今日は父の誕生日。家族そろって家で誕生祝いだ。この歳になると、おいしいものとかそういうのより、カラフルな花とかの方が重宝される。もともと花が好きな父だったので大変喜ばれた。良かった。
色々と昔話をしながら時間を過ごしていたが、写真の事で昔の写真があると母から言われ、どんな写真だろうと見たら、両親のアルバムに交じって、なんと亡くなった祖父の写真が出てきた。
この写真があるなんて存在も知らなかったし、父が生まれる以前の祖父の写真もあったので驚いた。
写真の痛みが激しかったので、写真を修復したりスキャナで取るといって古い写真だけ借りてきた。小さい頃の私の家は父方の祖父と家族の仲があまりよくなく、祖父の事については殆どしらないままであった。
例えば、これは昭和7年か8年の頃の北海道での花見の写真。三味線を弾いているのは芸者さんなんだろうか。なによりも、こんなに若い祖父の写真を、この歳にして見ることができるなんて夢にも思わなかった。
記録されているのは昭和7年~昭和38年位まで。枚数にして30枚弱だけど、1944年の軍服を着た祖父の姿や、スーツ姿で仕事仲間との写真がいっぱい出てきた。私がまだ北海道にいるとき、両親に祖父の事を訊こうと何度か試みた事があったが、そのときは触れてはいけない話題と思って、以来ずっと心の奥にしまっておいた。
これ以上はあまりにもプライベートな事になるのでブログに書くのは控えるが、小さい頃に色々疑問だった事などが、わずかではあるが写真から読み取れることができた。
もし私に子供がいるのであれば、ある程度の時期になったら、いい思い出も悪い思い出も受け継いでいくと思う。激動の時期を生きた時代だから、何があってもおかしくない。
この写真が見つかったことで、祖父への尊敬が一段と強くなった気がした。
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