さて、通勤の東西線を途中下車の高田馬場。雨が結構降っている。線路沿いを歩いていくと、
ただのゲーセン? いやいや、ここは色々な古い機種から最新の機種まで扱っている、コアなゲーマー御用達のお店である。今日の本命はピンボール。ネット上の情報では整備状態の良い2台が稼動との事だが、1台目のGetawayは調整中。もう一台はプレー中。
まあ、ピンボールは諦めた。色々見渡すと、初代ダライアスがある。よくコンバーセンス調整されていて、画面が美しい。
今見ると、結構モニターって小さかったんだな。ダライアス(忍者フォーリアス)は3画面で構成されていて、ハーフミラーで隙間無く画面を繋いでいる。
当時主流のモニターは15KHzタイプが殆どで、
東映製と
ナナオ製がその殆どを占めていた。タイトーはスーパーデットヒートやオペレーションウルフなど大型筐体は東映製のを使用していていたので、ナムコやセガがよく使っていたナナオなら手で回すことが出来るものが、これは各種調整ツマミが絶縁ドライバーで回すタイプの物を使用しており、モニター基板の中や後ろにあって調整泣かせだった。ナナオも垂直振幅のコイル調整は、かなりデンジャラスな位置にあって調整に神経を使う部分もあるが、東映製よりは全体的に楽だった記憶がある。
こんなモニターを画面がきれいに合う様に調整するのは至難の業。ましてやダライアス、大抵は2人がかりでやらないと綺麗に調整することが難しい。色も電子銃の方のRGBと、モニター入力のRGBの2系統があるので、この調整もきちんとやらないと、暗い色と明るい色で繋ぎに差が出る。例えるなら、お互いのモニター同士のガンマ値あわせといったところか。
そういう意味で、このゲーセンミカドのメンテナンスのレベルが完璧なのである。ただのゲーセンでは決してない。
店内を見渡すと、良く集めたよなという古いゲームがてんこ盛り。80年代はもちろん、90年代のストリートファイターとか普通に稼動している。
昔クリアできなかったゲームも、連射機能が装備されている台があるので、クリアできそう。
おい!!アウトランだよ!!! デラックスタイプではないけど、整備状態は最高。
アウトランは温泉街とかボーリングの所で見たことがあって、プレーしたが、大抵はアクセルやらブレーキやらステアリングが悲惨。なのに、これちゃんと293km出るし、ギアガチャも健在www
ステアリングだってバネが中点に戻って80H調整となっている。
早速プレー。モータちゃんと動くのかよ!!! そして路肩でガタガタガタと動く。モータが高速で正転逆転を繰り返す事でそれを再現。今じゃこんなメカを搭載したゲームなんて無いだろう。
2回クラッシュしたが、無事ゴールw こんなにメンテナンスが良いゲーセンは感動だ。面白い!!! バトルギアとか湾岸とかとは、また別の面白さがある。
この時代のセガの体感ゲームは熱かったな。
セガの体感ゲーム第一弾はハングオン。ロケテスト時のラッピングワイヤーで試作されたハングオンを見たのは、貴重な体験。その時はステップに感圧スイッチが入っていなくて、当時そこの店長がスイッチを入れると面白いという事で、量産型に採用されたエピソードがある。
それ以降、アウトラン、スペースハリアー、アフターバーナーII、エンデュロレーサー、スーパーハングオン、ヘビーウェイトチャンプ、パワードリフト、スーパーモナコGP、ギャラクシーフォース、サンダーブレードと続いていったな。(時系列順でないのはご勘弁)
高田馬場ミカドは、レトロゲーマーを震撼させる空間だ。30代、40代の元ゲーマーなら、必ず当時の感動が蘇るであろう。場所はJR高田馬場線路沿いの所である。
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