PICを電池駆動して動作させる時、sleep機能を利用してみようと思い、PICのスタンバイ電流がどれだけなのか興味があったので調べてみた。
デバイスは秋葉原調達可能な有名なPICデバイスに限定。調査はプロダクトブリーフに記載されている所を抜粋。ペリフェラル電源やブラウンアウトなど、電源リソースのかかる部分の機能は全部切れた状態での比較。
しかし、LFシリーズは秋葉原調達では一般的でない。入手が容易なFタイプは、
22μA@3VとLFシリーズより桁が1000倍も違うのか。CR2032ボタン電池は大体200mAh位なので、単純に計算すると1年ちょっとはスリープ出来る。でも、意外と大きいな。乾電池向き。
50nA@2V 中々優秀なスタンバイ電流。
こちらも、1800系が出るまでは18pin最強と言われた
16F88。
100nA@2Vと、12F683の2倍あるものの、小さい消費電流だ。
CR2032ボタンで計算すると 100nA = 0.1uA = 0.0001mA
(200mA/0.0001mA) / 24 / 365 = 228.3 年
そんなに持つのか。
1uA@4V と古いデバイスの割に電流がとても少ない。まあ、今となっては機能が少ないので選択肢から外れてしまうが。
な、なんと 1nA@2V!! 0.001μA である。
CR2032電池の場合なら、22,831年!電池自身の寿命が自己放電レベルで尽きるだろう。
16F18xx系も多機能で良いのだが、この12F629 (12F675)は、スリープ電流は他のPICより追随を許さないものである。
もちろん、デバイススリープをさせる時、マイコン内蔵ペリフェラルの使用条件などで変化する。
また、MCLRピンはプルアップかプルダウン、もしくは電源直結と、レベル固定しないと、スリープ時に電流が増える傾向にある事が実験で分かった。
以上、スリープ電流を簡単に見比べてみたが、ボタン電池ならまだまだ12F675や12F629が使えると思った。100nA程度ならボタン電池、20μAなら乾電池での設計が良いかなと思う。
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