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万能接点復活材「コンタクトZ」でパソコンのキーボード復活!2010/02/07 23:33:22

万能接点復活材「コンタクトZ」でパソコンのキーボード復活!
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  →パソコンキーボードに麦茶が! 色々キーが使えなくなる→修理OK ―

※ご注意! デジカメや最近の携帯電話などのリチウムポリマー電池のコンタクトには、この方法を行わないで下さい。これらの電池の接点には、超低抵抗で設計されており、鉛筆のカーボンが入るだけでも充電不良などの発生を起こす可能性があります。これらの端子には、無水エタノールで端子をよく脱脂することで回復する事が多いです。

知人より、長年使用していたパソコンのキーボードの特定のキーが使えないとの事。キーボードは予備のを使っているそうだが、昔から使っていたストロークといい、馴染みといい、このキーボードを出来たら使いたい。確かに、パソコンで一番触る部分がマウスとキーボードで、この快適さは重要だ。特定のラインという事であれば、大抵はキーボードフィルムと基板のカーボン部分を取り付けているゴムが劣化し、圧力が低下すると起きる事が大半である。

分解してみると、案の定ゴムが薄っぺらくなっていて、26箇所接合する部分の圧力不足だ。手持ちにドアの隙間テープがあったので、少々厚いが代用。仮組みしてテストすると、打てなかったWやRのグループが打てるようになった。
キーボードテストでキーの効き具合をテスト
キーボードを念のためチェックしてみる事にした。 キーボードテストというシェアウェアソフトを使ってキーボードテストを行う。シェアウェアだが、30日間はフリーで使用できる。日本語キーには対応していないが、これだけ分り易いチェッカーも見当たらないので、これを使った。対応外のキーはメモ帳で補えば良いだろう。後で調べて分かったのだが、マイクロソフトハードウェアキーボードMicrosoft IntelliType Pro Software Version 5.2 をダウンロードしてインストールし、ファイルを指定して実行で、mskeyと打てば、キーボードのチェックが出来るソフトもあった。(MSキーボードの競合に注意)

一部のキーでは自然にキーを押しても、更に押し込まないと打てないキーが存在している。キーボードはゴム製のドームで自然に押されて、上下の接点が触れる仕組みになっている。更に圧力が必要という事は、接点が劣化している証拠だ。
ごく普通にあるHBの鉛筆
さて、これを直すにはエンジニアなら「コンダクティブペン」や「e-ジスPEN」あたりで、銀接点を補強してやろうと思うかもしれないが、これまた高価なものであり、パソコンのキーボードの修理を諦めて買いなおす方が良くなる。実はコンダクティブペンを持っていたのだが、5年前に使ったものを開けたら、中で固まって使えなくなっていた orz

そこで、登場するのがごく普通のHBの鉛筆。これが接触不良を劇的に改善してくれるわけだ。シャープじゃダメで鉛筆。しかもHB。このネタは、コンタクトZでご存知の方も多いだろう。とにかく万能な接点復活材として使える。これだけ古いキーボードだ。直れば儲けもの位のノリで直す事にした。
HBの鉛筆でキーボード接点を塗りつぶしていく
これを接点の部分全部にマークシートを付けるように塗りつぶしていくのである。はみ出しても、PET材なので気にしなくても良い。ただ、先は尖らせず、軽くこする様に塗っていく事だ。くれぐれも下はアルミ板やガラスなどの凄く固い所で行って欲しい。PET材が変形したら、もうキーボードとして使用できなくなるからだ。
塗りつぶし部分の拡大
どんどん塗っていく。パターンが黒く腐食している部分も塗ってしまう。塗り終わったら、やわらかい布で軽く拭いて余分な粉を取り去った後、エアーダスターなどでホコリをはらい、丸く空いた絶縁シートにホコリが入らないようにする。
ドーム側の接点も行う
ドーム側の接点も同様に行う。先ほどのシートが塗りこまれていれば、こちらは軽く塗るだけでよいようだ。このドーム型のゴムは、外れると組み立て時に厄介なので、こちら側を塗らないでテストして問題なければ、塗らなくても良いだろう。
基板とキーボードフィルムを接続する部分にも鉛筆で
基板と接触する部分にも同じく鉛筆で塗る。今回のキーボードはPET材のキーボードシートを挟みこんで取り付けるタイプであったので、名刺サイズ位の制御基板の黒いカーボン接点も含めて鉛筆で塗りこむ。

さて、テストした結果は、完全にキーボード復活。キーを押し込まなくてもすべてのキーが反応してくれた。きちんと動作した所で、キーボードの押す部分とケースを洗剤をつけて綺麗に洗い、エアーダスターで余分な水を飛ばしてから3日ほど乾かして組み上げた。これで依頼人は昔のキーボードを使い続ける事が出来るだろう。

それにしても、このHBの鉛筆は1本持っておくと、懐中電灯の接触不良やリモコンなどの電池の接触、ファミコンのカセット接触改善、ケータイ充電端子、SDカードの端子など、端子でのトラブルを改善してくれる頼もしい奴である。


※ご注意! デジカメや最近の携帯電話などのリチウムポリマー電池のコンタクトには、この方法を行わないで下さい。これらの電池の接点には、超低抵抗で設計されており、鉛筆のカーボンが入るだけでも充電不良などの発生を起こす可能性があります。これらの端子には、無水エタノールで端子をよく脱脂することで回復する事が多いです。

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コメント

_ R4000 2.2 ― 2010/02/08 12:18:46

HBの鉛筆って、鍵のすべりが悪くなった時にも使えるみたいですね。

_ ぷうぞう ― 2010/02/09 10:50:24

キーボードを直して頂いたものです。
気軽にお願いしたのですが、大変な作業だったのですね。
ほんとにありがとうございました。

_ air_variable ― 2010/02/11 17:33:10

R4000 2.2さん、どうもです。
かぎに塗ってみたら引っかかりが無くなりました。これは金属対金属で万能ですね。CRC556よりいいかもしれません。

ぷうぞうさん、受信機が入っていませんでしたが、同じキーボードがあったのでそれでテストしました。

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