し知るだけで色々出来そうです。
グリーティングカードによくつかうオルゴールもplay 1,0とか書くだけで曲が鳴り出します。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
全角で「あ」をタイプしてください。Japanese language only.

コメント:

トラックバック





Google
www Blog HP BBS


air_variableサイトをまとめて検索 
カスタム検索
[][admin][mobile][Homepage][BBS][Blog][YouTube][asablo]