短期間で依頼された装置が完成したので、早朝いざ秋葉原の某所へ。
装置の使い方などをプレゼンして無事納める事が出来た。営業、仕様検討、回路設計、プログラム、筐体加工、部材調達、納品を一人でこなすのは結構大変であったが、自営をやるならば、これくらい当たり前にこなせないと成り立たないと実感した。
完成した装置の基板。コネクターで外にLEDやスイッチを引き出している。初めて使ったPIC16F887は、16F877Aよりも機能が豊富。内蔵8MHzクロック、ADコンバーターも備わっている。
それより安くてメモリーが16Kで多機能の
16F1939もあるが、手持ち在庫処分で使った次第だ。
新規で設計する場合は価格・機能共に優っているエンハンスドPICをオススメ。強いて言うなら、16F1xxx系のエンハンスドPICは多機能である反面、設定レジスタが多いので最初に色々資料を読むことが多い。
デバッグ環境はPICkit3を使った。PICkit2よりも高速動作して、ソースのトレースをしながらデバッグできるので、短期間の開発に威力を発揮。書きこんでは動作させる、いわゆる「トライアンドエラー」方式は趣味ならば問題がないが、仕事ではデバッガをつかうのは必須だろう。
私はLCDを載せるセットを製作する時は、秋月のB基板を好んで使うが、この長尺がタカチのOP-150Gの寸法に合うので、両側からコネクターを出す様なセットにはうってつけである。
こんな感じで左右からコネクター部分を出すことができる。ネジを使わないので頻度にメンテナンスをする装置には便利なケースだ。
基板を固定するには、貼りつけて固定できる
タカチT600がとても便利。千石電商のケース売り場でも取り扱っている。垂直使用時や恒久化させるには、接着剤固定やネジ止めをして経年劣化を考慮した方が良いだろう。
1台目はきっちり90度曲げて配線したが、2台目は簡単に最短配線に済ませた。見かけがあまりよくないが、製作時間も短縮されて合理的。今回注文は2台頂いているが、2台目は製作過程をデジカメで記録しているので、それを見ながら作れば簡単だった。
殆ど同じコピーを短時間で製作できた。
この製作作業とは別に、不良解析依頼も舞い込んできた。さて、見積るかw 1日で終わるかな。
追記:
備忘録として追記しておこう。PIC18F2550や2455などを使った製品の不具合原因を究明。回路図を拝見してハードウェアに問題がないと判断したので、Config部分を重点的に調べる。
結果は、PICKIT2を使い手動でConfig2Lの部分を変更。0x3f -> 0x2e
bit4:3 11 -> 01
brown out voltage 2.05V -> 4.33
bit0 1 -> 0
PWRTEN disable -> enable
こうすることで、不具合が解消。
PIC18F2550等はUSB+ブートローダ構成の場合、ブラウンアウト電圧=4.33V、パワーアップタイマーを有効にして使用する。これをしないと、USB抜き差しを繰り返しているとROM内容が壊れる不具合が多発する様だ。
でも油断するとドライバーが入らない所にはったりします
ペテットで検索するといろいろ出てきます