いつも愛用しているエレコムのオプティカルマウス(M-DY2URBK)は、ちょっと小型で何かと使いやすいマウスである。購入してから1年以上愛用しているが、一つだけ億劫な事がある。このマウスは無線のマウスなので、単三電池1本が入っているが、電源をついつい切り忘れてしまう。それどころか最近入れっぱなしにしたままの方が多い。入れっぱなしにしても3ヶ月くらい持つのだが、やっぱり留守中とかは切っておく方がいいに決まっている。裏返して、スライドスイッチをカチッと切り替える行為が何となく面倒くさいのである。
秋月電子通商のホームページを見ると、なんと水銀スイッチの販売を始めた模様だ。昔のガラス封とは違い、金属の筒に収まっていて、安全に使えるようになっている。他のメカニカル傾斜スイッチなども検討したが、チャタリングなどで今回の用途には向かなかった。カタログを見ると12V200mA、接点抵抗0.2Ωなので、このマウスの動作最大が35mA(実測値)でも余裕である。今回これを使って電源をコントロールする事にした。
まずはマウスの分解だ。ねじは大抵シールの裏に一つか、すべりを良くさせるテフロン4箇所の下隠れているかの何れかのタイプであるが、このマウスは後者の方であった。
このシールは中々はがれにくいが、ドライヤーで暖めると簡単に剥離できる。
ピンセットで丁寧に4箇所とも外していく。テフロン樹脂は小さいので無くさない様にしよう。これが無くなるとマウスとしての機能に重大な影響が出る。
隠しねじをドライバーで外す。
マウスを分解した直後の写真。透明なレンズも嵌っているだけなので、落とさない様に注意。小さいスイッチのプラスチック部分もあるがこれは改造後は必要なくなる。後で元に戻せるように、これから外すスライドスイッチと共に保存しておく事が望ましい。
この基板からスライドスイッチを外し、代わりに水銀スイッチを取り付けるわけである。動作的には実にシンプルである。
ハンダ吸い取り線などで、スイッチ部分のハンダを吸い取り、外れるようにする。
スライドスイッチを外す。スイッチが無くなるが、出張などで持ち運ぶ時は電池を抜けばよい。
水銀スイッチのリードは、熱収縮チューブを被せ、ライターなどで炙り収縮させる。リードを最大限使うため、チューブの長さに注意。
外したスイッチの部分に水銀スイッチを取り付ける。取り付ける穴は、スイッチのパターンを見て確認。
水銀スイッチの筒は上の方にしておく。水平にしてしまうと水銀が接触せずスイッチの役目を果たさなくなるので、この向きは重要である。
元通りに組み立てる。仮止め程度にねじをつけておく。上記写真は撮影用に配置しているが、実際組み立てる時は、基板を上部ケースの電池端子と合わせてから底部をはめる。
動作テストだ。水平でマウスを操作している状態の速さで問題なく動作している事と、傾けたら電源が切れる事を確認しよう。電源の入るタイミングでマウスが動かない時は、何度か傾けると動くようになる。
これで完成だ。これで「裏返す」→「スイッチを操作する」という事をしなくても、単に「裏返す」だけで電源が切れるようになり、とってもエコノミックである。もっとスマートに使うなら、ケータイフォルダーなどに置くと見掛けも良いだろう。
免責:改造は自己責任でお願いします。また動作を保証するものでもありません。ふたを外した時点でメーカー保証も受けられませんので十分検討の上、改造を行ってください。
マーキュロスイッチ(水銀スイッチ)
[PR]
ELECOM 27MHz帯 USBワイヤレスマウス ブラック M-DY2URBK
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。