夏は大活躍だったエアコン。秋なので今は休止中。今年はちょっと臭いが出てきた感じだ。
このエアコンは2007年製。5年目なのでそんなに古くない。そのうち3年弱を私が使っている。
カビなどの繁殖を抑えるバイオクリア機能もあって、たまに機能させているのだが、そんな機能を使ったところで臭いが消えることはない。
臭いの主犯格は、このファン。ファンにはホコリとカビが、覗いて分かるくらいに付着してこびりついていた。以前にもエアコンを分解して掃除した心得があったので、分解清掃に挑戦してみた。
※エアコンの分解は普通はできないので、真似をして壊れても保証できません。また分解方法などについては一切お答えしませんので予めご了承下さい。
コンセントを抜き、まずはカバーを外す。これは隠しネジカバーが2つあって、それを外してネジ2本で外れた。ちょっとコツがいる。アルミフィンがむき出しになる。これくらいの汚れは想定範囲内。
外したカバー。
フィルター交換カバーのストッパーが割れているので、ホットボンドで修理。
ルーバーが一体になった水受け皿を慎重に外す。これはネジ無しで数カ所の爪で止まっていた。ドレインホースを抜くのがちょっと難しい。ルーバーを動かすモーターのハーネスを外す。外す前にコネクターの色などをデジカメで撮影。外して皿の中を見ると予想通りひどい汚れだw
モーターは3つついている。受け皿を浴室へ持って行き、家庭用洗剤と歯ブラシで丁寧に掃除。
モーターがあるので、水がかからないように注意して洗った。
ところで、このモーターに「HIGASHIFUJI THAI CO.,LTD」と記載されているが、調べてみたら、
三菱系列の会社の様だ。モーターに特化している。
まあ、なんという事でしょう。同じ部品と思えないくらい綺麗に。
さて、お次は本題のファン。正式名称はクロスフローファン。左側の軸受と一緒に外れる構造になっていて、モーター側は多少のしなりを吸収できるようになっている。これは外した直後。とっても汚い。こんなので部屋の空気が循環していたのだ。
早速浴室でシャワーで水洗い。真っ黒いホコリが出るわ出るわ。ホコリがほとんど洗い流されたら
カビキラーをまんべんなくファンにかけて30分位放置し、その後すすぎ。これだけで随分と綺麗になった。
エアコン本体の内部もカビなどの汚れがついている。家庭用洗剤と雑巾でこれまた丁寧に内部を掃除。アルミフィンについては、とても華奢なので、目立った所を刷毛で掃除する位にとどめた。
外すときは羽根の一部にドライバーを入れる構造になっているので、これを緩めて引きぬく。そのままだと引き抜けないので熱交換器のネジを外して、左側から抜き取る形で半ば強引に取り外した。取り外す時はマイナスドライバーで少しこじって外し、入れる時はマイナスドライバーを軸受に当てて、ハンマーで軽く叩きながら入れていった。それだけ固い。
取り付け直後。ブラシなどで時間をかけてやればもっと綺麗に落ちるのだが、大体な汚れが取れたので良しとした。この青い色は抗菌剤なのだろうか?
ドレインホースを接続して、ルーバーを元に戻す。リモコン受光部分の電線を元に戻して、ハーネスを全部接続して組立終わり。
細かい汚れ等は刷毛や雑巾、掃除機で取り去る。そしてコンセントを入れて試運転。
おお~明らかに爽やかな風に変わった。
組み立てた後だが、安かったので市販のエアコン洗浄剤を買ってきてフィンも掃除。クロスフローファンには薬剤がかからないので、事後でも大丈夫だ。
クロスフローファン部分 ビフォアー
アフター
受け皿 ビフォア
アフター
分解掃除は2時間程でおしまい。1時間ほど試運転して、異音やモータ回転などのトラブルが見当たらないのでこれで作業完了。
冬は綺麗な空気で過ごせられる。
市販で売っているアルミフィンにかけるタイプは、昔一度使ったことがあるが、あれは気休め。
ファンを洗うのが一番効果がはっきり分かる。高いお金を払ってでもエアコン清掃業者に頼みたくなる気持ちがよく分かる。
今回のブログでは、どれだけエアコンが汚れているのかをお見せするために分解工程を紹介したが、とてもリスクのある作業なので、プロの業者さんに頼んだ方が良いだろう。
なぜ世の中にエアコンクリーニング業というニッチな商売が成り立つのかを考えると、エアコンを自分で手軽に分解掃除という需要は十分あると考える。こういう原点に帰って開発してもらいたいものだ。
まあ、こんなに綺麗にしても2年も経つと・・・・・
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