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若松通商で扱っている「パーソナルモニタリングポストMark2」のオープンソースを使って手持ちのmbedを動かしてみた2011/09/24 22:57:40

・・・タイトル長いな (´・ω・`)


今回は若松通商から発売している放射線簡易モニタリングポストMark2(MK2)キットに内蔵するソフトウェアが、なんとオープンソースなのである。コアはmbed。ということで、動作させて見ることにした。サポートページはこちら




去年の11月にMake Tokyo Meeting 06でマルツ電波より購入したmbed+きばん本舗のキットを持っていたのだが、あれから放置してしまった事を思い出した。折角なので、これを機に動かしてみようじゃないか。前回はこれでLAN経由でtwitterの動作まで勉強した。

コンパイラはどこ?それはweb上にあるので、アカウントさえあればどこのPCからでも開発できるし、生成されたバイナリを、まるでUSBメモリーの様にドライブに放り込んで青いスイッチを押すだけでOKなのだ。どんなマイコンでも、mbedの開発環境は最強と思っている。

手っ取り早く動かす場合はこのサイトから mk2r2.zip をダウンロードして解凍し、mbedを接続してから、該当ドライブに解凍したすべてを書きこみ、青いボタンを押せばokである。

一回自分でコンパイルしたい人は、以下の手順で。予めこのサイトから geiger_src.zip をダウンロードしておく。



さて、まずはログイン。mbedをUSBに挿し込めば、中にMBED.HTMがあるので、それをダブルクリックすれば、ログイン画面に入ることができる。新規登録もできる。
右上のCompilerをクリックして早速workspaceを体験。




さて、ガイガーカウンターのソースをコンパイラに取り込むとしよう。上のスクリーンキャプは、私のワークスペースなので、初めての人ならこれはMyPrograms以降は空かもしれない。
Importをクリックして、




Local Machineを選択し、ファイルを選択、選択が終わったらImport!をクリックという順番だ。



さっきのファイルはzipだから、解凍して一つ一つImportするの? 大丈夫! zipファイルは自動的にmbedサイトで展開してくれるのだ。なので先ほどダウンロードしたgeiger_src.zipを指定するだけで良いのである。これは便利すぎる。




5~6秒待てば終わり。




ずらずらっとファイルが展開されれば成功。いきなりCompileをクリックしてみる。




ファイルに問題がなければ、mbedサイトからバイナリーファイルがダウンロードされる。
これを、mbedに接続されたドライブに書きこめば終わりだ。

但し、このままだと動作時エラーを起こす。なぜなら、このガイガーカウンターソフトは幾つかのファイルが必要だからである。



以下のファイルが必要なので、このサイトから mk2r2.zip もダウンロード。
これは解凍して使う。サイトには各ファイルの意味と変更方法が記されている。



mbedでオープンソースの放射線量計ソフトを動かす

早速起動。あっけなく動作。まあ当たり前と言えば当たり前である。電圧テスト、イニシャライズなどで数十秒のセットアップ時間がかかるが、それを過ぎれば動作が可能となる。
何も繋がっていないので、ノイズなどで数CPM表示されるだけだろう。
また使用するガイガー管でμSvの換算値も違うので注意。基準線量が分かれば、設定ファイルで設定できるそうだ。




高圧発生回路とガイガー管は実験機ながら完成させているので、この計数部分をmbedに担ってもらおうと思う。mbedのポート入力はP17。パルスは正のパルスとして受信するみたいだ。
私はフォトカプラーTLP521を使い、フォトカプラーのコレクターを3.3Vに接続、エミッターは1KΩの抵抗を介してGNDへ、そしてそのエミッターをP17と接続した。

いざ、動作させてみた。おお、CPMは1秒間隔で変化するのか。
305βγはバックグラウンドが25CPMなので、大体その付近に収まる。これでキャリブレーションしたらμSvも表示出来るのか。



 

一連の動作を動画にしてみた。PICでソフトとか組んでいたが、まずはこれで完成させておこう。省電力や小型化は後で考える。

計数ユーザーインターフェースとして使うのはありだと思った。そしてこれを機に、mbedは手軽で面白いと再度認識した。ファイルがUSBメモリーとして見え、コンパイラがweb上という所が凄い。


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あとがき
mbedだけで良い方は読み飛ばして下さい (´・ω・`) 日記なので。

3月11日の震災から6ヶ月以上が経つ。あの時の東京電力福島第一原発の放射能漏れから今に至るまで着々と処理し続けているが、残念ながら大量の放射能をまき散らしてしまった。今でもまだそれは止まらない。そして、事故を起こした原発は、チェルノブイリ原発同様、これから半世紀以上も無駄な維持をしなければならないだろう。簡単に無人廃炉に出来ないのである。

現在の環境にある放射性物質はセシウムが最も多く、セシウム134が約2年、セシウム137が約30年の半減期を持っている。半減期なので、殆ど影響が無くなるのは更にその5倍以上の年数がかかる。つまり、少なくても1世紀以上は、避けて通れない問題となってしまった。

線量は足し算。できるだけ避けて通る方が望ましい。東電や政府の対応に嫌気がさした市民は、自己防衛に乗り出している。食べ物の線量を気にするし、子供を持っている家族は特に神経を尖らせているのは、至極当たり前の事である。だから放射線量計が売れるのも、自然な事である。

その放射線量計も普及機が5万~2万円代に落ち着いてきた。特に有名メーカー製のは、校正がなされているので安心だ。一般には有名メーカーの線量計を購入する事をおすすめする。

「ガイガーカウンター製作を趣味にしているなんて不謹慎だ」、なんて思われるかも知れないが、中途半端な知識では作れないし、公式な数値として扱うわけでもない。あくまでも自己責任において利用するまでてある。
放射線の測定方法や技術を知れば、ガイガーカウンターやフォトダイオード式の放射線量計を自作する事が出来る。校正方法も、基準器に合わせる方法から、身近な放射線源を基準とすることで、目安ながらも実用範囲で使えるだろう。

電子工作が趣味な人は、どちらかと言うと値段を問うより、いかに自分で知識を得て動作させる事にある方が多いのではないだろうか。私もその一人。放射能絡みで色々勉強させてもらった。


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