最近の測定機器は性能の割に破格値で買える物が多くなってきた。安い測定機器は昔なら知識と経験に基いて測定結果を考察したものだが、今のは直読でも十分使える。
上図のP-10テスターは1000円で基本機能を備え、改造すればRS232Cの出力もできるので、例えばデータロガーを作るとすれば、これを利用することで自作で一から作るより遥かに精度のよいデータロガーを作ることも可能だ。
今回は秋月電子で扱っている測定器の中で最近発売された気になるものを紹介してみる。実験過程や出張、個人開発には十分な威力であるのは当然ながら、メインとしても使える実力を秘めている、そんな格安測定器たちだ。
スペックをみると、測定レンジが広く、コンデンサのESRも測れる様で、このクラスで5000円を切るのはとてもお買い得だ。私はキット型のLメータを持っているが、こういう専用の機器の方が使い勝手が良い。
これはたまげた。どんなことができるかというと、未知の半導体(例えば刻印の消えたトランジスタやダイオードなど)を適当にプローブを繋いでテストボタンを押すだけで、半導体の種別やそのパラメータが分かってしまうのだ。ジャンクと化した部品を整理するのに威力を発揮するだろう。USB接続でデータをとることもできる。しばらく品切れが続いていたが、また入荷されたようだ。
ロジック・アナライザはデジタル回路の解析に欠かせない一つであるが、スタンドアロン型はとても高く、個人では手がでない。パソコンと接続するタイプは表示系や解析系をパソコンのソフトで行うので、比較的安いものでも、そこそこ使える物が多いようだ。
注目は解析ソフトウェア。定番のシリアル通信やマイコンでよく扱うI2CやSPI、1-Wire、CANのすこし特殊な通信やオーディオフォーマットのI2Sまで解析できるのだ。オシロスコープでやるにしても、ロングストレージに取り込んで波形を一つ一つ数える手間を考えると、数字が一発で表示されてくれるのは、デバッグ効率を大いに改善してくれる。
プラットフォームも色々対応してくれているのは嬉しい事だ。
これ欲しいなぁ・・・・ (´・ω・`) 考え中
(・v・)/