体重を量ろうと思ったら、電池切れ。
これ、電池4本も使うんだった。今なら電池1~2本で昇圧させるのが普通だろうな。
1997年(平成9年)に購入したものだ。15年も前になるのか。
折角なので中を覗いて見ることに。まずはカバーを外す。調整部分が2箇所出てきた。
紙のシールをはがすとスプリングが見える。外側にネジが一切使われておらず、この2箇所のスプリングで固定。
そうと分かればスプリングをマイナスドライバーで外してしまう。
開けた瞬間、凄い綿ぼこりで、一旦掃除。シャワーで水を掛けて洗いたい位だったが、鉄製部品があったので、ハケでチマチマと掃除していく。
基板を止めているネジは1本のタッピングビスだけ。このネジはつば付きで、基板のジャンパーに出ているアース部分と筐体を電気的に接続する様に工夫されている。
この部分だけしっかりとした作り。ネジもキーレンチでガッチリ固定。これが体重を量るセンサー。金属板を2つ離して合わせてあり、重みで板が歪むことによって、静電容が変わる静電容量式を採用している。
マイコンは
uPD7566A(
英語版)。4ビットマイコンである。この動作クロックはLC発振回路の様な構成になっていた。当時は、この方法が安価だったのだろう。
電源は常に入っている状態で、体重計の底に設けられたスイッチで、プログラムが起き上がり、体重を測定する仕組みになっていた。
裏面。ハンダはまだ鉛フリーでない。数個の半導体が実装。それぞれフラックス洗浄剤で掃除して型番を読んでみる。
こちらは
CMOSデバイスの4069。静電容量センサーと調整用半固定抵抗器がつながっているので、発振回路などを作っているのだろう。重さで静電容量値が変わり、それを発振器として構成すると、その変動周波数に応じて体重を量る様になっている。変換テーブルか関数式はマイコンに入っていて、その結果を7セグメントLEDに出力するようになっている。
この製品でのコストダウンの工夫は、4ビットマイコン、静電容量式、片面基板、LC発振によるクロック生成、組立が簡単という所だろうか。
簡単に電池一本の改造を考えたのだが、色々調べてみて簡単には出来ないので、掃除して元通りに組み上げておいた。最近の体重計はデータ管理など出来るものも出ている。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。